第7話 第二章 プロローグ

 エアガン、アニメのフィギュア、バタフライナイフ……田中が今まで集めてきたコレクションのある自室。  

 田中は、自分のベットで寝ている少女を見つめる。

「確かになったらいいなとは思ったけど。

 何なら寝る前に毎回美少女になれ〜とかつぶやいたり、いろいろアニメとか見せたりしたけど。……どうしてこうなった……」

 田中は、愚痴をつぶやいていていた。


 あれから一週間が経った。

 今も俺は、日常を過ごしていた。

 最初は、試練やら、スキルやらで大騒ぎしていたが、流石に一週間が経つと飽きたのか話には上がるが、それで? ってなるだけになった。


「はあ〜試練行きたいな〜学校サボりたいな〜」

「お前なあ、自衛隊でも攻略できてないんだぞ。一般人が入っても死ぬだけだろ。」

 佐藤が、もっともなことをいう。


「嫌だからさあ俺、レベル10でユニークスキル持っていて、騎士槍ランス出せて

 家にスライム居るんだってさあ。」

 佐藤が、呆れたように言う。

「はいはいそうなんだね。……お前さあ

 なら試しに騎士槍出してみろよ。」

「出せるわけ無いだろ。こんなところで出したら大騒ぎになるだろ。

 一週間前みたいになッテもいいのか? 

 家に来てくれれば見せるのにさあ」

「悪いなうちの部活は、スキルやら試練やら関係ないんだよ。

 むしろ顧問が、“他校が混乱している今がチャンスだ、他の学校より練習して県大会出るぞ!”って張り切ってるからな。」

 田中が憐れむような目で言う。

「お前も大変だったな。ごめんなこっちが帰宅部で、自由でごめんな。お前の分まで日々の生活楽しむからな。」

「お前絶対馬鹿にしているだろ。」

(はあ〜全部本当なのになあ〜)


 名前 田中 すすむ   Lv10

 職業  見習い槍使いLv1/15 

 深度  2

 HP 15/15

 MP 9/10

 STR   2

 DEF   2

 INT   1

 RES   1

 AGI   61 (先駆発動時最大76)(神速

 発動時183)                         

LUK 1

 武具召喚 騎士槍ランス

 ユニークスキル 神速Lv3 思考加速Lv1

 スキル  先駆Lv5 暗殺Lv2 

      殺害適正Lv3

     短剣術Lv1、気配察知Lv1

      槍術Lv1 (鑑定)

 称号 ユニーク保持者

 ちなみに職業などの説明は、こうなっている。


 職業……Lv10から開放、職業を設定可能


 見習い槍使い……最初級職。槍の仕様に補    

        正。STR、AGIに補正 


 武具召喚……深度2から使用可能。 持ち主に最適な武器を作り出す。


 騎士槍ランス……円錐型をし、敵対者

           を突き刺して攻撃す

           るのが最も効果的な          

           武器

 思考加速Lv1……MPを使用し思考速度を上 昇させる(1秒で1消費) 


 先駆Lv5…… 誰よりも早く行動しようとす

      る時、AGI 125%増加(小数点   

      切り捨て) 

 

 槍術Lv1……槍使用時STR10%増加、 

     (小数点切り捨て)槍使用時補正


 職業は、見習い暗殺者もあったが、これからは、騎士槍を中心とした戦い方になると思ったから見習い槍使いにした。


(それにしても、自衛隊がまだダンジョンを攻略できていない? 一般人の俺が、1日で攻略できたのに?)

 そんなことを考えていると、

 ……気づけばあっという間に帰りの会になった。

 そして、一週間前と同じようなことをして家に帰る。 

(日常ってそう簡単には変わらないんだな。)

 そう思いながら、いつもの通学路で帰ろうとして、 

 立ち入り禁止の看板が見えた。

「そうだった。ダンジョンがあるから、封鎖されたんだ。」

 いつもと違う通学路を通って家に帰る。

「ただいま〜」

 玄関に、母さんが立っていた。

「進、部屋にいたあの女の子、誰?」

 ……あ、終わった。
















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