第4話オンラインゲーム・マジック・クリエイト・ワールド


「暇つぶしですか?魔王様」

久々にオンラインゲームをやることにした。これも魔王である彼の研究の1つだ。

人間の本性を暴く実験。

「よし」

大人気オンラインゲーム、マジック・クリエイト・ワールド。

これも魔王である彼が研究し、部下に命じらせて作ったものだ。

バーチャル空間に魂を移送し、ダイブさせて魂の器(アバター)に魂を移す。

_____!

この移送される感覚はいまだになれない。

「ふう・・・」

バーチャル空間の器に魂を定着させる。

(ログイン、完了しました)

機械的なアナウンス、無事にログイン出来たようだ。

「今日はイベントとかあったかな。キルに声をかけてみるか」

目の前にpcのデスクの用にメニューが表示される。

(フレンド・・・フレンド、と)

今日はそれなりにフレンドがインしているようだ。

「・・・キル、聞こえるか?コバヤシだ」

「お。コバヤシか。何か行きたいクエストでもあるの?」

「ああ。久々にインするからクエストが溜まっててね」

話しながら自分のステータスを確認する。

「・・・ステータスメニュー」

【lv(レベル)25

hp(ヒットポイント)68

mp(マジックポイント)103

atk(攻撃力)32

int(魔法攻撃力)100

mgr(魔法防御)200

agl(素早さ)80

ジョブ 魔術師】

「魔王様、ジョブを魔剣使いに変えるべきです」

プレイヤー毎に付く、保護AIに指摘される。

「まあ・・そうだよね」

彼のステータス、並みのプレイヤーと変わらないのでいつも意見されている。

これでもリアルでは最も強い魔王なのだが。

「こっちの方が面白いし、これでもいいかな。と・・・」

「こらこら、呼んどいて無視するな」

「あ。ごめん」

キルに謝ると、クエストメニューを開く。

「ああ。そういえばコバヤシに手伝ってほしいことがあるんだ」

「キルがお願いなんて珍しい。すごく強いじゃないか」

「今回はすこし人が多いから、手が足りないんだ・・・プレイヤーキラーが俺たちの狩場で報告された」

「わかった。手伝おう」

テレポート機能でキルのもとへコバヤシは向かった。

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