二回戦・対戦形式

九日目

実況「一回戦が終わりまして、64か国が残りました」


ヘロドトス「やはり64試合ともなると相当に時間がかかるな。二回戦も32試合あるが…」


ハルドゥーン「二回戦についても、一回戦同様、一発勝負となる。かなり運に左右されることになるだろう」


司馬遷「ただし、動物と料理についてはどちらかの国が一回戦で使用していた場合はパスとなる。毎回コブハクチョウが出てくるのも問題だからな」


実況「それでは、二回戦の組み合わせ抽選発表です!」


九日目

第一試合

アケメネス朝 vs エジプト古王国

対戦形式:攻城戦 (攻城側:アケメネス朝)

実況「さて、二回戦の組み合わせ抽選が始まりました。まず、初戦を激しく勝ち抜いたアケメネス朝と、あっさり勝利したエジプト古王国です。この両国は実際に戦っておりまして、アケメネス朝のカンビュセス2世がエジプトを滅亡させました」


司馬遷「そのカンビュセス2世は一回戦で暴走してしまったので出てこないがな」


ヘロドトス「アケメネス朝は人数が不安だから、できれば人数が少ない対戦形式か運に任せた形式がいいだろうなぁ」


実況「残念! 攻城戦でした!」


ハルドゥーン「アケメネス朝優位は間違いない。まだ人がいるからね。しかし、三回戦以降に何人残すことができるか…」


ダレイオス3世「この大王が出ることになるだろう」


ヘロドトス「おまえは存在自体が負けフラグな気がするのだが…」



第二試合

ローマ帝国 vs 東漢

対戦形式:幸運王

ヘロドトス「ローマ帝国は一回戦の宋に続いて、またまた強敵だ」


司馬遷「東漢は、初戦を割と楽に勝てたが、今回は誤魔化しが効かない。真っ向勝負となるだろう」


ハルドゥーン「ローマはこの先のことを考えるとできれば戦闘は避けたいところだね。東漢は実質初戦のようなものだから何でもいいかもしれない」


実況「運命のサイコロは…!?」


ヘロドトス「うわー! ジャンケンだ!」


司馬遷「二回戦屈指の好カードのはずなのにジャンケンとは!」


実況「ですが、勝った側は確実に戦力温存が出来ます! まともにやりあえば消耗必至の対決を回避できるという恩恵を受けられるのはローマ帝国か? それとも東漢なのでしょうか?」



第三試合

カペー・ブルボン朝 vs クシャーナ朝

対戦形式:個人戦学術

ヘロドトス「この二国も、割とあっさり初戦を勝ちあがったな」


ハルドゥーン「カペー・ブルボン朝は文化人には余裕があるからね。もう一回くらい引きたいところなんじゃないかな?」


司馬遷「クシャーナ朝も初戦は料理で、ほとんど何もしていないから、何が出てもいい感じか。女性陣は手薄な印象もあるが」


実況「引き当てたのは個人戦学術。カペー・ブルボン朝は二戦連続になります!」


司馬遷「カペー・ブルボン朝にとってはどうってことないだろう。クシャーナ朝もこの分野はいるだろうし、キリスト対仏教の白熱した戦いが見られそうだな」


実況「その言い方だと関係者が怒りそうですので、もう少しソフトにお願いします」



第四試合

プトレマイオス朝 vs サラセン帝国

対戦形式:女王・文

ヘロドトス「この両国は初戦を順当勝ちした感じだが、プトレマイオス朝はクレオパトラ以外の女性を出してしまったから、女性陣の戦いはきついな」


ハルドゥーン「ただ、サラセン帝国はアル・ハンサー以外の女性が微妙だからね…」


実況「なんていう声が聞こえたのか対戦形式は女王・文! 両国とも、二戦連続同じ対戦形式となりました」


ヘロドトス「何っ! プトレマイオス朝にはクレオパトラ7世がいるが、サラセン帝国に文人系の女性は残っているのか?」


ハルドゥーン「いないことはないだろうけれど、作者のセンサー内におさまるかどうかは…」


クレオパトラ「オーッホッホ! アラビアなど踏みつぶしてくれますわ!」


実況「会場に響き渡るクレオパトラさんの高笑い! 果たして番狂わせはなるのでしょうか?」



第五試合

隋・唐 vs 元

対戦形式:女王・文

ヘロドトス「中国同士の対決となったか」


司馬遷「この両国も初戦は比較的楽に勝つことができた。余力を残しているのでどの対戦形式が来ても大丈夫だと思うが」


実況「対戦形式は女性の学術です。唐は二戦続けて女性ですが、今回は文になりました。恐らく問題はないでしょう。モンゴルは女流文人があまりいないかもしれませんが、果たしてどうでしょうか」


ハルドゥーン「一人もいないことはないと思うけど、やはり隋・唐が少し有利な気はするね」


楊貴妃「私の出番も近いようですね (ぼよーん、ぼよーん)」


司馬遷「トランポリンで遊んでいて余裕だな」


楊貴妃「トランポリンなど使っていませんわ。これは私の肉でございますの」


司馬遷「えー」


実況「楊貴妃さん、結構肥えていらっしゃったという情報がありますからね…」


ヘロドトス「これは肥えすぎなんていうレベルではないだろ…」



第六試合

ポーランド・リトアニア王国 vs チャールキヤ朝

対戦形式:料理王

実況「ポーランド・リトアニアは一回戦で人を使わずに勝ちました。一方のチャールキヤ朝も安定して勝ちましたが、一部分野は厳しそうなイメージがあります」


司馬遷「しかし、対戦形式は料理」


ヘロドトス「ポーランドはまたしても人を使わずに済むという利点があるが、五分五分なので対戦形式が欲しかったかもしれない。一方のチャールキヤ朝はやや不利と見られただけに料理対決に逃げられるのは大きい」


ハルドゥーン「しかし、インド料理何回目なのよ」



第七試合

ハノーヴァー朝 vs コンゴ王国

対戦形式:海戦 (ホーム:ハノーヴァー朝)

司馬遷「初戦、頑張って勝利したコンゴ王国だが、二回戦は大英帝国。悲惨すぎる」


ハルドゥーン「逆に見たら、大英帝国はかなり楽な感じだよね」


実況「しかも! 対戦形式はまたも海戦です! しかも今回は大英帝国ホームです! ただでさえ最強クラスなのにこの楽なスケジュールは酷い!」


ヴィクトリア女王「明日の午後はコンゴの紅茶にしましょう」


司馬遷「余裕ぶっている」


ハルドゥーン「しかも話の内容がお寒い」


ヘロドトス「このままあっさりだとちょっと面白くないからコンゴ王国の頑張りを期待したいが、正直苦しいだろうなぁ」



第八試合

イタリア王国 vs 清

対戦形式:攻城戦 (攻城側:イタリア王国)

司馬遷「清は一回戦で三人投入したが、まだまだ余剰戦力はありそうだ」


ヘロドトス「対するイタリアは一回戦がジャンケンだったので誰も使っていない」


実況「対戦形式は攻城戦で清は防衛側です。イタリアで攻城といいますとガリバルディがいますが、全体的には清の方がタレントは多い印象です」


司馬遷「同感だ。イタリアは少ないチャンスを生かしたいところだろうな」


ハルドゥーン「カテナチオ戦術だね」


司馬遷「イタリアが攻撃する側だけどな」

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