第2話 確認

「はぁ、はぁ、」

 他のゴブリンから逃げ切ると安堵と同時に罪悪感が湧き上がってきた。 

(殺したんだ、相手がゴブリンだとはいえ不意打ちで殺したんだ! ……吐きそう……)

 

 まだカッターで刺した今まで感じたことのない気持ち悪い感触が、手に残っていた。

「うえっ」

 この罪悪感を誤魔化すために無理やり他のことを考える。

「そういえばレベルが上がったって言ってたよな。」


 名前 田中 すすむ   Lv2

 職業   

 深度  1

 HP 15/15

 MP 10/10

 STR   2

 DEF   2

 INT   1

 RES   1

 AGI   8(逃走時最大12)(神速発動時

     16)

 LUK 1

 ユニークスキル 神速Lv1 

 スキル  逃走Lv2 暗殺Lv1 

      殺害適正Lv1     

 称号 ユニーク保持者 


 暗殺Lv1……不意打ち、暗殺時STR10%増   

      加。(小数点切り捨て)

 殺害適正Lv1……殺害時、罪悪感を軽減す   

         る。


「走る速さとかは早くなった気がするけどAGIが二倍以上になったにしては、少ない気がする。」

 

 他に確認することといえば。

(新しいスキルが二つ増えてるな。殺害適正があるなら次はもっと楽なんだろか……! )

 

嫌なことを思い出してしまった。そうだこれで終わりじゃないんだ! ……あとゴブリンは、二体いるんだ。

(ああ……嫌だな……行きたくないな……けど行かないと先に進めない……)

「はぁ……嫌だな……」


 その後、しばらくして他のゴブリンを狩りに行った。

 最初ほど、罪悪感は出なかった。

【経験値を獲得しました、Lvが3に上がりました。スキル暗殺、殺害適性、のLvが2に、逃走のLvが3に上がりました。深度が少し上がりました、

 ユニークスキル[神速]の効果によってステータスが全てAGIに割り振られます】

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る