<色°彩、のサラダ•〆


赤く、冷たい皮膜に(宛てられたお

手紙(種を潰したトマトで染めたワ

ンピースに袖を通すパセリの少女が

毎日水をあげて大きくなった檸檬の

葉を食べるウインナーたちは(羽を

やどす前に(胡麻色が溶け出した水

にかき混ぜられて(とてもおいしく

ない本日のサラダ


(どこにでもいるのに

(いないふりして椅子からおりるこどもたち



青色のザリガニなら見たことあるの

に。綺麗な。そう綺麗な名前の知ら

ない魚のうろこは(陸に上ると。な

ぜ黒ずんでしまうのか。(森には小

さな浜辺があり(切り身が流木みた

いに年輪を。砂だらけにしながら

(打ち上げられてく)波に飲まれ

て。(骨(骨(骨はどこに、貝殻に

揉まれて、白い砂浜に溶けていく足跡


(僕達も抱えているのに

(たべたことはないみたい。



黄色いパプリカ。納豆。ご飯。ひじ

き。枝豆。梅干もそうだ。朝食に欠

かせない大切な食べ物?真夜中。料

理をするという旅を、レンジで済ま

せる間に(サラダ色の過程が、(シ

ールを集めて焼いた(白磁の皿に

(渦を巻きながら失われてく五分だ

け僕は(包丁を通じた、関係をむす

んでいる)まな板の上でトンボ帰り

する(音のつま先を(ヘッドホンから溢れ出す言葉で(書き換えながら、

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