十一日目・第5~8試合
第五試合
マリ王国 vs デリー・スルタン朝
実況「対戦が決まっていた時に、ドヤ顔で語っていたマンサ・ムーサ王の動物遍歴ですが…」
ハルドゥーン「うむうむ」
実況「ちょっとそれらしい裏付けがなかったので、ひょっとしたら作者の勘違いだったかもしれません」
司馬遷「あらら」
マンサ・ムーサ「確実な逸話となると、10トンの金をラクダに積ませて歩かせるよ!」
ヘロドトス「どう見てもラクダより金の方が主体なのだが…」
実況「まあ、関係なしとは言えませんので。一方のデリー・スルタン朝は」
アイバク「私の馬を出そう」
ヘロドトス「おお、限定馬?」
アイバク「私は、ポロをプレーしている最中に落馬して死んだのだ! 恐れ入ったか!」
司馬遷「…えぇ」
ヘロドトス「wikiに死因まで細かく書いてあるしな…」
実況「どちらもハンデなしということで行きましょう。8-1でマリ王国の勝利です!」
ヘロドトス「やっぱり人が死んだ原因の馬はダメだろう」
○マリ王国 (8) vs デリー・スルタン朝 (1)×
マリ王国、三回戦進出
第六試合
エチオピア帝国 vs ノルマン人連合軍
実況「エチオピアからはエレニ女王です! 16世紀にポルトガルと折衝したことで知られています」
ヘロドトス「武の面では…というのはあるか」
実況「残念ながら。一方のノルマン人連合軍からはコンスタンツァです。一回戦の十字軍代表に出ていたフリードリヒ2世の母親です! フリードリヒが実権を握るまでは摂政として権限を行使したと言われています」
ハルドゥーン「ただ、こちらもどちらかというと文か」
司馬遷「まあ、武力系は中々いないから仕方ないとも言えるかな」
実況「とりあえず試合を進めていきましょう。武器は持ちましたね? 用意、スタート!」
エレニ「エイ、エイッ!」
ヘロドトス「エレニ女王は明らかに武力慣れしていないようだ」
コンスタンツァ「ちょっと、反乱計画ついでにこれを使ってくれないかしら?」
ドイツ諸侯「分かりました!」
ハルドゥーン「何てことだ! コンスタンツァは陰謀ついでに部下に武器を使わせている!」
実況「確かに使い慣れた人に任せるのが確実です! コンスタンツァ、要領よく武器を使わせて見る見る戦果をあげていきます! フリードリヒ2世の母だけあって効率もいい!」
司馬遷「むぅ。これはコンスタンツァの勝利だろう」
実況「そうですね。巧妙に手伝わせた感もありますが、本人のエピソードに絡むものなのでギリギリセーフでしょう。ということでノルマン人連合軍の勝利です!」
×エチオピア帝国 (5) vs ノルマン人連合軍 (19)○
ノルマン人連合軍、三回戦進出
第七試合
五代十国 vs ネパール王国
実況「五代十国からは花蕊夫人です。後蜀の后妃ですが、詩人としても高名な事です」
司馬遷「うむ。五代十国でもトップクラスの女性文人ではないだろうか」
実況「ネパール王国からはラージャ・ラクシュミー・デビーです! 19世紀半ばのネパール史において省くことのできない人です」
ハルドゥーン「ネパール政治史においては興味深い人だけど、本人の学術的エピソードはないから、ハンデは五代十国に3くらいではないだろうか」
実況「サイコロは16-20! ラージャ・ラクシュミー・デビーがハンデを逆転して勝利しました! 19世紀に実権を握る女性の学術も半端ないということでしょう!」
ハルドゥーン「御見それしました」
×五代十国 (16) vs ネパール王国 (20)○
ネパール王国、三回戦進出
第八試合
李朝 vs 吐蕃
実況「吐蕃からはレルパツェンことティツク・デツェンです! チベット仏教の生成に貢献した人です!」
司馬遷「武力では何も貢献しなかったし、あらゆる意味で学術向きの人ではあるな」
ハルドゥーン「一方の李朝はかなり悩んでいるな」
ヘロドトス「調べた限り、文人は中々苦しそうであるのは事実だが…」
実況「李朝ですが、何と! 武人としても最高クラスの李常傑を出してきました! 今後の勝ち抜きより、この一戦を絶対勝ちたいという意欲が伝わってきます!」
司馬遷「勝ち抜いたら世界史最強国32傑に入るわけだから、後先考えていられないという見方は分かる」
実況「ということで、チベット仏教三傑と、ベトナム最強の人の対決です。このくらいまでいくと、ハンデをつけづらいので両者互角ということでいきましょう」
司馬遷「サイコロは17対11!」
ハルドゥーン「李朝の勝利だ!」
実況「中国周辺国家の意地と意地がぶつかり合った戦いとなりましたが、李朝が勝ちました!」
○李朝 (17) vs 吐蕃 (11)×
李朝、三回戦進出
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