第32話 シュヴァルツ子爵家

シルキーsaid

どーもみんなのアイドル、シルキーちゃんです。

今回はシュヴァルツ子爵家にお邪魔したいと思います...

果たして....どんな家なんでしょうか...もしかしたら家にはでかい庭園があったりするんでしょうか?

もしあったら、庭園を見てみたいですね。池とかあるのかなぁ

そういえば、シュヴァルツってドイツ語で「黒」を意味する言葉で シュヴァルツビール、シュバルツビール、シュヴァルツビア、シュバルツビア - ドイツのバイエルン地方が発祥とされる下面発酵の黒ビールとか名前だったら ヨーロッパやアメリカなどで広く見られる姓らしいですよ?

この世界だったらシュヴァルツは子爵家の名前らしいけど...もっと何か深い意味があると思うんですよ...今はわかりませんけど....

「それじゃあ!行きましょう!」

そう言ってシュヴァルツ子爵家に向かって歩き出した。

「楽しみなのかい?シルキーちゃん」


「はい!貴族の家って行ったことがないので...」

どんな家なんでしょうか....

「そうねぇ...私は10年以上行ってないからもしかしたら、見た目が結構変わっているかもしれないねぇ」

10年も....なら結構変わっているのも無理ないかもしれませんね。

市民ならまだしもある程度力のある貴族なら10年かに一度リフォームをしているかもしれない...それも大規模な工事だったりするかも?

「そうですね...それじゃあ行きましょう!」


「えぇ!目的地は緑の街リーズよ!」

緑の街?リーズ?

「どう言うところなんですか?」

歩きながらアルカお婆ちゃんに

「えーとね...リーズは一般的に緑豊かな街で、人間だけじゃなくて多くの種族が一緒に暮らしているのよ?...」

そうなんですね!でもあのウェールズとか言う悪の妖精の村みたいになってないと良いですね。

「それで...シュヴァルツ子爵様?はどんな方なんですか?」

もし怖い人だったらどうしよう...まぁアルカお婆ちゃんの事だから良い人なんだろうけど...まぁこれはのちのち考えればいいや!

それで...アルカお婆ちゃんはどうしたかな?もうそろそろ言うと思うけど...

「そうねぇ...彼女に前に会った時は家を継ぐ前だったから...今はわからないわね。親友で前は結構手紙でやりとりしていたんだけど、今はあまり手紙でやり取りしていないし...」そうアルカお婆ちゃんは言いました

「なるほど...」

彼女って事は女性なんだ....あとお婆ちゃんの親友って事は結構なご年配って事はかな?もしかしたら若い方の可能性もあるけれど...それはないかなぁ....

10年以上前に知り合ったみたいだし....

「....でも」

「でも?」

でも?なんですか?

「彼女は親友で同期だったのよ。学校のね。」

そうアルカお婆ちゃんは懐かしそうな、そして寂しそうな顔をして

私の頭を撫でる。ちょっとくすぐったいです...

「そうなんですね....」

「それは...」

「まだ内緒♪」

えー!何でですか!教えてくださいよぉ〜

「着いてからのお楽しみよぉ....って」

アルカお婆ちゃん...どうかしたんですか?

「ついたね!シルキーちゃん!」

「此処が緑の街リーズって所ですか!」

「楽しそうね♪シルキーちゃん。そんなに景色が綺麗なのか?」

そうアルカお婆ちゃんはどこか懐かしそうな顔をしてこちらを見つめる

「はい!とっても楽しいです!」

こんな緑のいい所と街のいい所が融合した。素晴らしい街は初めてです!

あと色んな種族の方がほんとにいっぱい居ますね!

狸の獣人に犬の獣人に猫の獣人...それに人にあとその他には....ん?あの狐っぽい種族はなんだろ?

とりあいず、聞いてみよう!

「あっ!あれはなんですか!狐見たいな尻尾と耳の方がいます!」

もふもふそうですね!触りたぁい!もふもふ尻尾!

「あれは妖狐族よ?妖狐族は呪術って言う東洋の魔法が得意な種族なのよ」

へぇ...妖狐族....そして呪術ですか...

「呪術....魔法とは違うんですか?」

魔法は結構簡単に術式を発動出来るけど、呪術は違うのかな?

「うん...違うみたいねぇ...呪術は魔法とは違って術者の心によって扱える術式が変わるらしいんだけど...」なんだその特異な魔法?は....

使用者の数だけ術式があるってことじゃないですか....

「心ですか...それはなんとも色んな呪術が生まれそうですね...」

推定2000以上の呪術がありそうです!そういえば、血筋で扱える呪術が決まるって事はあるのかなぁ....もし決まるんだったらどっかの漫画みたいに血筋でつける職業が変わりそう

「そうねぇ....でも私は呪術は扱ったことがないから、どんな事ができるのかわからないわねぇ...」そうですか...残念です。


「そろそろ街に入るわよ!」

え!もう!?まだそんなに時間が経ってないと思うんだけど!?

