大韓帝国

*大韓帝国

・公用語  中国語(法定)

      ※ただし、一般的には韓国語が用いられる。

・首都   ソウル

・皇帝   栄宗   

・人口  約5000万人(2005年)

・建国   1392年10月2日(政府正式見解)

・通貨   元(ただし、発行権限はない)

・軍事力  陸軍35万・海軍12万(ただし、指揮権は中華帝国軍にある)



【概略】

-1392年に高麗の武将李成桂が高麗王として即位したことで成立した国家。

-李成桂は当初、独立国として隣国明と接しようとしたが、翌1393年に中国の明との戦いに敗れた後に恭順を誓い、権知朝鮮国事(朝鮮王代理、実質的な朝鮮王の意味)に封ぜられることで一命を取り留めた。

-明が衰退するに従い、今度は勃興した清国の侵略にされされることになり、明と清双方の冊封体勢に組み込まれるという屈辱を味わう。

-明の残した冊封の体勢は清に引き継がれた。

-過酷な徴税や飢饉をきっかけにした数度の独立を目指した反乱はあったものの、常に鎮圧され、その都度国土は荒廃した。

-1782年の反乱では、千を超える村が焼き払われ、翌年にかけて総人口の3割が餓死したとも伝えられる。

-この反乱以降、清国から派遣された行政官が国家の運営を担当することになり、国家としての行政権を失うことになる。

-また、この頃から漢民族化を韓国人に強いる体制が強まり、それまでの多くの伝統文化はその阻害要因であるとして破壊、棄却された。

-1800年には公用語は中国語と指定され、韓国人は自国の言語を話すことを禁じられた。

-1802年の文化大粛正と呼ばれる事件では、王朝の保有していた伝来の文物、特に韓国の伝統、歴史を記した多くの文献が漢民族化の邪魔であるとして焼却されるか、穴に埋められた。

-1820年まで続いた伝統文化の破壊行為は、石碑にいたるまで破壊する徹底ぶりだった。

-おかげで、1860年頃に朝鮮に渡った外国人の多くは、歴史的に韓国に独自の言語が存在したことを知らなかったとさえ伝えられている。

-1894年からの西露戦争では、国土が戦場となった。

-西王朝は、独立という夢と強権という、“飴と鞭”を使い分けて韓国人兵士数十万人を確保、投入した。

-あくまで韓国人は中国人より格下の存在であり、軍の指揮権はすべて中国人が掌握した部隊で、彼等は兵士としてより牛馬以下の存在として扱われ、そのあまりのひどさは、欧米で「人類最後の人権問題」とまで報道された程。

-機関銃を装備したロシア軍に対して、中国は人海戦術的な、いわば稚拙な作戦指揮を繰り返した。

-この先陣に常に立たされたのが韓国人部隊であり、部隊によっては戦死率9割という信じがたい犠牲を強いられた。

-戦いは、西王朝が勝利した(朝鮮半島からロシアが撤退しただけ)が、独立の約束は反故にされ、ソウルは中華帝国軍の占領下に置かれることになる。

-中華帝国の朝鮮半島での権益の拡大に対して危惧を覚えたアメリカ、イギリス、日本の三カ国の干渉から結ばれた下関条約により、1899年に念願の独立を与えられた。

-ただし、下関条約そのものは、朝鮮に対する各国の経済的進出を保証するための条約としての性格が強く、関税をかける権利がなかったり、通貨レートが他国と比較して圧倒的に不利だったり、保有する軍事力に不当な制限が加えれたり、或いは中華帝国へ莫大な戦費賠償金を支払ったりと、完全な不平等条約であった。

-日本は完全自主独立を主張したが、中華帝国政府は日本との戦争までちらつかせ、この条約を押し通した。

-1904年に平壌における中国居留民虐殺事件(本当は中華帝国政府によるでっちあげ)を発端とする中華帝国軍の侵攻を受け、ソウル陥落をもって無条件降伏。

-1905年のソウル宣言をもって中華帝国の衛星国家としての地位と義務が確立した。

-貨幣は元だが、貨幣発行の権利は中華帝国に存在し、造幣局はこの国にはない。

-軍隊の指揮権は保有せず、中華帝国軍が駐留している。

-つまり、貨幣発行の権利もなければ、軍隊の保有権もない国。

-政治は皇帝を頂点とする立憲君主制だが、実質的に中華帝国政府によって選ばれた者達で編成される韓国王政党による一党独裁体制がとられている。

-皇帝はあくまで中華帝国皇帝の「温情」により皇帝を名乗れるものとされ、国内公文書では「国王」と書かれ、中華帝国政府内では「朝鮮国国事」が未だに使われている。

-一応、自由経済が認められてはいるし、テレビや自動車など産業は盛んで、産業は世界的シェアも様々な分野でトップクラスに喰らいこんでいる。






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