第7話 「嘘」
◆話の経過説明
カレー食べる→キャンプファイヤー→ホテルへ→お風呂→子供就寝→スタッフ交流会
〜〜酔が進むのである〜〜
「木田さん、今日、僕の班は、カレーライス作る時になぜか、ハンバーグを作ったことある、ないで、嘘つきとか、馬鹿だとか、みんなが大喧嘩したんですよ。山田君は泣くし。タオちゃんはわめくし。」
「ああ。嘘か。。。たしかに子供はよく、嘘つきとか簡単に人を責めるね。大人こそよく嘘つくけどね。」
「嘘をつくのは悪いけどねえ。」
玉川くんも口ごもる。
「そうだねえ。でも子供はよく嘘をつくよね。僕は教育学部だから、児童心理を勉強してるよ。」木田さんが続ける。
「まあ小さい子供には、よくあるんだ。現実と空想の区別がなくて、嘘をついているという意識がなく、嘘をつくらしい。願望がそのまま現実みたいになるみたいだよ。例えばさ、ゲームを欲しいなと思うでしょう。そしたら、持っていたらいいなあって願望が 『僕はゲームもってるよ』’って無意識に、嘘の自慢を友達にしたりするんだ。」
「近所のガキんちょにそういうのいたなあ。」髙山君が妙に納得する。私も同意だ。
「ちょっと変わるけどさあ、子供が先生に、怒られた時に『正直にいいなさい』なんて問い詰められるけど、正直に言うとだいたいさらに怒られますよね。正直に言わないほうがいいなあと思うじゃん。」僕が言う。
「わかる〜。正直にいえないよね〜。子供ならね〜。私今もそうだよ〜。(笑)」和田さんが同調する。
「だいたいが『怒らないから』正直に言うと怒るんだから先生が嘘つきなんだよなあ。」
「なるほどねえ。」一堂、考えこむ。
「嘘は、深いね。」木田さんが言う。
髙山、玉川君も「ははあ。」と考えこんでいた。
「みんな真面目だよねえ。」
和田さんが呟いた。
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