2021年11月12日

相変わらず、やる気が出ない

朝方?3時頃に、大量の汗と、娘が泣いている幻聴で、目が覚めた。

とにかく、自分でもびっくりするぐらいの大量の汗で、服がビチョビチョで

慌てて風呂場に行き、身体を拭き、着替えた程だった。


明らかに長女は居ないのに、なんだか、泣いている声が聞こえた気がしたし

気持ちの中では、咄嗟に、電話をかけたくもなった。


娘は、気付いていないが、やはり、新しいスマホの番号を知っている私と

しては、こういう時、かけたくなる衝動があって、必死でこらえるしかない

状況が恨めしくもなる。


普通の独り立ちでの一人暮らしだったなら、何かなかったか?と電話も

できるのに・・・


悶々としそうなので、勘違いだ!自分は疲れてるんだ!と言い聞かせ、

もう一度、無理矢理に寝る事にした。


気が付くと、朝の8時を過ぎており、次女が枕元に立っており、


 お父さん、今日の弁当は無い感じ?


そう聞こえた瞬間、はっとして目が覚めたが、さすがに間に合わないので

次女には、ごめん!と伝え、コンビニで何か買うよう伝え、学校に行かせた。


その後、妻を職場に送り届け、その帰りに、スーパーに買い出しに行った。


スーパーで、色々な食材を見る中


 このリンゴ美味しそうだな、あの子がいたら買って帰るのになぁ・・・

 鶏肉を買って唐揚げにしたら、あの子はバクバク嬉しそうに食べるよなぁ・・・

 今日は生ラーメンが安いのか、ああ、好きだったよな、ラーメン・・・

 そういえば、グラタンが食べたいって言ってたから材料買ってあるわぁ・・・

 ボーってしてたら、顔が浮かんで、ついラザニアの材料買ってしまったな・・・

 あっ今日は、豚トロがあるじゃん、好きだったよなぁ・・・

 

と、食材を見るだけで、顔が浮かび、スーパーで泣きそうになった。


それでも、他の子供達の生活を守らなければいけないわけだし、ここは堪えて

頑張るしかないと自分に言い聞かせ、買い物を済ませ、自宅に戻った。


昨日から、三女は、修学旅行なので、こうなってくると、自宅には誰も居ない

ので、やたら、寒く感じるし、今の私の精神状態からすれば、悲しみしか

出てこないので、改めて、あの子の存在の大きさを実感し、自分が子離れできてい

ない馬鹿な親だと痛感している。


突然すぎて、予想もできないから仕方ないのかもしれない。

どこまでいっても、心がついていかないのだ。


家族の為に食事を作る、洗濯をする、後片付け、掃除をする、それだけを

ただこなしていっている。


何かしなくてはいけないんだろうが、全く手に着かないし、意欲もわかない。


ここ数日、なんとか寝る事は出来るようになってきたが、後頭部に少しボヤっと

したドクドク感というか、痛みというか、何か違和感はある。若干だけれども

単語がおかしい時がある。頭の中で連想している単語と、口に出ている単語が

全く違うので、家族に笑われる始末。明らかに何かの異変としか言いようがない。


子供達には、あまりにも心配をかけているのがわかっているので、あえて


 お父さん、しばらく頭が腐ってるみたいだから、出来るだけ早く元に戻るつもり

 だけど、お姉ちゃんの存在が大きすぎて、はいそうですか!とは、スイッチが

 入らないんだ!だから、迷惑かけるし、心配かけるけど、少し時間を頂戴と、

 お願いしているので、あえて触れてはこない。


本当は、今、目の前に居る家族を大事にし、家族の健康の為に、食事を作るのが

当然の事だけれども、何を作っていいかもわかならないし、作る事自体が、苦痛

になりつつある。


頭の中では、長女は、きっと、心を傷つけ、身体を対価に、お金を必要以上に稼ぎ

誰にも文句を言われず、束縛されず、自由を満喫し、好きな物を買い、好きな物を

食べ、自炊などせずに、好き勝手に生きているのだとわかっていても、心の中が、

今すぐに、あの子に、あの子の好きな物をいっぱい作って、食べさせたい!という

強いものがあって、全く動けなくなってきているのだろう。


それもわかっている。

しばらく忘れて、目の前に集中しなくちゃいけないんだ。


けれど、そう簡単にはいかなくて

本当に、消化しきれるまでの時間が欲しいんだ。





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