第30話 予言と夢
シルキーsaido
ドーモ皆さんこんにちはみんなのアイドルシルキーちゃんです。
突然ですが今日は図書館に来ています!どこの図書館なのかって?本の街イーストポーンにある
あの大図書館です!そしてこの前ティアナさんと一緒に妖精の村ウェールズに行った後から数週間が過ぎたある日の夜、私はこんな夢を見たんです。
「此処は•••何処•••」
色とりどりの花や小さな小川が流れるその世界は。
まるで妖精たちが住む楽園...理想郷の様な世界だった。
そして中央には石でできた塔があり塔の頂上には小さな鐘が見えた。
「起きたかな?」
貴方は...誰?
「私は....いや今は言わないでおこうか」
「ハッピーエンドが遠のくからね」
彼は確かにそう言った。確かにハッピーエンドは良いものだから名前を聞くのはやめておこう。
「此処は世界の最果ての地にしてこの世界を維持するための要さ」
「.....最果ての地?」
どういう事?
「そうさ、此処は儚く脆いこの世界を維持するためのさ」
封印の地でもあるね、そう男は言った。
「封印?」
「ほら、君も知っているはずさ、予言の詩をね」
図書館にあったあの予言の言葉思い出す
{許されよ、許されよ、我らの罪を許されよ}
「!」
「この詩は君も聞いたことがあるだろう?」
コクリと頷く
「あれは君達....いやこの世界の住人全てに向けた忠告の予言さ」
予言?忠告?
「そう、この予言はね.....なんだよ」
ザザって音がたまに聞こえてよく聞きてれない...
「肝心なところが聞こえないんですが?」
「聞こえないかのか?そうだねぇ...君が住んでいる町の図書館の奥の部屋...その部屋の右から五番目と七番目の棚の下から三段目の赤い本を押してみなさい」
「答えはそこにあるだろうから...」
その声と共に私は目が覚めた。
図書館に行くと言って
夢で言われた通り棚を押してみると棚のが動き奥の部屋に続く道を見つける。奥の部屋は長年入っていなかったのか埃まみれだったが隈なく探すと世界の成り立ちと書かれた古い書物を見つけた。
紙の材質からして何百年も経っていることがわかる。
最初のページを開くとそこには....
「ページが全て塗りつぶされている!」
開いたページは文字の所が全て真っ黒だった。
いやただのインクじゃないな
目を疑うページだった。なぜ?なぜなのか
最初の塗りつぶされているページ以外は所々文字が黒ずんでいるが問題なく読める...けどあまりに損傷がひどいので少し力を加えたら破れてしまいそうな感じ...
「そうとも」
だれ!
「貴方は夢で会った人!」
あと誕生日に会ってたようなぁ!気がします!
「やあ、また会ったねシルキー」
窓からやってきた彼は妙に胡散臭い笑顔を浮かべてそう言った
「私が書いた、その本、見つけてくれたんだ」
あなたが書いたんだ、この本...
「何でこの部屋に?」
「君が見つけてくれたから...かな?」
「そうですか....」
「君に言いたいのは...これから大きな争いが起ころうとしているんだ...と言うことさ...」
「....止められないんですか?」
「僕も止めれるならそうしたいんだけど...残念だけどね...」
「そうですか....」
つづく
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