十二日目

第一試合

モンゴル vs オーストリア帝国

対戦形式:野戦 (ホーム:モンゴル)

実況「共に一回戦は快勝した実力国同士の対戦です」


ハルドゥーン「対戦形式はモンゴルでの野戦か。技術レベルは対等ということになるからモンゴルがかなり有利になりそうだ」


司馬遷「ハノーヴァー朝が一、二回戦で海戦。モンゴルは一、二回戦で攻城と野戦。この両国が持ち味を発揮しつつ勝ち抜けそうな展開というのが面白いな」


実況「トーナメントはモンゴルを後押ししているのでしょうか。実戦を待ってみたいと思います」



第二試合

デーン人withフランク王国 vs アクスム王国

対戦形式:女王・武

司馬遷「デーンとフランクは結構ギリギリだった。アクスムは…料理で勝ったのか。どちらも勝ってはいるがまだ勢いは無さそうな感がある」


実況「作者も思わずアクスムって何で残ってたっけという失礼なことを考えたくらいですからね。対戦形式は女性の武力です。フランクは一応該当者がいます。アクスムも多分一人くらいはいるのではないでしょうか?」


ヘロドトス「デーンとフランクの方はおそらく彼女のことを指しているのだろうとは思うが、あれは怖いな」


ハルドゥーン「段々レビューが適当になってきているし、三回戦からはまとめてやってしまってもいいのでは」


実況「そうですね。三回戦からは一応トーナメント図もあるようですから」



第三試合

アイユーヴ朝 vs カネム・ボルヌ帝国

対戦形式:料理王

実況「ジャンケンで高句麗を下したアイユーヴ朝と、ソンガイとのアフリカダービーに勝利したカネム・ボルヌ帝国」


司馬遷「で、対戦形式は料理と。エジプト料理はマムルーク朝で経験済みだからどうなんだろうな」


ハルドゥーン「アフリカの国がどんどん料理を引くんだよねぇ。エチオピアも二回食べたし」


ヘロドトス「今更四の五の言っても始まらない。料理もその国の価値を決める重要な要素だ。両国にはせいぜい頑張ってもらいたいとしか言いようがない」


司馬遷「それはそうだな。ただ、アイユーヴ朝も初戦二回戦と全く歴史に関係ない事績なのが気にはなるが」



第四試合

大航海時代 vs マジャパヒト王国

対戦形式:攻城戦 (攻城側:マジャパヒト王国)

実況「大航海時代はつくづく攻城戦に好かれているようです。一回戦に引き続いての攻城戦。今度は攻守が逆です」


司馬遷「コンキスタドールの連中は攻め込まれれば逃げることしか考えないようなイメージがあるな」


ヘロドトス「あまり人数が多くないからな。しかし、海賊みたいな形で根城を作っていた連中もいるから全員がすぐに逃げるわけでもないのではないか?」


ハルドゥーン「海賊で思い出したけど、バッカニアとかは含むんだろうか?」


実況「大航海時代とは少し違いますからね。アッティラさんとか海の民なんかは別にして、大海賊を世界史最強戦に混ぜる必要はないのではないかと」


司馬遷「マジャパヒト王国は初戦は動物で勝ったので、ここでは思い切り暴れてほしいものだ」



第五試合

ムガル朝 vs ロマノフ朝

対戦形式:攻城戦 (攻城側:ロマノフ朝)

実況「ロマノフ朝とムガル朝という強豪国同士の対決ですが、対戦形式はムガルがホームの攻城戦となりました」


ヘロドトス「ムガル帝国は強いんだが、デリーを攻められると大体落とされているような気がする」


司馬遷「確かにデリーが攻められて防衛側が勝ったことってほとんどないよな。ティムールの時代から、マラータにも落とされ、ドゥッラーニー朝にも落とされ、その度に返してもらっているのは凄いのだが」


実況「ですが、デリー以外の籠城戦が考えられないのも事実です。おや?」


ピョートル1世「ムガルの諸君! この戦いはこの私、ピョートルが指揮をとることにしよう! そして我が補佐役にグレゴリー・ポチョムキンとミハイル・クトゥーゾフを任命しよう!」


ヘロドトス「おお、一回戦に続いて予告先発だ」


実況「スヴォーロフとポチョムキンが不仲であることを計算して、スヴォーロフを温存してきましたね。ただ、これだけ景気よく使うとより上まで勝ち進んだ時にどうなんでしょうという感も」


ハルドゥーン「とはいえ、ムガルもこれで手抜きできないし、結局どちらもどちらなところはあるよね」



第六試合

秦・楚 vs チャクリー朝

対戦形式:料理王 → 個人戦・武術

実況「秦・楚とチャクリー朝、前者は一回戦を料理対決で勝ち抜きましたが…」


ハルドゥーン「また料理が出たよ。これはやり直しだな」


司馬遷「やり直しで個人戦の武術が出てきた」


李信「よっしゃー! いよいよ、俺の出番だな!」


実況「でも、李信さんは史実では敗けた以外にはほとんど話がないんですけれど」


ヘロドトス「個人が強い逸話も特にないし」


司馬遷「はっきり言うと、わしは史記に個人の逸話も沢山入れたから、李信より上は沢山いると思う」


李信「ちくしょー!」



第七試合

鎌倉 vs ヴァチカン

対戦形式:攻城戦 (攻城側:ヴァチカン)

実況「日本勢で唯一残っているのが鎌倉です。対戦相手は魑魅魍魎としたヴァチカンということで、対戦形式によっては厳しいかもと思いましたが」


司馬遷「実力行使ということならどうにかなるのではないか。しかも、鎌倉のホームだ。鎌倉はホームではモンゴルに勝っているわけだし、かなり強いと見ていいだろう」


ハルドゥーン「モーゼが神の力で城を壊しましたということはないだろうからね。まあ、それでもチェーザレ・ボルジア他、ヴァチカンにもいい軍人はいるだろうけれど、互角と見てもいいのではないかな」



第八試合

ルーマニア vs サアド朝

対戦形式:女王・文

実況「作者の我儘で参加したルーマニアですが、初戦はサイコロ運もあってマヤ文明に勝利しました」


ヘロドトス「その対戦相手はまさに運のみで決まるジャンケンで勝ち上がったサアド朝だ。二回戦はまともな試合を見たいものだが…」


ハルドゥーン「ということで、対戦形式は女性の学術だ。サアド朝は探すのが大変そうだぞ」


実況「ルーマニアにしても、誰かいます?っていう印象です。誰かいればいいんですけれどねぇ」


司馬遷「いずれにしても、『誰かいます?』というのはせめて二回戦までにしてほしいところであるな。使い果たしてしまった国などは仕方ないが」

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