第13話 第二章 予測
「ガハッ!」
俺は、顔面にメリケンサックを叩き込まれた。
絶望した清華の顔が、目に焼き付いた。
HP 0/15
【生存に失敗しました、再び予測開始します。】
「ガハッ!」
どういうことだ? 過去に戻った?
HP 0/15
【生存に失敗しました、再び予測開始します。】
「ガハッ!」
………しばらく繰り返すうちに、これがどういうことなのか分かってきた。
【生存に失敗しました、再び予測開始します。】
[思考加速]!
憎悪の幽鬼の拳が、あと10cmぐらいのところで止まった。
[思考加速]がないと話にならない。
ちなみにステータスは、こうなっている。
名前 田中
職業 見習い槍使いLv5/15
深度 2
HP 15/15
MP 9/10
STR 2
DEF 2
INT 1
RES 1
AGI 76(先駆発動時最大95)(神速
発動時228)
LUK 1
武具召喚
ユニークスキル 神速Lv3
(思考加速Lv10)(予測Lv1)
スキル 先駆Lv5 暗殺Lv2
殺害適正Lv4
短剣術Lv1、気配察知Lv3
槍術Lv3 (鑑定)
称号 ユニーク保持者 ゴブリンキラー
[思考加速]のレベルが10になったおかげで、時間が止まったように感じる。
さて、どうしようかここからどうやれば打開できるのか。試練? がわざわざスキルを進化させてくれたぐらいだから打開策があると信じたい。
しかし、そもそもこれを避けたとしてもHPが2なのは変わらないし、敵が強いのも変わらない。
……今は、目の前のことに集中しよう。
この拳は、[思考加速]を少し緩めて、ちょっとずつ避けることにする。
……よし、抜け出すのに体感30分ぐらいかかったが、なんとか避けれた。
そして、[思考加速]をさらに緩め、
未だに[
これで勝てもしないが負けもしない。
五分五分になった……あ! いいこと思いついた。
【安全が確保されました。スキルが元に戻ります。】
時間がに戻ってきたせいで、一瞬転けそうになった。
それは、ともかく思いついたことをやってみる。
……その結果、さんざん俺を苦しめた憎悪の幽鬼は、一方的にボコボコにされていた。
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