十三日目・第5~8試合

第五試合

ヴィジャヤナガル王国 vs バルト帝国

実況「ヴィジャヤナガルが三人、スウェーデンが一人を要求してきたので人数決定です。20-1でヴィジャヤナガルが勝ちました」


司馬遷「すごい差だ」


ヘロドトス「一人で合意していたら、この判定が勝敗判定になるからヴィジャヤナガルが勝っていたな」


ハルドゥーン「アウェイだと、人数揃えて回数を増やして活路を開きたいものだからねぇ」


実況「ヴィジャヤナガル王国からはクリシュナ・デーヴァ・ラーヤ、トゥルヴァ・ナラサー・ナーヤカ、アリヤ・ラーマ・ラーヤの三名です」


司馬遷「一体どれだけの兵を連れているんだ?」


ハルドゥーン「最盛期には110万人の兵士がいたという話があるよ。中国もびっくりの話だろうな」


ヘロドトス「温暖でご飯も沢山あるから、それは人は増えるだろう」


実況「スウェーデンはカール10世、クルト・クリストフ・フォン・シュヴェーリン、マグヌス・ステンボックの三名です」


ハルドゥーン「出ていいのかと聞いていたのに、グスタフ・アドルフはいないのか」


実況「スウェーデン、強い将軍は結構多いですからね」


ヘロドトス「シュヴェーリンはプロイセンがメインだが、プロイセンは既に敗退しているからということだろうな。この人選が次の試合などに効いてくるのかもしれない」


実況「16強からは三本勝負になるので、より人が必要になりますからね。さて、スウェーデンでは有名な戦場がないですので、隣国フィンランドのスオムッサルミが戦場となります。冬戦争でフィンランドがソ連軍を撃破した場所ですね」


