七日目

第一試合

モンゴル vs セルビア

対戦形式:攻城戦 (攻城側:モンゴル)

司馬遷「ユーラシアの大草原から13世紀。世界を席巻する国家が現れた。それがモンゴルだ。チンギス・ハーンの指揮の下、中東、中央ヨーロッパ、極東、東南アジアまで攻め込んだ。遊牧民が東南アジアまで攻め込んだというのは画期的だ。多士済々だな。女も強い者が多い。賢い人がいるかは微妙だが…」


ヘロドトス「対するのはセルビア。14世紀には強力になり、一時期帝国を名乗るに至った。とはいっても、やはりモンゴルあたりと比べるとスケールダウンは否めない」


実況「対戦形式は攻城戦です! ベオグラード包囲戦が再現されそうです」


ハルドゥーン「史実ではモンゴルじゃなくて、オスマンだけどね」



第二試合

オーストリア帝国 vs アステカ連合軍

対戦形式:個人戦武芸

ヘロドトス「ヴェストファーレン条約で神聖ローマ帝国はほぼ解体され、ハプスブルクはオーストリア帝国へと転身を遂げました。この後、ハンガリーと同一帝国を築いていくことになります」


ハルドゥーン「対するはアステカ帝国。古代メキシコだ。ちなみに後のメキシコとオーストリア帝国の間にはマクシミリアン皇帝を巡る悲劇などもあるけれど、それは別の話だね」


ヘロドトス「正直なところ、オーストリア帝国の方が有利な印象だが、対戦形式は武芸だ! これは分からないぞ。アステカ文明には石仮面の男がいるからな。あれはオーストリアも苦労するだろう」


実況「いませんって」



第三試合

室町 vs フランク帝国withデーン人連合軍

対戦形式:動物王

ハルドゥーン「あれ、デーン人連合軍がいつのまにかフランク帝国に」


実況「両者の共同声明によりますと、時代的にも地理的にも近いし、協力関係にあった時期もある。故に、我々は共同軍を結成することにした。元来、別々で出るべきなのは重々承知しているが、作者のミスなので共同チームで参加することを了承させた、ということのようです」


司馬遷「ふうむ。デーン人だと暴れ者ばかりというイメージがあったが、フランクが加わることによって、より暴れん坊感が増してしまったな」


ヘロドトス「しかし、対戦形式は動物だ。連合した意味がねえ!」



第四試合

プランタジネット・ステュアート朝 vs アクスム王国

対戦形式:料理王

ハルドゥーン「ノルマン朝の後、プランタジネット朝やステュアート朝が成立した。この間にピューリタン革命や名誉革命も起こるなど、中世イギリスそのものだ」


ヘロドトス「古代エチオピアにあったアクスム王国。アフリカでも伝説的な王国の一つだ」


実況「対戦形式は料理王! エチオピアはエチオピア帝国に続いて二回目です。作者は大変そうです。ですが、イングランドのフィッシュアンドチップスが相手なら、勝てるかもしれません」


ハルドゥーン「フィッシュアンドチップスはプランタジネット朝やステュアート朝の時代にはなかったんじゃないだろうか…」



第五試合

高句麗 vs アイユーヴ朝

対戦形式:幸運王

司馬遷「古い時代の中国にとって鬱陶しい存在が高句麗だ。漢の時代から存在していたにもかかわらず、隋は高句麗侵攻に失敗したことが致命傷になったし、唐も結構苦労していたからな。最終的には唐に滅ぼされたが」


ヘロドトス「中世イスラームの英雄といったらサラディン! そのサラディンを擁するのがアイユーヴ朝だ」


ハルドゥーン「ただ、サラディンの後があまり続かなかったかなぁ。弟がまあまあというのはあるけれども、あとは彼女がマムルーク朝とどちらの所属になるかという問題も出てくるね」


ヘロドトス「おそらく、出番が来たらどちらでも出るんじゃないだろうか」


実況「女性系を引いたら彼女の出番だったでしょうが、対戦形式はジャンケンです。誰も必要にならない展開というオチでした」


ハルドゥーン「こればかりはどちらが勝つか分からないからなあ」


第六試合

ソンガイ王国 vs カネム・ボルム帝国

対戦形式:野戦 (ホーム:カネム・ボルム帝国)

実況「第六試合はアフリカ対決。しかも地域もほぼ同じ。カネム・ボルム帝国とソンガイ王国です。ソンガイも帝国という表記もありますし、ついでに言うと前身のガオ帝国も含むという考え方もあります」


司馬遷「ソンガイ帝国は、マリ帝国の支配も受けていた後独立して、短期間だがかなりの隆盛を極めた。ただ、作者のイメージほど国全体の存続期間は長くなかったな」


ヘロドトス「カネム・ボルム帝国はカネムとボルムという二つの帝国を合わせた総称だ。こちらは作者の印象より長くてトータルすると1000年以上続いている」


ハルドゥーン「対戦形式は野戦だ。アフリカの帝国同士の激しい戦いが期待できそうだ」



第七試合

ラーンサーン王国 vs 大航海時代

対戦形式:攻城戦 (攻城側:大航海時代)

司馬遷「ラーンサーン王国は現在のラオスのあたりに位置していた国家だ。ラオスの国家というのがこれくらいしか思い浮かばないという現実もある」


ハルドゥーン「一方、大航海時代の航海者が勢ぞろいしたのが大航海時代連合。女性が必要になったのはどうするんだろうな?」


実況「対戦形式は攻城戦です。大航海時代の航海者は中々攻城戦をしなかったと思いますが、果たしてどうやって攻撃するのでしょうか。気になるところです」


第八試合

セルジューク朝 vs マジャパヒト王国

対戦形式:女王・武

ヘロドトス「セルジューク朝はトルコ人の有力な国家だ。ここがビザンツを追い込んだことが結果的に十字軍に繋がってしまった。十字軍相手にはつかず離れずといった様子だったが、優秀な人物は多い」


司馬遷「マジャパヒト王国はインドネシアの代表的な王国だ。世界的なレベルという点では微妙ではあるのだが、まあ仕方ない」


ハルドゥーン「最盛期周辺は多少知られているけれどね」


実況「対戦形式は女性の武術戦です。どちらもそういう点ではイメージの湧かない国ですが、誰が出てくるのでしょうか?」


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