アルバートの気持ち
私はこの国の第一王子 次期皇太子であるが 、
今日は私の婚約者探しの為の夜会が行われている 。
はっきり言って婚約者は国王陛下と王妃が勝手に決めてくれていいのだが・・・・
誰と結婚しても私がする事は変わらない。
国の為に生き・・・国の為だけに死ぬ・・・。
婚約者には私からの愛を期待せず、
次期皇太子妃としての教育をしっかり受けてくれて 、己の立場を理解してくれる女性であれば誰でもかまわない 。
国にとって1番利益のある者が私の婚約者になればいい 。
なのに何故陛下達はこんな夜会を開催したのだろう 、私は正直恋だの愛だのはわからない 。
ただ婚約者となった者には誠心誠意真心を尽くそう 。
いろんな令嬢方が挨拶をしてくれる中、
1人の令嬢に目が止まる。
オレンジ色に輝く髪 下を向いているので瞳の色はわからないが 他の令嬢と違い私を一向に見ない 。
緊張しているのか? ・・・・・・・・ 綺麗な挨拶をこなすが手が震えている。
つい声をかけてしまった!
「ちょっと待て」
彼女はびっくりした顔で私をみた!
彼女の瞳は大きくキラキラした紫色・・・・
凄く綺麗だ。
その瞳に吸い込まれそうになる 。
でもその瞳は恐怖に震えていた 、何か恐ろしいものでも見たかのよう 。
どうすれば13歳の少女がこんなに怯える表情が出来るのか 私が何かしたのか?
嫌・・・・今日初めて会ったはずだ、 凄く気になる 女性にこんなに興味が沸いたのは初めてかもしれない 。
彼女の瞳に引かれたのか
彼女の怯える姿が気になるのか
私自身にもわからない 。
ブランジュ伯爵家の令嬢だったな ・・・・・
もう一度会いたい
君にはどんな世界が見えているのか
私はどんな風に君に映っているのか・・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます