三回戦・対戦形式

十三日目・十四日目

トーナメント図は、

https://kakuyomu.jp/users/kawanohate/news/16816700429478956326


実況「さて、三回戦まで来るとさすがに強そうな国の比率が増えてきた感じがいたします。この三回戦までは一発勝負! ここを勝ち抜いた16チームから三本勝負と増えていくことになります。果たして、どのような対戦形式になるのでしょうか」


司馬遷「左にブロックに強豪が集まっているな。右側にはどちらが勝っても世界史16傑と納得されない組合せもちらほらとある」


ハルドゥーン「そんなこと言い出したらスポーツのワールドカップだってやっていられないだろう」


十三日目

第一試合

アケメネス朝 vs 東漢

実況「アケメネス朝は、ゲルマン人連合とエジプト古王朝を撃破して勝ち進んできました。一方の東漢はブラジルとローマ帝国を倒しての三回戦。共に実力国に勝利してきています」


司馬遷「東漢はいい流れに乗っているように思う。後輩として期待したい」


ヘロドトス「おまえの母国は負けてしまったし、な」


司馬遷「そうなのだ」


実況「いよいよ、サイコロが振られます!」


ハルドゥーン「サイコロは…!?」


実況「動物王です! 勝敗が運に左右されやすい対戦形式になりました!」


ヘロドトス「アケメネス朝は人員を使いたくないから、これはいいかもしれないな。東漢は二回戦に続いて温存はできるが、勝率を考えるときちんとした勝負をしたかったのではないだろうか」

対戦形式:動物王



第二試合

カペー・ブルボン朝 vs サラセン帝国

ハルドゥーン「一、二回戦とも比較的すんなり勝っているカペー・ブルボン朝。何だかんだと近世フランスなどで結構強い」


ヘロドトス「一方のサラセン帝国は戦闘系こそ盤石なのだが、女性系はかなり層が薄くなってしまった。対戦形式で有利・不利が極端に振れそうだ」


実況「アッバース朝が一度料理王を引きましたが、サラセン帝国は初めてですので対戦成立! アラブ料理対フランス料理の対決となりました!」


ハルドゥーン「二試合連続で、運に左右されるなぁ」

対戦形式:料理王



第三試合

隋・唐 vs チャールキヤ朝

実況「隋・唐は、初戦でフレグ・ウルス、二回戦で同じ中国の元に勝利しています。ここまで順調な仕上がりですね」


司馬遷「中華最強候補だけに頑張ってほしいな」


実況「一方のチャールキヤ朝は初戦でグプタ朝、二回戦でポーランド・リトアニアに勝利。南インドの強豪としての地位を確立しつつあります」


ヘロドトス「作者が『意外に人がいるんだな』と驚いているくらいだからな。まあ、インドは英語なのでネットに資料が残りやすいというのがあるが」


実況「インドの現地語の資料は全く読めませんからね。さて、両国の対戦形式決定です…攻城戦です!」


司馬遷「両国とも初の戦場だ」


ハルドゥーン「ホームはチャールキヤ朝、南インドだ!」


司馬遷「とはいえ、隋・唐はインド北部までは進軍したからな。遠征はそれほど苦にはしないはずだ」


実況「タラス河畔でアッバース朝とも戦っていますしね」


楊貴妃「戦場ということは、私の出番はありませんわね (ぼよーん、ぼよーん)」


司馬遷「おまえはもういいって」

対戦形式:攻城戦 (攻城側:隋・唐)



第四試合

ハノーヴァー朝 vs イタリア王国

実況「優勝候補ハノーヴァー朝はここまでコンバウン朝、コンゴ王国を海戦で撃破しています。やはり圧倒的ですね」


ハルドゥーン「一方のイタリアは初戦でブルガリアを、二回戦では清を撃破した。清に圧勝したのは驚きだった。この勢いでハノーヴァー朝に向かっていければいいのだけれど」


ヘロドトス「二回戦で戦闘要員をあらかた出してしまったからな。戦闘系を引いてしまえば相手にならない恐れがあるが…」


実況「…出ました! 戦闘系です。ですが、女性の戦闘系!」


ヘロドトス「うわぁ、戦闘系か!? む、待てよ、これは…!」


ハルドゥーン「あれ、これ、ひょっとしてイタリア有利では?」


実況「その可能性があります! イタリア統一戦争においては、女性がかなり目立っておりました! 一方、最強国であった英国には、強い女性の逸話があまりありません。この対戦、唯一イタリアに分がある対戦形式かもしれません!」


司馬遷「一、二回戦で楽をしすぎた反動が来たんだろうか」

対戦形式:女王・武



第五試合

ヴィジャヤナガル王国 vs バルト帝国

実況「ヴィジャヤナガル王国は初戦でアッバース朝、二回戦でデンマークに勝利。正直ここまで凄いとは思っていませんでした。北欧最強国を倒して世界史16強に入れるかどうか注目です」


ハルドゥーン「一方のバルト帝国は初戦でスコータイ朝、二回戦ではナポレオン帝国に勝利している。ナポレオン帝国に勝利したのはたいしたものだ。実際、フランス革命に対してかなり強硬だったけれどね」


実況「対戦形式は…野戦です!」


司馬遷「どちらのホームだ? スウェーデンだ!」


ヘロドトス「快進撃を続けているヴィジャヤナガル王国だが、北欧まで出向いて、強力な軍隊をもつスウェーデンと対決するのは中々大変だ。だが、ヴィジャヤナガル王国には決して侮れない陣容が残されているのも事実。楽しみな一戦になりそうだ」


グスタフ・アドルフ「ちょっとすまんのう…。わしは二回戦で完全に死んだ扱いになっておったが…」


実況「あ、もちろん、ジャンケンに出ただけですので、出てもらって大丈夫ですよ」


マリア・エレオノーラ「ああ、グスタフ様♡」


司馬遷 (となると、あの心臓は誰のだ?)

対戦形式:野戦 (ホーム:バルト帝国)



第六試合

ドイツ帝国 vs アメリカ合衆国

実況「ドイツ対アメリカという20世紀でもありそうなカードです。プロイセンが1回戦でアメリカに負けていることもありますので、そのかたき討ちもしたいという思いがありそうですが…」


ハルドゥーン「まさかの料理対決」


司馬遷「ジャガイモ対ポテトの対決になったりしないだろうか」


ヘロドトス「同じじゃないか」

対戦形式:料理王



第七試合

共和政ローマ vs ティムール朝

実況「海戦が出ましたが、ティムール朝は海戦がなさそうなのでやり直しです」


ハルドゥーン「で、振りなおした結果がジャンケン」


ヘロドトス「ローマ帝国がジャンケンで負けてしまっているので、共和政としては何とか勝ちたいところだな」


ユリウス・カエサル「むむむ…」


ティムール「これは悩むのう」

対戦形式:幸運王



第八試合

ムワッヒド朝 vs ビザンツ帝国

実況「マケドニア、西漢と明らかに格上の対戦相手に勝ってきているムワッヒド朝。台風の目になりそうなチームです」


司馬遷「ここがこれだけ勝ち抜くというのは意外だったな」


ハルドゥーン「ただ、出せる人員はかなり厳しい状況ではある。ジャンケンとか引きたいところだよね」


ヘロドトス「一方のビザンツ帝国は一、二回戦ともにすんなり勝ち上がってきた。変な対戦形式を引かなければ有利だろうと思うが」


実況「運命の対戦形式は…? 対戦形式は女性の学術となりました! 既に一人しかいない一人を使い切ったムワッヒド朝に対して、ビザンツはいくらでも出てきそう。すなわち、圧倒的にビザンツが有利です!」


テオドラ「はい、はい、はーい!」


ヘロドトス「何だ?」


テオドラ「ビザンツは三人出したいです」


ハルドゥーン「容赦ない…」

対戦形式:女王・文



十四日目

第一試合

バビロニア・新バビロニア vs 十字軍

実況「人数がいないという愚痴を受けながらもバビロニアは三回戦まで出てきました」


ヘロドトス「十字軍もうまいことやりくりしてここまで来た」


実況「大体の対戦形式で十字軍の方が有利だと思われますが、対戦形式海戦はパスなので、野戦です! ホームはバビロン側」


ハルドゥーン「こうなるとバビロニア側は残りを出しつくすしかないね。十字軍は当然あの人が出てくるだろう」


リチャード1世「戦こそ我が生き甲斐! うおぉ、血沸き、肉躍るわ!」


ハルドゥーン「もう出て来ているし…」


実況「プランタジネット朝は既に負けましたので、心置きなくこちらで出られますしね」

対戦形式:野戦 (ホーム:バビロニア・新バビロニア)



第二試合

シュリーヴィジャヤ王国 vs オスマン朝

実況「一回戦は動物、二回戦はジャンケンで勝ち上がってきたシュリーヴィジャヤ王国。何というか、ラッキーマンみたいな存在です」


司馬遷「相手はオスマンだけに、まともにぶつかったら勝機はない。果たしてどういう対戦形式を引くかだが…」


ハルドゥーン「攻城戦。さすがに二度あることは三度ある、とはいかなかった」


オスマン・ベイ「俺様達はベオグラード城を使うことにする」


実況「すっかりジャイアン路線になってしまったオスマンの宣言で、ベオグラード攻防戦が再び見られることになりました」


ヘロドトス「勝つのならイスタンブールの方が良さそうではあるのだがな」

対戦形式:攻城戦 (攻城側:シュリーヴィジャヤ王国)



