オーストラリア

**オーストラリア

●一般事情

1.面積 769万2,024平方キロメートル(日本の約20倍、アラスカを除く米とほぼ同じ)

2.人口 約2,215万人(2009年12月。豪州統計局)

3.首都 キャンベラ(人口約35万人)

4.民族 漢民族系中国人が中心

5.言語 英語が公用語とされるが、通用するのは中国語である。英国併合の後に公用としての中国語の使用は禁止された。

6.宗教 道教79%(2006年国勢調査)

7.軍事 オーストラリア国防軍(現役兵力約17万名)

8.兵役 20歳以上男女徴兵制(英国併合後・兵役3年)

9.勧告 日本との国交無。全土対象に「渡航禁止」(強盗・殺人・強姦・窃盗・その他)


●概説

-オセアニアに位置する連邦国家で、人口のほとんどは中国人。

-牧畜と鉱山資源に恵まれた国。

-中華系移民を先祖に持つ中華系住民が選挙のキャスティングボートを握り、国家の主要産業は中華系資本によって占められている。

-近年は砂漠化と鉱山開発による環境破壊が深刻。


●歴史:赤色戦争の頃まで

-1770年代にイギリス人の入植が始まり、以降、大英帝国の植民地として開拓が進んだ。

-開拓の途中でアボリジニーを迫害、絶滅に追い込んだ。

-1850年代以降、金鉱を巡って中国人の入植が進み、一時は移民排斥運動も発生したが、逆に移民達の武装闘争を招き運動は頓挫。

-英国では流刑地に定められていたこともあって、オーストラリアへの移民は極めて不名誉なととして、ほとんどの白人は移民には消極的で、流罪の後に住み着くか、本土で食い詰めたような訳ありの者達以外はほとんどが中国人だった。

-中国系はマフィアや海賊などを編成し、東南アジアでマリファナやアヘンや密造酒の密売を行う際の基地をオーストラリアに設け、奴隷などの人身売買も広範囲に行った。

-1901年に独立するが、この時点で人口の大半は中国人。中国人抜きでは政治は成立しない状況になり、さらに1910年代に入って以降は、中華帝国の衛星国家としての性格を持ち始める。

-同時期から中華帝国より大量の労働移民が移り住み、1930年には彼等の圧力によって人種差別と移民制限禁止法が成立。

-この法律を受けて中国系の移民数は爆発的に増加し、中国化が進む一方、ヨーロッパ系の移民や白人への排斥運動が強まった。

-赤色戦争においては派兵、及び、一切の軍事的、経済的協力を拒絶し、中立を宣言した中華帝国と歩調を合わせた。


●歴史:反捕鯨と反日活動

-オーストラリアと日本は鉱山や肉牛などの資源取引による経済活動は1980年代まで盛んで、オーストラリアには日本企業も多く進出していた。

-しかし、自然保護活動が盛んになった1970年代以降、環境保護活動家を中心に捕鯨活動を続ける日本への批判が高まった頃から、排日運動が盛んになり、1977年の人種差別禁止法の改正、別名排日法の制定により、日本人への一切の差別が合法化されると、全土で日本人への殺傷、略奪の他、日系企業への襲撃が頻発した。

-度重なる日本政府の抗議にもかかわらず、日本人を襲う事件は後を絶たず、排日法の成立から半年で日本企業の撤退が相次いだ。


●歴史:シドニー日本人旅行者虐殺事件

-日本との関係で決定打となったのは、1989年にシドニーで発生した、女子供を含む日本人観光客50人を殺害した事件と、同事件における負傷者に対して日本人を理由に医療行為を拒否し、患者を死亡させた医師に対する裁判を巡る事件。

-逮捕された犯人ビル・オースチンを裁判所は、「愛国心に基づく適切な行為」として無罪判決を下した。

-また、政府とメディアは、負傷した観光客の治療を人種差別を理由に拒絶した金先軍医師も同様に無罪に処され、共に国家的英雄として扱われるようになる。

-この際に当時のヤン首相が「クジラの命は日本人のそれより重い」と表現したこともあり、以降における日本人への暴行・虐待は日常化、日本政府は再三にわたる待遇改善要求にオーストラリア政府が応えないことから大使館を引き揚げると共に、駐日大使を国外追放、議会議決成立をもって政府は1980年に正式に両国間の国交を断絶した。


●中華帝国との関係

-一応は英国連邦に属するが、中華帝国の属国とみなしてよい。

-中華帝国の近隣諸国への侵攻に際してはいち早く中華帝国への協力を宣言、米英軍と交戦した。

-後に米英軍による反撃を受け、首都キャンベラ陥落することで無条件降伏した。

-内閣は全員が逮捕され、後に処刑された。

-英国軍は首都占領の翌日にオーストラリアの独立の否定、再植民地化を宣言。

-同時に英国政府は、中華系資本家の全私財の没収した他、中華系住民に対する弾圧を開始し、以降においては、英国籍の白人への資本移行を強行する政策を続けている。


●独立国家としての終焉

-中華系住民によって建国されたに等しい国家は、無条件降伏によりその歴史に幕を閉じた。

-英国への無条件降伏と自治権の放棄に伴い、再び植民地となった後、オーストラリア総督の統治の元におかれるようになるが、この国から追放された中華系住民が後に中国本土へと戻り、中国国家復活の原動力を担うことになる。


●オーストラリア自衛軍

-それまでのオーストラリア国防軍は政府の無条件降伏と共に解体され消滅している。

-英国主導下で発足した軍事組織で、旧オーストラリア国防軍を引き継ぐ存在。

-白人系か黒人系の軍人のみを指揮官として認め、黄色人種は下士官にもなれない規則がある。

-二十歳頃の国民へ英国への忠誠を誓うための教育機関としての性格が強い。

-ただ、中華系住民の徴兵逃れから始まって兵営からの脱走や反抗などは日常茶飯事。

-あまりに統率がとれないことから、軍教官や上官による暴行死は無罪とされる。

-「軍隊」というより「監獄」なため、危なくて兵には武器を持たせることさえ出来ない。

-実際の所、オーストラリアの国防は英国軍が代行している。


**補足事項

-世界的な鉱山資源を持つ国家。

-魔晶石に関しても良質な鉱山に恵まれており、英国軍に占領されまるで、かなりの規模の魔晶石が中華帝国に輸出された。

-また、欧米のメサイアや軍事技術がこの国を通じて中華帝国に流れたのは否定出来ない事実。

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