第12話 アジア系がここまで来るまで、どれだけかかったと思っているんだろ、エブエブを賞賛する連中は。

 エブエブの感想を、苦い気持ちで眺めている。


 A-24よ、お前もか。


 ブルースリー先輩が必死になって嫌がった、白人社会に適合する、都合の良いアジア人像。


 1996年から27年経ってようやく、アジア系俳優は、ハリウッド映画で、全員アジア系俳優であっても、出演者がほぼほぼアジア人であっても、米国アカデミー賞が取れる時代がやってきたというのに。


 予告編を見る限り、白人の好きそうなアジア人像だな、とは思う。


 潜在的に名誉白人が築いてきた、名誉白人像である。白人に奉仕し、白人に気に入られ、白人の社会に適応し、都合の良いように白人に使われる、白人が大好きなアジア人。


 なんのために、我々が戦ってきたと思っているのだろうか。


 せっかく、先輩方、後輩が築いてきた、アジア系俳優たちを、アジア人たちがめちゃくちゃにしてどうするのだろう。


 黒人俳優が、黒人の芸人が、アジア系の俳優は、特に女優は、稼ぐのが難しいと聞いたのは、1996年春のことであった。


 私はまだ9歳、差別と言うものを知らないまっさらな子供ではあった。


 その2年前に、香港で歓待を受けており、そこで何かしら、変換前の香港なので、なおかつ、都市封鎖により観光業は打撃を受けていた香港のはなしである。


 残念ながら、わが家族は、広東語に疎く、スペイン語、イタリア語、フランス語、英語であれば理解できると言う、西洋かぶれの一家だったので、模範的な名誉白人の振る舞いをしていたのは確かである。


 要するに、香港人を二級人と定めており、アジア人であるにもかかわらず、同じアジア人を差別するという、名誉白人たる振る舞いは、身に付いていた。


 そうでなければ、欧米市場では戦えなかっただろうし、当時のルイヴィトンであれ、グッチであれ、名誉白人たる振る舞いをよしとしていたのだから、同類である。


 ベネトンもそうである。


 こんにち、失墜した、欧米のラグジュアリーブランド、桁がヒトケタ、違うカバンを売り歩く連中は、あの時代から人種差別に長けていた。


 名誉白人を持ち上げていたのは本当であるし、金で欧米のカバンを漁っていたが、本当である。

 

 要するに、現在の支那人がおこなっていることは、かつての名誉白人たる、日本人がおこなっていたことである。


 残念ながら、親に反発してしまったので、人類平等である。


 キリスト教を捨ててしまったと言え、神の前では皆平等であり、なおかつ、水戸学に転向してしまったので、学問を積むものは、極楽浄土に行けると勘違いしている。


 なお、キリスト教の概念では、学べば学ぶほど、地獄に落ちるので棄教したのである。


 要するに、西洋学問にかぶれるのが本来であるが、茨の道である水戸学をつきすすんでしまったので、右からも左からもうきまくりである。


 なので、元ネタが新論なので、あの世に行って会沢正志斎先生に文句を言いたい。


 そもそも天狗党だって、役人たちは、最後まで処刑に抵抗したらしい。


 そりゃそうだ。


 国を思う若者を、国の手で殺してしまえば、子供は減るし、列強が日本を狙っているのに、兵力が減る。


 そう言った判断ができないほどに、今の日本は衰えている。


 と言うのは、官僚の判断だったのだが、そういった官僚の判断よりも、暴走した官僚の方が声がでかくなって行き。


 最終的に、あろうことか、大老の警備計画を漏らすと言う反乱に出る。


 大老の警備というのは厳重であり、内部から情報が漏れでもしない限り、協力者がいない限り、殺されることはまずない。


 なぜ、井伊大老が殺されたか。


 警備側が手を抜いた。


 と、私は考えている。


 長くなるので、まだ続く


 

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てきとーエッセイ(タイトル考えろや) 荒川 麻衣 @arakawamai

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