第三試合

マリ王国 vs ノルマン人連合軍

ヘロドトス「マリ王国は一回戦二回戦と貫禄の勝ち上がり方を示している」


ハルドゥーン「一方のノルマン人連合軍も内容は悪くないんじゃないかな。中々楽しみな対戦になりそうだ」


実況「動物…はマリが二回戦でやりましたので、無効です」


ハルドゥーン「攻城戦だ!」


ロベール・ギスカール「よっしゃ、戦いだ!」


実況「ノルマン側、喜んでおります」


ヘロドトス「買収の危険性もあるけどなぁ」

対戦形式:攻城戦 (攻城側:マリ王国)



第四試合

ネパール王国 vs 李朝

実況「この両国も少し意外な勝ち上がりといっていいでしょうか。ネパール王国と李朝です」


ハルドゥーン「トーナメント運があるとはいえ、この両国のどちらかが世界史最強16か国ですというのは納得されなさそうだ」


司馬遷「そんな言葉を裏付けるかのようにジャンケンで16強入りをかけることになった」


ヘロドトス「楽しみとは言いづらいが、伏兵の頑張りも必要だ。頑張ってほしい」

対戦形式:幸運王



第五試合

モンゴル vs アクスム王国

実況「優勝候補モンゴルは一、二回戦とも豪快に勝ちました。一方、アクスム王国は一回戦は対戦形式に恵まれた印象はありますが、二回戦は強豪フランクに勝利。その勢いでモンゴルに立ち向かいます」


ヘロドトス「対戦形式は個人武術!」


司馬遷「モンゴルは弓の名手のジェベを二回戦で使ってしまったが、誰かしら個人技に強いのがいるのではないだろうか」


ハルドゥーン「アクスムは目立つ戦闘エピソードはないから、やはりモンゴル有利は変わらないだろうね」

対戦形式:個人戦・武術



第六試合

アイユーヴ朝 vs マジャパヒト王国

ハルドゥーン「ネームバリューはあるけれど、アイユーヴ朝は今のところ幸運に恵まれて三回戦に来た感じだね」


司馬遷「一方のマジャパヒト王国は人選に苦労しつつも勝ち進んできた。余力はないだろうが頑張ってほしいところであるが」


実況「料理王はアイユーヴ朝が経験済なのでパス、女性の学術となりました。マジャパヒト王国は二度目ですね」


ヘロドトス「これは、アイユーヴ朝が有利な気がするな」

対戦形式:女王・文



第七試合

ムガル朝 vs 秦・楚

実況「明治・幕末とロマノフ朝と強豪相手に勝ってきたムガル朝と、マムルーク朝にチャクリー朝を下してきた秦・楚の一戦です」


ハルドゥーン「また個人戦武術だ。どちらも経験済みだね」


司馬遷「ただ、一、二回戦で六人使っているムガル朝はそろそろ厳しいかもしれん」


実況「確かに。秦・楚はまだまだ武勇に秀でたメンバーが大勢残っていそうですし、多人数戦だと苦しくなるかもしれませんね」

対戦形式:個人戦・武術



第八試合

鎌倉 vs ルーマニア

実況「最後の試合は、鎌倉とルーマニアです。日本で一番微妙かもと思っていた鎌倉が対戦相手に恵まれた部分もあるとはいえ唯一生き残っているのは皮肉なものです。一方のルーマニアは作者の贔屓で出てきましたが、試合はまともに勝ち進んできています」


ハルドゥーン「対戦形式は個人武勇。これは鎌倉が強いんじゃないか?」


実況「はい、単なる武勇だけならエピソード的に鎌倉が有利ですが、2回戦以降のルールならルーマニアにもチャンスはあるかと思います」


司馬遷「ただ、鎌倉は人数を出してきそうだから、ルーマニアがどこまで出せるかというのはありそうだ」


武蔵坊弁慶「わしが出よう!」


ヘロドトス「おおっ、弁慶だ!」


公暁「わしも出よう!」


司馬遷「更に公暁も! って、坊さんばかり出てくるのか?」


西行「弓馬の道はもう忘れたよ」


ハルドゥーン「全員坊さんじゃないか。というか、出て来て「忘れた」とか言うな」

対戦形式:個人戦・武術

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