第2話 入院の前に〜避けて通れない、お金のハナシ

 「健康保険証」と「限度額適用認定証」が揃えば、入院時の大きな盾となる。前回、そのようなお話をさせて頂きました。今回、その盾で軽減されたとは言え、やはり貫通してダイレクトアタックをかましてくる、入院費についてのお話に触れてみたいと思います!

 入院費、と一口に言っても、様々な名称の料金を総合してのものとなっております。大まかに言うと「保険適用内負担金」、「その他負担金」の2種類に大別出来ます。

 カンタンに言ってしまえば、「限度額適用認定証」での自己負担範囲内で、どれだけかかっても自己負担はその範囲適用金額であるものを、「保険適用内負担金」、保険に関係ない、例えばパジャマの貸し出し代などを「その他負担金」と呼称しています。更に少し面倒なのが食費で、これは「限度額適用認定証」の自己負担額以外のものとして扱われるのですが、その一食分の食費は「限度額適用認定証」の区分によって違う場合があるのです。

 その他負担金は、使えば使う分だけストレートに請求書に加算されます。例えば、入院時に個室を選ぶと、「差額」として1日1〜3千円、スゴい所では数万円単位で1日かかるワケですが、これがその他負担金として、ひと月分或いは入院期間分マルっと纏めて請求されるワケですね。

 一泊3千円の差額が発生する個室に、ひと月31日入院していたとしたら、個室の差額だけで9万3千円、別途かかってしまうワケです。ブルジョワだぁ…

 更に、私の入院先においては、その他負担金についての一覧があるので、一例としてカンタンに列挙してみましょう。

・テレビレンタル料:1日300円

・個別冷蔵庫レンタル料:1日50円

・低反発枕レンタル料:1日30円

・パジャマレンタル料:1日60円

個室の差額も2種類あり、1日1,500円の部屋と1日3,000円の部屋がありました。

 

 今回、丁度昨日私宛ての請求書が届いたため、見てみましょう。

 医学管理等:7,600円、投薬料:760円、検査料:14,980円、画像診断料:4,510円、専門療法:20,900円、入院料:196,590円で、しめて診療費合計が245,340円でした。これが、「限度額適用認定証」の効果によって、自己負担額が57,600円、更に食費の負担金が16,560円で、その他負担金については0円、総請求額は74,160円となります。

 まぁ、金銭的余裕は無いので、その他負担金は削りに削っての0円ですね。

 今回は手術やガッツリとした投薬もない入院なので、そこまで大きな金額ではありませんが、これが診療費数百万円行った場合でも、自己負担額がこのレベルに抑えられる「健康保険証」と、「限度額適用認定証」のスゴさが、分かって頂けるかと思います。


 さぁ、続いてもっと生々しいハナシに行こうかと思いましたが、ここで筆者の昼食タイムがやって参りましたので、本日はここまでにしようかと存じます!ありがとうございました!

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