第九回・実際に作れ④ ~作った

(白文)


 曙光斜照一枝梅

 淑気繞家啼鳥来

 未得名声無客至

 欲知玉屑独傾杯



(書き下し文)


 曙光しょこう斜照しゃしょう一枝いっしうめ

 淑気しゅくき家をめぐ啼鳥ていちょうきた

 名声いまだ得ず客の至るなし

 玉屑ぎょくせつを知らんと欲し独り杯を傾く



(現代語訳)


 朝日が差して、梅の木を枝一本だけ照らしている。

 新春の気配が家を囲み、鳥が鳴いている。

 いまだ名声は得られず、客が訪ねて来ることもない。

 優れた一文を求め、一人酒を飲む。



(意訳)


 あー、やっべ。夜明けちゃったぢゃん。

 梅の木の枝に鳥がとまって鳴いてますわ。正月ですなー。

 もう長いことカクヨムで活動してるけど、いまだになんの結果も出せないし、「ぜひ書籍化させてください」なんて話を持ってきてくる人もいませんわ。

 ホント、良い文章ってなんなんだろうなー。取り敢えず正月だし、朝から飲んで夕方まで寝よ。



 …………

 ……


 私のことじゃないですよ!(笑)



 こんな感じです!


 次回、じゃあこの詩をどうやって作ったのか、具体的な手順を解説してお終いにしようと思います。

 もう少しだけお付き合いください。

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