153 リリースしたばかりのソナーズについての感想

 こんにちは。


 話題のソナーズ、友達の協力で三人勧誘の壁を越えて使えるようになったので、さっそく使ってみました。


 一応ソナーズの説明をしておくと、ツイッターでよく見かけるマシュマロ(匿名でメッセージが送れるサービス)の会社が作った小説投稿のプラットフォームです。

 長い間の宣伝と構想の末、昨日やっとβ版のリリースがありました。

 触れ込みは「感想が届く」という特徴です。


 とりあえず使った感想ですが、まだまだ粗削りで、オフシャルも言っていることだけれど、まだまだ実装されていない機能などがあり、本当に動くのかとか、トラブルや新たなアイデア発見や問題の抽出の為にβ版をリリースしたという状態。

 という事で現在、作品の投稿は三人勧誘した人からサービス開放という事になっています。β版ですしね。 

 この三人の壁が乗り越えられなくて文句を言っている人を見かけるのですが、ぜんぜん急ぐ必要が無いというのが正直な感想です。

 本気でこのプラットフォームでのし上がりたいとか成功したいとか、勉強したいと思っているのであれば、ここにアップする小説を短編で量産して待っていた方が良いと思う。


 というのも、ここは私ががっかりしたポイントなのだけれど、前にもエッセイで書いたように、小説界隈の人たちはすごく狭い世界で読まれなかったとか、あの人は読まれているのにとか、負の感情を日々抱えている。そして感想じゃない感想(マウント的評価)に一喜一憂。

 書き手が書き手を評価するから、どうしようもない面もある。どうしても次のステージに移れない書き手の方が多いだろうから。

 なのに創作専用のアカウントから出ないで、その世界だけでやりくりしようとする。

 小説が読まれたとしても、読んでくれた人はフォロワーのフォロワーだったり、本当に世界が狭いのだ。


 本当は文章を読まない人や、同じアニメや漫画や作家が好きな人、同じような趣味の人をターゲットにして、即効読んでもらえないまでも目の届くところまでは出て行かないと何も変わらないのに。

 

 新しい世界を作るには、書き手以外の人が参加できるシステムが必要だったのに、全て登録ログインをした人しか出来ないようになっていた。

 「全ての人が閲覧できるモード」でアップすると誰でも読めるのだけれど、サイトが目玉にしている簡単に感想を送ることができる機能が使えないのだ。

 必然的にログイン限定になる。


 確かにソナーズはツイッターのアカウントのみで登録が出来るので(確認メールからのログインは有ります)敷居は低いと言えますが、まだまだハードルはハードルです。

 創作界隈に身を置かない人たちに登録をさせることは至難の業。

 

 作者本人にしか評価が分からないシステムなのであれば、自分で不正をしたって意味が無いので、誰でも評価できるシステムにしたらいいのにな、と思う。

 実際私は、リリース前からの期待させるような宣伝ツイートを追いかけていて、狭い世界の外の人も巻き込んでくれるようなシステムなのかと思い、多大なる期待をしていたのだ。


 今のところ小説をアップしたとしても検索はツイッターに全振りです。将来的にマッチング機能を搭載するらしいので、そうなって来ると話は変わりますが。

 なので、読んでもらうまでのハードルは「ツイッターでの発信力がある」「もともとの読者が付いている」が最低限の条件で、+αソナーズに登録ログインをしてくれる人と作品が巡り合うかというかなり難しい状態です。

 という事は、現在の色んなプラットフォームで苦戦している人は苦戦したままという事です。それ以上に狭き門。


 公式が作品のアップの条件に用意した「三人勧誘」というのは妥当でしょう。

 だって読む人が……感想を付ける人員(分母)が増えないと何も回り出さないのだから。

 小説界隈で「使ってみたいので登録お願いします」と言ったところで、すぐに定員オーバーになってしまう。みんな目を向けるべきは創作畑にいないリアル友達です。

 その人たちが、小説を書かない読み専になってくれたならこれ以上良い事はない。感想も書き手以外の「世の中の大多数」の感想が手に入る。

 公式もこの辺りを狙っているのでしょう。とにかく分母を増やしたいのです。


 

 それにしても、三人の壁を超えるべく呟かれる勧誘ツイートですが、公式が用意したデフォルトの文章「ここにソナーズを使いたくなるような紹介を書いてください」みたいな文言を消さないで、そのままツイートしたりしている人は、読んでいないのでしょうか……物書きのはずなのに……。それか読んだのに理解していないのでしょうか……物書きなのに……。

 公式も「この機能を使いたがるのは腐っても文章を書く側の人間なのだから大丈夫だよな、」と思っていたんだろうけれど……甘いですね(汗)

 どんな作品を書いていても作品に対してリスペクトをする心づもりではあるけれど、これだけはちょっと見逃すことができない事例でした。


 という事で、私は三人の壁が越えられないと嘆かなくてもいいよ、というのがとりあえずの感想です。

 そのうちグランドリリースするだろうし。

 今はまだまだ粗削り。再編集も出来ないし、ルビも入りませんでした。しかも一日一話しか投稿が出来ない。

 システムが安定して本格的にサービス開始してからでも……、誰でも投稿できるようになってからでもぜんぜん大丈夫。


 今のところ最速のスタートダッシュを決めた人のみが、みんなのお試しで覗いてもらって良い思いをしているのではないでしょうか。

 私も一度だけレスポンスが有りましたが、それも私のフォロワーさんがアップしていたものを試しに読んでハートを押したので、お返しが有ったのでは?と思っているくらいです。他は一切なし。


 これからに期待していますが、ほんと、始めようかなぁーと思っている方も急がなくても大丈夫です。

 とりあえず登録をしてもいいと思いますが、投稿はもっと後の方が恩恵が受けられると思いますよ。という報告でした。


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