もう着いたんですか!?


「時間が経ってないのは目的地の街が隣町だからよ?」

えっそうなんですか!?そんな近くにあったんですか!?

「驚いた顔ね?シルキー?」

そう言ってアルカお婆ちゃんはいたずらが成功したようなしてやったりと思っているような顔をしてこちらを見る

「はい...こんなに近くにこんな素晴らしい都市があったなんて...」

思いもしませんでした!もっと早くしればよかったかもしれません!

「そうねぇ....あっ着いたようね。」

え!そうですか!じゃあお邪魔しましょう!

どんな人なのかなぁ...と。

そう思いながら屋敷の中には中年くらいの男性と老齢の女性がいた。

「おぉ来たか!アルカさん...会えて嬉しいよ...」

そう言ってアルカお婆ちゃんに近づき握手をすると

こちらに気づいて誰だろうと男性は首を傾げる

「シルキーちゃん。ご挨拶して?」

はっはい!わかりました!えっと

「えっと私はシルキーって言います。今はアルカお婆ちゃんにお世話になっています。」

「そうか.....君があの蚕妖精の末裔か...」

.....どうして知っている?

「え!どうして知っているんですか!?」

もしかして私の事を調べたんですか!

「この前何処かの貴族の娘が蚕妖精から人形を貰ったと噂になっていてな、それで調べていたんだが...なんとアルカさんの養子に行き着いたって事だ。」

なるほどぉ...だから私が蚕妖精だって知っていなのかぁ

完璧に理解です!

「それで、あなたのお名前は?なんというんですか?」

「それはな...エスター•フォン•シュヴァルツって言うんだよ?よろしくたのむよ?」そうエスターさんにあいさつをした。

「はい!よろしくお願いします!」

「それで....そちらの女性は?」

そう老齢の女性が気になり聞いてみた。

「私はアルカの親友のルヴィア•フォン•シュヴァルツっていうの。よろしくね?」

「よろしくお願いしますルヴィアさん....」

「ルヴィアさんがアルカお婆ちゃんの親友なんですか?」

そう聞いてみると考えたような仕草をして質問に答えてくれた。

「そうね...それじゃあ.....おや?帰ってきたようだね。」

え?誰がですか?

そう思った時

部屋のドアが勢いよく開き女性が入ってくる。

「お父様!ただいま帰りましたよ!」

「おぉ帰ったか...」

誰だろ?まるでドレスみたいな鎧を着てるけど....

「あら?あなた方は?」

不思議そうな顔をしてこちらを見る鎧の少女

「紹介しよう。私の孫のエレナだ。」

そう言ってエスターさんは赤髪の少女を片手で抱きよせて私の前に立たせる。

「どうも〜エレナでーす♪よろしくねぇー」

そう赤い髪でエメラルド色の瞳の少女が手を振りながら笑顔でそう言った。

活発そうな人だなぁ....

「エレナさん?」

「お?君は...アルカさんのお孫さんかな?随分小さいけど....」

小さい言ないでください!

「私はシルキーって言います。妖精族です。」

「妖精族かぁ....思ってたよりも体が小さいねぇ...もうちょっと大きいかと思っていたんだけど...」

「そりゃ、シルキーちゃんはまだ6歳なんだから...」

さんがそう言うとエレナさんは

「え!こんなに賢いのに!?」

「えへへ...照れますね」


「それで、シルキーちゃんはアルカさんの養子になったのかな?」

そうエスターさんが話を切り出すと

そういえば、養子にならないかい?って話はしてなかったようなぁ...

「そういえば、私はアルカお婆ちゃんの養子になっているんですか?」


「えーと....それは....」

なんですか?何か言いづらいことでもあるんですか?

別にちょっとやそっとじゃどうじないですよ?私は...

「あっ!」

そう言って何かを思いついたのかエレナさんが手をポンと叩いてこちらを向く

なんですか...何か思いついたんですか?

「そうだ!シルキーちゃん身分証って持ってるかな?」

え?身分証?持ってないけど...それがどうかしたんですか?

確かに身分証はめちゃくちゃ大事なものだけど....

「えっとね。それがまだ身分証が発行できてないのよ」

え!?そうなんですか!?

「それじゃあ冒険者ギルドで身分証が発行できるから、行ってみないか?」


「冒険者ギルドに行って良いんですか!」

ちょうど行きたかったんですよねぇ!

「うちの孫が冒険者なんでね。エレナ、案内してあげなさい。」

「はーい!お父様!」

「エレナさん冒険者なんですか!?」

「そうだよぉ?そんじゃ行こうかシルキーちゃん」

はい!

つづく

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