第10話 第二章 第2階層

 階段を降りて、しばらくすると扉を見つけた。

 開けると、今までの洞窟とは打って変わって、視界一面に草原が広がっていた。 

「すげぇ」

 本当にそれしか言葉が出なかった。


「これが、清華の故郷なのか?」

「そう。」

 やっぱり。

 清華はこの草原から来たようだ。


 そう思いながら、しばらく歩いていくと、

[気配察知Lv1]に反応があった。

 近づいてみるとゴブリンがいた。

 しかし、今までのゴブリンとは違って、

 ゴブリンキング程ではないが、 

 洞窟のゴブリンより身長が伸び、剣や槍、弓

 など様々な武器を持っていた。

([鑑定])


 種族 ホブゴブリン   Lv6   

 深度  1

 HP 30/30

 MP 15/15

 STR   13

 DEF   6

 INT   1

 RES   5

 AGI   8

 LUK 3

 

 スキル  剣術Lv1 or弓術Lv1 or槍術Lv1 


 称号 なし


 やっぱり結構強化されていた。

 しかもこいつらは、3体いるためかなり倒すのが大変そうだ。

 

騎士槍ランス召喚」


 騎士槍を、ホブゴブリンに向けて構える。

「俺は、誰よりも早くレベルを上げる。俺は、誰よりも早くレベルを上げる。俺は、……」

[先駆]の発動条件クリア。

 これでAGI1.25倍

 そして最後に

「[神速]」 

 ビュン!

 俺は、雷のごとき速さでゴブリン(弓)を貫いた。

「ゴブッ!」「ゴギャ!」

 そしてすぐに振り向き、次のゴブリンに向かって突進した。

 たとえゴブリンが、何匹いようと変わらな

 い。


 だが俺は普通じゃない。

[神速]の効果でAGIだけは、61と飛び抜けている。

 さらに[先駆]の効果で1.25倍。AGI76

 最後に[神速]で3倍。AGI228


 追い打ちをかけるように、騎士槍ランスという進のAGIを最大限活用できる武器。

 MP 回復の指輪による、継続的な戦闘能力の獲得。


 それによって進の力は、

 確固たるものになっていた。


【経験値を獲得しました、Lvが11に上がりました。

 職業、見習い槍使いのLvが2に上がりました。

 スキル[槍術]のLvが2に上がりました。

 スキル[気配察知]のLvが2に上がりました。

 深度が少し上がります。

 ユニークスキル[神速]の効果によってステータスが全てAGIに割り振られます】







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