十四日目・第1~4試合

第一試合

バビロニア・新バビロニア王国 vs 十字軍

ハンムラビ「リチャード1世にサシで勝つのは辛いな。ナポポナッサル、ネブカドネザル、スムアブムを立てよう」


実況「十字軍はリチャード1世一人で行きたいようですので、サイコロです。8-7でバビロニアが勝ちました」


ハルドゥーン「リチャード1世、ルイ9世、フリードリヒ1世の三人にするらしい」


ヘロドトス「戦場はバビロン近くの平原地帯だ」


司馬遷「両軍、三部隊に分かれて向かい合った」


リチャード1世「うおおおおおっ!」


実況「リチャード1世、いきなり咆哮しています! 物凄いやる気です!」


リチャード1世「蹴散らせ! 押し潰せ! 踏み躙れ!」


英国兵「うおおおっ!」


司馬遷「とんでもない破壊力だ」


バビロニア兵「ひぇー!」


実況「リチャード1世、バビロニア軍のど真ん中を蹴散らしました! そのままバビロンまで向かっていきます!」


ハルドゥーン「強すぎる」


ナポポナッサル「……」


司馬遷「踏みつぶされてしまっている。気の毒にのう」


実況「一方、バビロニアの両翼側は頑張っています」


ネブカドネザル「捕まえたらバビロンで終身刑じゃー!」


ルイ9世兵「うわー! ヘタレ王の指揮下で終身刑になるのは嫌だー!」


ルイ9世「誰かヘタレ王だ!」


ヘロドトス(お前だよ)


実況(貴方ですよ、ルイ9世)


スムアブム「相手軍、イマイチ強くないな」


司馬遷「うわーっ! フリードリヒ1世が途中の川で溺れている!」


実況「両翼は頑張っています。頑張っているんですけれど…」


リチャード1世「わはははは! 火をつけい! 異教徒どもは皆殺しだー!」


ハルドゥーン「バビロンに火をつけてしまったということは、これはもう十字軍の勝利かな」

×バビロニア・新バビロニア王国 (1-17-17) vs 十字軍 (16-9-13)○

十字軍、16強進出



第二試合

シュリーヴィジャヤ王国 vs オスマン朝

オスマン・ベイ「おいのび太…じゃなかったシュリーヴィジャヤ王国」


実況「オスマンは完全にジャイアンイメージが定着してしまいました」


オスマン・ベイ「おまえんとこ、ロクに人もいないだろう。一人でどうだ?」


スリ・ジャヤナサ「じゃ、クダマニ・ヴァーラデーヴァで」


司馬遷「サシの勝負だと?」


オスマン・ベイ「ならこちらはバヤジッド1世だ」


実況「そうでなくても厳しい状況なので人数差での逆転の方がありえそうな気もしますが、一発逆転にかけたのでしょうか。ヴィジャヤナガル王国」


ハルドゥーン「作者が調べるのが面倒だというのもあるけどね」


クダマニ・ヴァーラデーヴァ「よし、海からドナウ川に入り、川の周辺を制圧するぞ」


司馬遷「お、さすがに東南アジアの強国だけのことはある。水路を利用して攻撃をするつもりらしい」


実況「ドナウにはルーマニア川から入らないといけないのですが、それはすんなりできています。このあたりはさすがにヴィジャヤナガル王国強盛期の国王だけありますね」


ハルドゥーン「陸路からもモブ兵がいるから、海路だけどうにかすればいいというわけではない」


バヤジッド1世「…行く」


実況「おっと、バヤジッド1世がベオグラードから出撃しました! 速い! 速い! さすがに雷帝と呼ばれただけのことはあります」


司馬遷「しかし、どうするのだ?」


ヘロドトス「おおっ、クダマニ・ヴァーラデーヴァが占領した地域をアッと言う間に取り返した。おまけにルーマニアの入り口まで抑えたぞ」


バヤジッド1世「これで奴は補給がない」


実況「またすぐにベオグラードへと戻っていきます! これは確かに厳しい。補給はないし、再び川を戻ったら時間切れになってしまいます」


ヘロドトス「作戦は悪くなかったが、如何せん相手が悪かった。三人出すべきだったな…」

×シュリーヴィジャヤ王国 (18) vs オスマン朝 (16)○

オスマン朝、16強進出



第三試合

マリ王国 vs ノルマン人連合軍

実況「マリは一人、ノルマン人も一人ですね。始めます」


ハルドゥーン「三回戦なのにちょっとさびしいな」


実況「マリ王国からはマンサ・スレイマンです! この人まではマリ王国は強かったということで、絶対16強進みたい編成です」


ヘロドトス「強いということは、つまり金があるということだ」


司馬遷「恐ろしい…」


実況「ノルマン人連合軍からはご存じ! ロベール・ギスカールです! こちらも最強の切り札をここで使ってきました!」


ハルドゥーン「何だかんだで両シチリアはそれなりに強い人いるけどね」


ロベール・ギスカール「明日の朝、早速出陣するぜ!」


ハルドゥーン「防衛側なのに、早くも出陣準備をしている」


実況「時間がかかると買収される危険がありますからね」


その日の夕べ


司馬遷「晩鐘の時間だな」


ハルドゥーン「シチリア…、晩鐘…、ウッ、頭が!」


ジャーン、ジャーン、ジャーン!


実況「どこかから銅鑼の音が!? 大変です! パレルモで暴動が発生しました」


司馬遷「もしかして、開始時点で既に買収されていました的なオチ?」


実況「シチリアの晩鐘 (晩祷とも)はミカエル8世が民衆買収していたという話がありますし、ロベール・ギスカールは結構身内に反乱起こされていましたからね」


ロベール・ギスカール「うおっ! おまえら、ちょっと落ち着け!」


パレルモ民衆「出ていけー! 出て行かせて金が欲しいんじゃー!」


ロベール・ギスカール「うわぁ!」


ヘロドトス「追い出されてしまった」


実況「パレルモ住民、門を開いてマリ軍を歓迎しています。今回もマンサ・スレイマンはいるのかいないのか分からないままに勝負あってしまいました」


司馬遷「金は偉大だ!」

○マリ王国 (6) vs ノルマン人連合軍 (2)×

マリ王国、16強進出



第四試合

実況「ネパールはプリトビ・ナラヤン・シャハ、李朝は李公蘊が出てきました。アジアの周辺国代表同士のジャンケン対決です」


司馬遷「両国とも、ベスト16というのは望外な結果であるが、それであるがゆえに大変であろうな」


ハルドゥーン「確かに」


実況「それでは両方とも準備はよろしいでしょうか? せーの!」


二人「最初はグー! ジャンケン、ポン!」


プリトビ・ナラヤン:グー

李公蘊:グー


二人「ポン!」


プリトビ・ナラヤン:パー

李公蘊:パー


ヘロドトス「二連続あいこか」


実況「どちらも、上に行きたいという執念が感じられます」


二人「ポン!」


プリトビ・ナラヤン:グー

李公蘊:パー


李公蘊「やったぁ!」


実況「三度目で決着! 李朝ヴェトナム、三回戦も勝ち抜いて、16強進出です!」

李朝、16強進出


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