第15話 あとがき

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。深く感謝申し上げます。

 今回は、2020年の春頃から実際に起こった、新型コロナウイルス感染症の蔓延する世の中を描きました。この一年、小説の中ではコロナなんてない、2020年以前のようなお話を書いてきましたが、思った以上に長く続いた自粛生活、マスク生活を無視して現代ドラマを書くわけには行かなくなってきました。この先どうなって行くのか。現代ドラマを描く小説は、後々の世に世相を残す役割があると改めて感じました。

 さて、主人公はメイクをする男性でした。これは少し新しい設定でしょうか。男性アイドルのヘアメイクを担当する男性は、実際にいらっしゃって、私は動画でその方を見かけて、この話を思いついたのです。インスピレーションを得たとでも言いましょうか。

 なぜか口の悪い、下町っぽいしゃべり方をする主人公ですが、読んでいて心地よいリズムを紡ぐ目的でそうなりました。読みやすさ、取っつきやすさを追求した結果ですが、賛否両論ありますでしょうか。

 友情と言うべきかどうか分かりませんが、梨陽の感じたオレンジピールに対する感情は、共感していただけましたでしょうか。どうぞご感想など、コメントいただければ幸いです。

 また、次の作品でお会いしましょう。ありがとうございました。

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メイキャップアーティスト 夏目碧央 @Akiko-Katsuura

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