ヴィジャヤナガル兵「寒い!」


クリシュナ・デーヴァ・ラーヤ「我々の大義のためにはこのくらいの寒さには耐えなければならないのだ! これは神の道だと思いたまえ」


実況「極寒のフィンランドですが、クリシュナ・デーヴァ・ラーヤが鼓舞しています。ヴィジャヤナガル兵の脱落者はほとんどありません」


スウェーデン兵「相手、兵力多すぎない? これは勝てるはずがないよ」


マグヌス・ステンボック「こら、逃げるな!」


ハルドゥーン「逆にホームのスウェーデンの兵士の方が一部脱落したぞ」


クリシュナ・デーヴァ・ラーヤ「見ろ! 相手の情けないザマを!」


ヴィジャヤナガル兵「おーっ!」


実況「戦闘序盤はヴィジャヤナガルが優勢です。快調に進撃していっています」


クリシュナ・デーヴァ・ラーヤ「よし、今晩はこのあたりで休息をとろう」


司馬遷「翌朝になったぞ。ヴィジャヤナガル軍はこの寒さでも全く大丈夫なようだな。士気が高い」


アリヤ・ラーマ・ラーヤ「ワハハハハ。今頃バルト帝国の面々は逃げかえる相談をしているだろう」


ヘロドトス「ラーマ・ラーヤがいい気になっているのは、どうもフラグのように思えてならない」


ヴィジャヤナガル兵「さ、宰相! 南側の兵が突撃を受けています!」


アリヤ・ラーマ・ラーヤ「何ぃ!? 馬鹿者! 南は海ではないか。どうして海から突撃を受けるのだ?」


ヴィジャヤナガル兵「海が凍っていて、スウェーデン兵がその上を渡ってきました!」


アリヤ・ラーマ・ラーヤ「何だと?」


実況「何ということでしょう! カール10世の軍が史実でも見せた氷上侵攻を遂行! 全く予想外の側から攻められたヴィジャヤナガル軍が大混乱に陥っております!」


ヴィジャヤナガル兵「この宰相、前から気に入らなかったんだ!」


アリヤ・ラーマ・ラーヤ「うわぁ!」


実況「しかも! 裏切りが発生してアリヤ・ラーマ・ラーヤが暗殺されてしまいました!」


トゥルヴァ・ナラサー・ナーヤカ「落ち着け! 落ち着くのだ!」


クルト・クリストフ・フォン・シュヴェーリン「今だ!」


ハルドゥーン「シュヴェーリンが軍旗を高らかに立てて自軍を鼓舞している!」


スウェーデン兵「うおお! やるぞー! ヴィジャヤナガル兵を倒せ!」


実況「スウェーデン軍、総攻撃に入りました!」


トゥルヴァ・ナラサー・ナーヤカ「あの旗をもっている将軍を倒せ!」


ヴィジャヤナガル兵「おー!」


クルト・クリストフ・フォン・シュヴェーリン「うわっ!」


ヘロドトス「狙撃されたぞ」


スウェーデン兵「うおー!」


司馬遷「だが、ほぼ同時にスウェーデン兵が敵軍を分断した!」


クルト・クリストフ・フォン・シュヴェーリン「フフフ、どうやら…、勝て…、そうだ……」


カール10世「シュヴェーリンよ! 何ということだ。勝利の月桂冠が、シュヴェーリンの死によって萎んでしまった」


フリードリヒ2世「人のセリフ取らないでくれる?」


実況「ヴィジャヤナガル兵、進軍を止められました! こうなると極寒の大地ではもうどうすることもできません! 撤退していきます!」


司馬遷「いい勝負だった。地の利があった分、スウェーデンがギリギリ勝てたという印象だ」


ヘロドトス「バルト帝国はまだそれなりの人材を残している。次の試合も楽しみだな」

ヴィジャヤナガル王国 (18-10-13) vs バルト帝国 (6-18-13)

バルト帝国、16強進出



第六試合

ドイツ帝国 vs アメリカ合衆国

司馬遷「おお、ドイツ人達が作っているあの料理、あれこそジャガイモのフルコース!」


実況「それ以上に見てくださいよ! あの細長いビールジョッキ! ああいうので飲むビールって最高に美味しいんですよね!」


ハルドゥーン「アメリカ側の料理は…? おーっ、これは美味しそうなハワイアン・ピッツァ! ピッツァもビールが合うんだよねぇ」


ヘロドトス「むしろ二つまとめて食べてしまいたいくらいだが、そういうわけにもいかんか」


二時間後

実況「それでは判定です! ハルドゥーンさんがアメリカ、司馬遷さんとヘロドトスさんがドイツ。私は互角。ということで、アメリカ合衆国の勝利です!」


司馬遷「やはり料理は動物のようには盛り上がらんな」

×ドイツ帝国 (10) vs アメリカ合衆国 (11)○

アメリカ合衆国、16強進出



第七試合

共和政ローマ vs ティムール朝

ユリウス・カエサル「ジャンケンか。ここは三人だな」


ティムール「良かろう」


実況「共和政ローマとティムール朝、三人ずつということになりました。まず第一戦は?」


ユリウス・カエサル「来た、見た、勝った!」


実況「いきなりカエサルです。一方のティムール朝は?」


ウルグ・ベク「全ては計算されつくしている…」


ハルドゥーン「ウルグ・ベクだ! 統治者としてはすぐに悲惨な最期を迎えたが、学者としては非常に高い才能がある人だった」


二人「ジャンケン、ポン!」


カエサル:チョキ

ウルグ・ベク:パー


司馬遷「まずはローマが一勝だ!」


ティムール「むむぅ。このまま終わるわけには…」


大カトー「最初はグーがジャンケンの合言葉だというが、最後につけるのは、ともあれカルタゴは滅ぼさなければならないだ!」


ハルドゥーン「大カトーだ! どうなる?」


二人「ジャンケン、ポン!」


大カトー:チョキ

ティムール:グー


ティムール「どうだ!」


大カトー「負けた! だからこそカルタゴは滅ぼさなければならないのだ!」


実況「一勝一敗になりました!」


グナエウス・ポンペイウス「勝てば凱旋式だ」


シャー・ルフ「私のジャンケン理論は城のように固いぞ」


二人「ジャンケン、ポン!」


ポンペイウス:チョキ

シャー・ルフ:パー


グナエウス・ポンペイウス「凱旋式だ!」


ユリウス・カエサル「悔しいが第三戦で勝ったら、そうなるかもしれぬ」


大カトー「それでも、カルタゴは滅ぼさなければならないのだ」

共和政ローマ、16強進出



第八試合

ムワッヒド朝 vs ビザンツ帝国

実況「まずは人数対決です。2-5でビザンツが勝ちました」


ハルドゥーン「決まった…」


実況「とはいえ、ビザンツは主戦級を出してこないようです。ゾエ、エウドキア、エウドキア・マクレンボリティサの三人です」


司馬遷「しかし、ムワッヒド朝は誰も出せないからな」


実況「あ、ムワッヒド朝諦めました。試合放棄によりビザンツ帝国の勝利です! 第三試合に続いて女性レベルが勝敗を決めてしまいました」


ヘロドトス「この場合、今回出た人物はどうなるのだ?」


実況「一応使った扱いにはなりますね」


ハルドゥーン「そもそも、彼女達がまともな対戦相手で出てくるとも思わないけど」


ビザンツ三人組「酷い!」

ビザンツ帝国、16強進出

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