第8話 第二章 スライムの少女

([思考加速])

母親の動きがかなり遅いスローモーションになった。

これでどうすればいいかしばらく考える。

……しばらく考えて、諦めた。


「じぃーーーーつゥはァーーーー」

あ、思考加速切り忘れてた。

 ([思考加速]解除)

「実は…………」

俺は、正直に全てを打ち明けた。


試練に落ちたこと。


ゴブリンを倒してレベルが上がったこと。


ゴブリンキングとの戦い。


スライムとの出会い。 


途中に騎士槍ランスを出したり、[神速]使ったり。

そして、実際少女にスライムに戻ってもらったりして、ようやく信じてもらった。


「はぁ~~~なるほどね。

道理で一週間前から消極的だったあんたが、

やけに積極的になっていた理由がわかったよ。 

言ってくれればこんなことにならなかったのに……ところで、この子の名前は、もう決めているのかい?」

「……決めて……ません。」

「なんで?」

「いや……名前決めたら……分かれることになったときに……悲しいからです。はい」

「はぁ~~~いい加減にしなさいな。結局本質的なところは、そこまで変わってなかったわけだ。」 

「はい……」

「お父さんには、私から説明しとくからあんたは、この子の名前考えなさい。」

「承知しました。」


部屋に戻って早速考える。

(いい名前いい名前……へんな名前つけたら母さんにボコされる。)

そう考えながらスライムの少女の容姿を思い出す。

身長は、ゴブリンより大きく俺より小さいから小学生高学年位。

髪は、なめららかな水色、目の色は、赤と緑のオッドアイだった。……思いつかない。

こうなったら切り札を使う。


「テッテレーGoogle《グーグル》!」

えっと“いい名前”で検索。

なになに……確かにいい名前だけどなんか合わないなあ。

「はぁ~結局自分で考えるしかないのか。

青、あおあお、……決まらない。」

結局次の日になってやっと決まった。


スライムの少女の前で言う。(横に母さんもいる。)

「君の名前は……清華せいかだ。」

しばらくしてスライムの少女いや清華がうなずいた。


【ユニークモンスターのテイムに成功しました。ステータス閲覧が可能になりました。テイマーがユニークスキル持ち、魔物がユニークモンスターであることを確認。変異します。】


「「え?」」


「あり……が……とう?」

清華が喋っていた。

「「しゃべっタァァァァァァ!!!」」






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