十日目・第5~8試合
第五試合
神聖ローマ帝国 vs 共和政ローマ
実況「共和政ローマは本当にスパルタクスを出してきました」
スパルタクス「ブツブツ…、何で私が…」
ユリウス・カエサル「貴様、負けたらご飯抜きだからな」
ヘロドトス「しかも扱いが剣闘士扱い…」
実況「カエサルさんを暗殺したブルータスさんやカッシウスさんでもいいのかも…。ヒッ!」
ユリウス・カエサル「…何か言ったか?」
実況「いえいえ、何も。…自分が出た方がいいんじゃないの?」
ハルドゥーン「神聖ローマは誰だ?」
マクシミリアン1世「私だ」
実況「おーっと、マクシミリアン1世です! 異名がズバリ、『中世最後の騎士』。剣術勝負でこの人以上にふさわしい人はいません!」
観衆「マックス! マックス!」
司馬遷「すごい声援だな」
スパルタクス「うおおぉぉぉ、観客の声が俺を駆り立てる!」
ヘロドトス「スパルタクスもやる気になった。単純な奴め」
マクシミリアン1世「うおりゃああああ!」
実況「マクシミリアン1世、開始と同時に大砲を撃ったり、馬で駆けたりとやりたい放題です!」
スパルタクス「うおおおお!」
司馬遷「何! スパルタクスの体が急にデカくなっていく!」
スパルタクス「うおりゃああ!」
実況「作者がネタ切れで何かないか調べていたら、FGOで見つけたノリです! 巨大化して大きな刀をぶんまわしています!」
ハルドゥーン「何かもう世界観が違ってきている…」
実況「そこまでです! 判定の結果、スパルタクスの勝利!」
ユリウス・カエサル「よくやった。スパルタクス」
観客「うおおおお! スパルタクス! スパルタクス!」
スパルタクス「者共、ついてこい! 自由をわが手に!」
実況「ああっと! スパルタクス、酔いしれる観客を引き連れて反乱を起こしてしまいました!」
ユリウス・カエサル「こ、こら、やめんか!」
実況「結果は確定しました。後は好き勝手やってください! 私達は退散します!」
×神聖ローマ帝国 (5) vs 共和政ローマ (10)○
共和政ローマ、三回戦進出
第六試合
アフシャール朝 vs ティムール朝
実況「動物王対決ですが、どちらも安易に象を出してきました」
ヘロドトス「デリーに行けば象を出せばいいという安易すぎる発想だ」
ハルドゥーン「で、何回も落とされて象を取られるデリーも問題なんだけれどね」
司馬遷「変わるところがないので、さっさと判定に行ってしまおう」
実況「結果が出ました。ティムール朝の勝利です! 何がどう勝ったのかは分かりません!」
ヘロドトス「アフシャール朝が3回戦に行くというのがなくなったという点では良かった」
実況「…実況席は中立的であるべきですけれど、本当にナーディル・シャーしかいませんからねぇ…」
×アフシャール朝 (8) vs ティムール朝 (14)○
ティムール朝、三回戦進出
第七試合
ムワッヒド朝 vs 西漢
ハルドゥーン「ムワッヒド朝は誰かいたのかな?」
実況「本当に誰もいないのではないかと思ったムワッヒド朝でしたが、アイーシャ・アル・マノウビヤが出てきました! 神秘主義に所属し、聖女的なことをなした人です!」
ヘロドトス「おおお、聖女というと何だか凄いが、文ではなくて武の方だからなぁ」
実況「そこが困ったところではあるんですけれどね…。一方の西漢は」
呂后「全く、不甲斐ない奴らばかりだよ」
司馬遷「マジか」
ハルドゥーン「他にいなかったのか」
ヘロドトス「バルト帝国もそうだが、最強と最凶をごっちゃにするのは勘弁してほしいんだが」
アイーシャ・アル・マノウビヤ「な、何て酷いことを!」
呂后「お黙り! 漢が勝てばいいんだよ!」
実況「どちらも武という点では微妙に違うので、無関係ハンデなしで判定します…。7-4でムワッヒド朝の勝利です!」
司馬遷「やっぱり聖女の方がいいよ」
