第16話 第二章 ボス戦

 突然だが、俺は基本的にスライムは、二種類いると思う。


 最初は、ドラ○エとかで出てくるようなLv1でも倒せるような最弱モンスター。 


 もう一つは、ちょっとリアルなファンタジーとかで出てくる、物理攻撃が効かず、酸などで体や武器を溶かしてくるやばいモンスターだ。


 なぜこんな話をしたかというと、目の前に巨大なスライムがいるからだ。触手が20本位あり、触れた場所を溶かしている。


 触手だけが溶けるとかじゃなさそうだし、

 下手したら、騎士槍ランスでも貫ききれるか分からないくらいでかい。

 というか貫く前にこっちが溶けそう。


「さて、どうしようか」


 いっそのこと、清華がこの気配を察知して、こっちに来るまで待機するという手もあるが、それまでスライムが待ってくれる保証はないし、清華がこっちまで来てくれる保証もない。


 ……結局自分でなんとかするしかないのか。

 取り敢えず[鑑定]する。


 種族 ビッグスライム   Lv??  

 深度  2

 HP 500/500

 MP 50/50

 STR   10

 DEF   ???

 INT   10

 RES   50

 AGI   5

 LUK 10

 

 スキル  自己再生Lv4 状態異常耐性Lv2 

     強酸Lv5

     

 称号 環境破壊 魔物大氾濫モンスタースタンビートボス 


 称号に魔物大氾濫モンスタースタンビートボスと書いてあるし、多分こいつを倒せば、魔物大氾濫モンスタースタンビートは終わるのだろう。

 

 そう思いながら、ステータスを見ていると、いいことを思いついた。


 早速やってみる。

 騎士槍を振りかぶって思い切り投げる。

 ビュン


 俺のAGIを込めているだけあってすごい速度で飛んでスライムを貫いた。


 HP 473/500


 やっぱり。魔物は、車で轢いたりしても、

 一切HPが減らず死ぬことはないが、

 逆に魔物は、HPが減りさえすれば、たとえ爪楊枝つまようじで高層マンションを指す位のサイズ比だったとしても殺せるのだ。  

 

騎士槍ランス戻れ」

 この一言で、騎士槍は戻ってきた。

 あとは、これを繰り返すだけだ。


 十回ぐらい、HPを遠くからチクチクと削っていると、流石にスライムも危機感を覚えたのか、こっちを追いかけてきた。


 だけど、こっちはだいぶ遠くにいるし、普通に逃げ切れる。

 そうして、俺は魔物大氾濫モンスタースタンビートを終わらせた。







 



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