49 秋のノスタルジー
こんにちは。
九月に入って、なんだか急に秋めいたなぁと。
もちろん玄関の花も、向日葵から秋仕様のバラに替えました。
秋の準備は万端です。
まだまだ暑い日はあるんでしょうが、何かの
洋服も不思議に真夏に着ていたような感じは、心持ち馴染まなくなってしまう。
この世は本当に誰かの箱庭なのかもしれないですね。
誰かが、季節を切り替えている。
でももし、そうであるなら、創造主様、世界各地の火事と水害をどうか、鎮めてください。
そう思ってしまう。
秋になると待ち遠しいものがあります。
それは金木犀の香り。
金木犀の香りが大好き。
秋を代表する香りだと思う。
去年、「印が無い雑貨屋さん」の金木犀のお香がバズってたの覚えてますか?
私も持っているのですが、八月の最後の週あたりから、秋が待ち遠しくて引っ張り出してきて、クンクンしています(笑)
私が小さいころは、今よりももっと秋になれば金木犀の香りが色濃い週があったのです。
最近は垣根に金木犀を使うようなお家が少なくなってしまって、うすーい香りしか風は運んでこなくなりました。
金木犀が辺りに立ち込めると、私の地域ではお祭りなのです。
先日、マイルド怪談で書いた回に登場した駅にある神社で、お祭りがあるのです。
小さいですが、結構由緒正しい、陛下もご参拝される神社です。
秋祭り。
金木犀の香りと、お祭りの高揚感が私の中でセットになっていて、それで金木犀の香りを嗅ぐとわくわくキュンキュンするのかもしれないですね。
あぁ、今思ったのだけれど、メイシアの村のお祭り。
あの花のお祭りも、私のイメージの中で、花の香とお祭りがすごく結びついていて、それを書いているのですが、もしかしたら、この辺りからきているのかもしれないです。
全く意識したことは無かったのですが。
やっぱり脳って、無自覚でいろんなことをイメージとして提案してくれているものなんだなぁ。
私の中でその神社のお祭りは、金木犀の香りと、中身がジャガイモだけの一口コロッケと酸味の効いた薄いウスターソースの味なので、そのうち小説にも出てくるかもしれません(笑)
そんなお祭りも、もう行かなくなってどれくらい経つのだろう。
大人になるとなかなか足を運ばなくなってしまう。
経験したことが多くなるという事は、そういう事なんだなぁ。
……というのを通り越して、お祭りに行きたい
あの頃、お祭りでもなければ近寄ることのない夜の神社の境内。
普段は、神さまが守っているはずの境内なのに、暗闇に「何か」を感じて、怖くて近づかない。
お祭りの夜は、夜店や提灯の灯りで、闇が和らいで怖がらずに境内に入れるのだけれど、やはり、隅に潜む闇は何か恐ろしく、1人にならないようにしていたものです。
買ったものを食べるのも、端っこに行きすぎないように、明かりが届くところで。
闇から何か手が伸びてくるかもしれない。
今思うとそれは得体のしれない何かではあるのだけれど「
きっと、神さまを感じていたんでしょうね。
子供ながらに神さまとは、こちらにとって都合がいいだけの存在ではないと、本能で分かっているというか。
もし、大人になった今、あのお祭りに行ったなら、その闇をどう感じるのか。
とても答え合わせがしてみたい。
と、とてもノスタルジーな気分になっていますが、行ったらきっと食い気一辺倒で、リンゴ飴も三本ほど買って帰って……そんな素敵な感じでは無い気もしますが(笑)
故郷は遠きにありて想うもの、というか、真冬の歌は真夏に、真夏の曲は真冬に書くものというか……。
とりあえず今年は、金木犀の鉢でも買おうかな、、いくらくらいかな?
とても秋が待ち遠しいです。
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