ハルドゥーン「殺伐としすぎだよ」
ヘロドトス「無抵抗な相手に刀を振り下ろすのは違うからな」
呂后「ぐぬぬ…」
実況「西漢は意外と女性の陣容が薄いという弱点を突かれてしまいました。ムワッヒド朝、一回戦のマケドニアに続いて金星ゲットです」
ハルドゥーン「本当に、ここが三回戦まで出てくるとは思わなかったよ」
○ムワッヒド朝 (7) vs 西漢 (4)×
ムワッヒド朝、三回戦進出
第八試合
春秋・戦国 vs ビザンツ帝国
ユスティニアヌス1世「人数はどっちでもいいぞ。任せる」
周の武王「お、おのれ…舐めおって。それでは三人だ!」
ユスティニアヌス1世「よっしゃ」
実況「どちらも三人ということになりました。先に春秋・戦国時代が出てきました。孫武、呉起、楽毅の三人です!」
司馬遷「まさに春秋戦国オールスター。本当は楽毅ではなく孫ビンにしようと思ったのだが、変換が大変なので諦めたということがある」
実況「一方のビザンツ帝国はテオドルス1世ラスカリス、レオン3世、コンスタンティヌス11世という人選です」
ハルドゥーン「舐めまくっている」
実況「イタリアが清に勝ったみたいなこともありますので、あまり舐めすぎるのは危険だとは思いますが…」
ヘロドトス「だが、何といってもコンスタンティノープルだ」
実況「確かに、これを落とすのは大変です。孫武と呉起も考えあぐねています」
孫武「金角湾をどうにかしないことにはいけないが、船を通すか」
呉起「分かった。兵士達を督戦して頑張ってみよう」
魏軍兵士「いや、無理っすよ。あの城壁見てくださいよ。あんなの落とせるわけないじゃないですか」
実況「兵士達、全くやる気がありません。呉起さんの督戦、今回は大失敗のようです」
呉起「何故だ!?」
コンスタンティヌス11世「人は何のために戦うのだ! 国、信仰、主君、家族のために戦うのだ。今回の戦いにはその全てが含まれているのだぞ!」
実況「アジテーターとしてコンスタンティヌス11世の方が上だったみたいです」
ヘロドトス「コンスタンティヌス11世とユリアヌスは皇帝の最期のあるべき姿をよく分かっている」
実況「金角湾争奪戦に失敗した春秋・戦国は周辺国との交渉に乗りだすしかないでしょう。ということでブルガリアに支援を求めていますが」
ブルガリア人「Ah,ha? 言葉よく分からないネ」
孫武「くそぉぉぉ」
実況「中々条件が妥結しないようです」
テオドルス1世ラスカリス「ニケーアのみんな! ビザンツは不滅だ!」
ニケーア兵「オー!」
実況「ここでもビザンツが上回っています」
司馬遷「孫武や呉起がこんなダメなはずはないのだが、コンスタンティノープルの存在感に恐れをなしているのだろうなぁ」
楽毅「戦況は不利だが、必勝の信念をもってかかるのみ!」
レオン3世「燃―えろよ、燃えろよ、炎よ、燃えろ♪」
実況「楽毅軍が、レオン3世のギリシア火に突撃していきます!」
ヘロドトス「あえて敵の攻撃を受け、突破することで逆転しようという策だな! どうなる!?」
楽毅「うわああ、熱い! 熱い!」
実況「…ダメだったようです」
テオドルス1世ラスカリス「かかれぇ!」
実況「ああっと、ビザンツ軍、何と打って出てきました! 各戦線が混乱している春秋戦国軍をそのまま撃破! 守り抜くのではなく、殲滅勝利という結果をもたらしました! エースクラス不在のビザンツですが、これがコンスタンティノープルの力なのでしょう!」
司馬遷「というより、サイコロが悪すぎる。春秋・戦国の平均2.3って何だ。20面体3回だぞ」
実況「ビザンツの平均5.3も悲惨ですけどね」
×春秋・戦国 (3-1-3) vs ビザンツ帝国 (7-4-5)○
ビザンツ帝国、三回戦進出
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます