第13話 冬の夕日

「冬の夕日」


冬の夕日が悲しいのはなぜ

それは短い命だから

もうすぐ消えゆく命

そんな運命を知っているから


冬の夕日が切ないのはなぜ

それは儚い命だから

もうすぐ燃えつきる命

それでも最後まで輝こうとしているから


空の彼方が燃えている

熾火のように燃えている

北風も荒波も暗い心さえも

そんなすべてを癒すように

そこだけが黒く燃えている


冬の夕日が消えるのはなぜ

それは明日のためだから

目覚めるために

それから命を輝かせるために

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