警察に向かう車の中で


私なりに、色々考えていた。


もし、娘に会えて、娘を連れて帰るとしたら・・・


自宅には無理だな。

だって、残りの3人が、全く受け入れる体制ではないじゃん。

気持ち悪い吐きそうとまで言っているわけだし、おそらく

長女自体も、さすがにいきなりは難しいだろう。


だからといって、いきなり病院もないかな。

確かに、ちゃんとアスペさんである事をこの際、ちゃんと

診察してもらい、今の状況だと、緊急性の入院という措置も

あり得るのだから、その方法もありだけれど、さすがにそれは

お互いに刺激が強すぎるな。


どこか娘の落ち着く場所はないだろうか・・・

そんなことを考えている中、ふと私は思いついた。


そうだ!叔母の家に預けよう!

叔母なら、長女は大好きなはずだし、私自身が落ち着ける場所

だから、きっと温かく迎えてくれるはずだ。

そう思ったので、走る車の中で、スピーカーにし、叔母に電話をかけた。


全ての事情を説明し、今からその風俗店に向かうという事を伝え、

もし、奇跡が起きて、連れて帰ることができたとしたら、

しばらくの間、預かって欲しいと、私は叔母にお願いをした。


叔母は、快く受け入れてくれたし、それが最善かもねと言ってくれた

ので、長女にとっての逃げ場を確保できたことは、正直、ありがたかった。


出来る事ならば、その結果で、その道に、今日、たどり着けたのなら、

まだやり直せる未来は見えてくるかもしれない。


けれど、もし、それが無理ならば、もう地獄へのパスポートを手に入れた

ような事になるのもわかるので、これ以上の事がおこらない事を願いつつ

私は、管轄の警察署に向かった。


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