大英帝国

**概説

+大英帝国は、イギリスとその植民地・海外領土などの総称である。

+間違ってもダイエー帝国と発音してはいけない。

+あっちは「バブル」の負の遺産」であり、大英帝国は「植民地政策」の負の遺産。

+まぁ、経営ミスが生み出した赤字に伴う不採算部門の縮小や撤退後の周辺への多大な迷惑(生活圏の変更や周辺商店街などへの経済的影響、その他)まで考えたら、名前が似ているのは因縁じゃねぇかと勘ぐりたくもなる。


**歴史

+産業革命頃から、ヨーロッパからアジアまで幅広く商圏を築くとともに、流通インフラの整備にあわせ、他国よりも快速船を大量導入することで商船団を大発展させ、地球規模での展開を進めた。

+後に海軍力にモノを言って、スペインやオランダなどが各地に設立した交易会社とも提携し、後に傘下に納める形でグループを形成する方法で貿易会社を乗っ取り、他国の交易を公然と妨害する砲艦貿易を展開する。

+産業革命以降、大量生産による「価格破壊」をスローガンとする拡張路線を進め、ついでに国土から根こそぎ木々を伐採するなどの自然破壊を公然とやらかしたり、囲い込み運動で経済弱者を奴隷並みにコキつかったり、外交上の圧力をかけてアジアの毛織物の零細従事者から仕事を奪って餓死に追い込んだりと“勝つためなら手段選ばす”の経済手腕は他国のひんしゅくを買いまくりながらも、安さ爆発の低価格商品は、各国の労働階級相手に常に受け入れられ、帝国の国際競争力発展に大きく貢献した。

+なお、当時のえげつなさは、今の中国経済や日本企業の下請けに対する仕打ちなど、「弱者からの搾取=利益」という形で現代資本主義の手本とされている。

+普及が進むにつれて、労働者階級が低価格商品に飽きたことや、ヨーロッパの景気発展に伴う労働階級の収入増加(別名“ヨーロッパバブル”)が現実のものとなったことで、ニーズが多様化、子会社も含めて自国ブランドを拡大化すると共に、さらに下請けからの仕入れ価格を一方的に引き下げる「下請けイジメ」により価格破壊を継続した。

+「よい品をどんどん安く」「全ては人類のために」を国是として全ての事業が進められたが、「人類」の中には、下請け企業や自国の労働者、他にカネのないヤツは一切含まれていないので注意が必要。資本主義社会とは金持ちの天国で貧乏人の地獄のこと。

+英国ブランドが定着した後には貿易や産業以外にも事業分野の多角化に乗り出し、結果として世界経済を掌握。

+だが、ヨーロッパバブル崩壊後の1900年代から業績悪化が次第に表面化、特にドイツなどの後進国が品質面でイギリス製品を圧倒するようになると、それまでの下請けが連鎖倒産するなどの影響もあって品質低下に歯止めがかからず、各国の労働者階級の間でも、イギリス製品=粗悪品のレッテルが貼られるようになった。

+必死に挽回を模索するが、景気の悪化がさらに不景気を招く負の連鎖から逃げられず、1929年の世界恐慌を経て1938年からの赤色戦争とその終戦処理による莫大な国費消耗、労働者階級による労働争議などの混乱が致命傷となって、最後には元植民地であるアメリカからの経済支援を経て、「鉄の女」と呼ばれたサッチャ首相による大鉈が振るわれるまで没落する。

+彼女による大規模な植民地解放は、要するに不採算部門の切り捨てであり、利潤の少ない植民地を独立国として、自己採算制に移行させることで実質上の切り捨てを行ったことにほかならならい。

・こうした国々の多くは、英国本土の資本でやっと国として存在していた所も多く、独立と同時に経済が極端に悪化したり、民族紛争が勃発するなど混乱状態に陥った後に、自治権放棄と再度の植民地化を求めてきた所も少なくない。

+サッチャ首相と共に1970年代の魔族軍アフリカ侵攻に際してヒース政権が強硬な姿勢をとり続けたことは、この英国の元植民地を救援する名目で始まった行為だが、後にはヨーロッパ各国との領土獲得競争へ変化、20年以上にわたる戦争の結果、アフリカの4分の1に匹敵する広大な土地、特にアフリカの残留耕作可能地帯の65%を獲得し、資源と食料、領土共に世界帝国としての素地を取り戻した。

+植民地の経営が安定化した1990年代からはヨーロッパの中ではドイツと共に最も早く長い戦争で受けた不景気から脱却するに至る。


**補足事項

+アフリカでの戦闘で大量の将兵を失っており、特に前線勤務出来る将校の消耗は著しい。

+それまでなら考えられない20代の提督が揃っているのはそのため。



**英国

+正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」

+国王はジョージ7世。

+ヒース政権下で異例の長期安定政権が続いている。


**人物:王室


***ジョージ7世

+英国王。

+赤色戦争を戦い抜いたのは父のジョージ6世。

+ヒースを首相として認め、万全の信頼を置いたこと、そしてアフリカ植民地獲得とそれ以降の経済的発展をもって「世界最大のバクチに勝った男」とされる。

+「統べる者」の力を持つ。

+物静かで自分の義務に忠実な反面、自分の存在価値を政治に限定する悪癖がある。

+政務に邁進しすぎて家庭をあまり顧みない所がある上、根が不器用な上に寡黙なので、おしゃべりの妻との仲が良くない。


***ジェームズ王子

+本来なら英国皇太子ではあるが、騎士でなければ、王位継承に必要な「統べる者」の力も持たないので皇太子を名乗れない。

+王族としての根性もなければ覚悟もない。あるのは権力を利用することだけという無能貴族の具現的存在。

+美男子ではあるし、学識もスポーツも得意なはずで、「統べる力」以外においては王位を継ぐの相応しい風格は持っているが、「臆病者で女好きな無能」と国民からの信望はびっくりするくらいない。

+単なる口先だけのヘタレ野郎。



***セーラ王女

+チャールズの妹で第一王女(プリンセス・ロイヤル)の称号を持つ。

+金髪の美女。19歳。

+「統べる力」を持つため、王位継承権第一位に列している。

+心優しく慈愛に満ちた物静かな女性。本来の趣味はガーデニング。

+ただ、自分の義務に忠実でそのための努力を惜しまないカタブツと位置づけているため、苦悩が絶えない。

+国民は彼女が次期女王になると思っている。

+騎士の力は持たないが王族の義務意識から海軍を志願し、努力の末に提督となった。

+英国艦隊司令部所属、アジア艦隊司令官。

+無能な兄と地位を嫌う妹の間で苦労している。

+元ネタはアリスソフトの『大帝国』のセーラ・ブリテン。


***エマ王女

+チャールズの妹。

+王室では唯一騎士と「統べる力」双方の力を継ぐため、将来的には姉のセーラと王位を巡って争う立場にあるが、王族らしく振舞うのは苦手なため、本人は「いいオトコと結婚して専業主婦になる」のが夢で、「面倒臭い行事から解放されたい」ので、王位を継ぐことなんてさらさら考えていない。

+英国から騎士隊を率いて日本へ参戦した。

+槍を使わせたら相当な実力者で、スピード戦が得意。

+元ネタは特になかったが、外見は「まどか」の巴マミ。

+そのため巨乳。セーラと比較するとセーラがいじけるからやっちゃだめ。



***エリザ王女

+ジョージ7世の年の離れた妹で、ジョージ6世の再婚相手との間に生まれた。

+一応、今年で32歳だが29歳と言い張っている。

+騎士。

+エマにメサイアを教えたのは彼女。

+王室騎士団のメサイア大隊長を務め、アフリカ戦線で10年近く従軍した。

+実年齢より遥かに若々しく、ほんわかとした天然さんだが、実はかなりのやり手。

+二宮が因縁深い相手。

+元ネタはアリスソフトの『大帝国』のエリザ・ブリテン。



**人物:陸海軍将校

・言語の定義:提督は海軍の将官の事。海軍元帥・海軍大将 ・海軍中将 ・海軍少将・海軍准将をひっくるめた言葉。

・伝統ある英国海軍だけに人材には事欠かない。


***クロード・ネルソン

+海軍少将。

+「間違えて人間に生まれた熊」と呼ばれるひげ面男。

+豪放磊落な海賊の親玉みたいな性格の持ち主で、英国海軍でも荒くれ者や一癖ある者から尊敬されている。

+中将に昇進した後、海賊を旗艦のマストで縛り首にしたことから降格された。

+ケンカっぱやくて剛胆、部下を率先して率いる、英国海軍きっての猪型突撃提督。

+酒好きで港に最低10件の行きつけの飲み屋があるという。

+一人息子と妻がいる。妻にはめっぽう弱い。



***アラン・モントゴメリー

+陸軍元帥で現在は予備役。

+背が高く知的な、一般的英国貴族という風貌の持ち主。子爵。

+アフリカでのイギリス陸軍の総指揮を執った。

+大の人種差別主義、白人至上主義者で、大のアメリカ嫌い。

+ガンコで融通が利かず、作戦指揮があまりにも厳密かつ、想像力に欠けるとした多くの批判が出ている。

+戦後は年齢もあって予備役にさせられているが、再出馬の依頼は来ないらしい。



***ウィル・モントゴメリー

+海軍少将。

+アラン・モントゴメリーの息子。

+父とは違い、海軍に志願し、提督にまで上り詰めた。

+表面的にはクールだが、内心では戦いを渇望し、好敵手たり得る人物を常に求めている。

+騎士道精神に溢れた人柄故に、騎士達からの人望も厚い。


***エマ・メイナード

+海軍大佐。

+メガネの女性。

+25歳。貴族の子女で姉が二人いる。

+幼い頃から女子校育ちの後、戦争で祖国に貢献したいと軍に志願した。

+女性らしい細やかな配慮が出来ることから、がさつすぎるネルソンの副官となっている。

+ネルソンの女房と思われることを本人は嫌がっている。

+忍耐力は強いが、いざぷっつんするとネルソンすら止められないという曰く付き。

+イメージは森薫先生の『エマ』とアリスソフトの『大帝国』の「エマ・バンコール」



***コルダ・ケインズ

+海軍大佐

+25歳。

+正規空母“グローリアス”艦長。

+貴族の三女で婚約者がいたが、気が強いのが災いして婚約を解消した過去がある。

+航空戦に天賦の才能があり、英国海軍が空母を用いた作戦は大抵、彼女が関与している。

+イメージはアリスソフトの『大帝国』の「コルダ・パラパラ・ケント」



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る