魔物の犬

太陽が  生まれるときに

お前は体を捧げなかった

その身を焼べることもなく

お前は眠ったままだった


朝日は昇るお前は起きない

泥の下で眠る犬

毛並みは乾いていくだろう

じき身動きが取れなくなって


お前は醜い姿を晒す

とても犬とは呼べないような

腐った土の臭いがする

お前は一種の悪霊だった


旅人を待て

いつかお前を殺してくれる

あの美しい英雄を──または征服者

魔女よ、犬よ、彼を待て


今度こそ、お前の全てを投げ打つために

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