第1章 はしまり
第2話 幼女になりました 王国暦???年?月?日
シルキーsaido
皆さんこんにちは
新種のウイルスが流行っているこのご時世、皆様どうお過ごしでしょうか
俺....いや今は私でいこう
私は今異世界で幼女しております
突然の事で何を言っているんだと言う人もいるでしょうがまぁ聞いてください
私、今から5週間前にこの世界に転生?転移?したのですが、何故なのか分かりませんが
幼女になってしまったんですよ。何ででしょうね(すっとぼけ)
百歩譲って幼女になるのはいいですけど(本当はよくない)
この羽と触覚はなんですかねぇ
人外になるとは聞いてないんだけどなぁ
見た目は白いふわふわした羽に茶色い櫛のような触覚が頭についていて髪の毛は白
い(目は黒いけど)
あれこれ見た目的に蚕じゃね?
絶対前世で可愛がっていた蚕じゃん
と思っていたが前世で存在していた蚕のように口がないわけでも短命でもなかったのでただの蚕がモデルの種族だろうと割り切っているのだけど
「シルキーちゃん、大丈夫かい? 」
いえ、大丈夫ですと返事をする。
ちなみにシルキーちゃんとは私の容姿がシルクのような手触りの白い髪を白い肌をしていたからシルキーと呼ばれることからこの名がつけてくれた。
いい名前だろう? 名前をくれたお爺ちゃんは一週間に死んじゃったけど。
もうちょっと生きていたらなぁ....もったいないなぁ
「そうだ、編み物をしてみるかい? 」
と編み物を勧められた
「編み物ですか?」
前世では編み物なんてやったことないだけど大丈夫かなぁ
「そうそう、シルキーちゃんなら上手くできるはずだから大丈夫よ♪ 」
そんなもんですかね?
でもまぁやってみますか
「それじゃぁ、道具を取ってくるからね」
「はい、お願いしますね」
「そうそう、シルキーちゃんはなんの色が好きかい? 」
「私ですか? 私は赤と白ですかね」
前世で赤と白のマフラーを妹に貰ったのが思い出に残っているからです
妹かわいかったなぁ。今は会えないけど
「そうかい、じゃあ赤と白で編もうかねぇ」
そうですね!そうしましょう!
そういってお婆ちゃんが取り出してきたのは編み物をする為のかぎ針と毛糸だった毛糸玉の色は赤と白で毛糸玉を入れた籠を私の前に置く
そしてお婆ちゃんはかぎ針に毛糸をかけて編み始めた
「ほら、此処をこうして交差させて編むんだよ? 」
と言いながら編んでいくお婆ちゃんを見てすごいと思ってしまう
「はい、お婆ちゃん」
こうですか?とお婆ちゃんに見せるとお婆ちゃんは
「そうそう、そうやって編んでいくんだよ」
と微笑ましい物を見るように優しい顔をしていた
「シルキーちゃんは編み物が上手だねぇ」
そうお婆ちゃんが褒めてくれるが私はまだまだだと思ってしまう。
「そうでしょうか、まだまだお婆ちゃんの様には出来ないですよ」
まだまだ手伝ってもらってますし
「そんなことないわ、おばちゃんがおばちゃんのお母さんに教わり始めた時はてんでダメだったからねぇ」
「そうなんですか、こんなに上手なのに...」
編んでいると突然くぅと私のお腹が鳴り、温かい視線を向けてくるお婆ちゃん
「あらあら、お腹すいたのかい? それじゃあお昼ご飯にしようかねぇ」
「手伝います」
「ありがとねぇ助かるわ♪ 」
準備をし始めたその時
玄関のほうからドンドンと扉を叩く音がしてきた
「あらあら、どちら様かしら」
そう言ってお婆ちゃんは扉を開ける。
開けるとさらりとした金髪に明るく輝く、エメラルドのような瞳が印象的な騎士らしき鎧をした美少女が立っていた
今は男ではないが見惚れてしまうほどだった
「突然すまない! ここに蚕妖精の末裔がいると聞いたのだが! 誰かいないか! 」
えっ? 誰この人?
つづく
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