五日目
第一試合
バビロニア・新バビロニア vs 平安以前(日本)
対戦形式:個人戦学術
ヘロドドス「今にまで伝わる『目には目を歯には歯を』という言葉は、バビロニアにて生まれた」
ハルドゥーン「バビロニア王国のハンムラビ法典だね。ただ、バビロニアだけだと人数が揃わないので新バビロニアと連合することにした」
司馬遷「対するは日本の古代時代連合軍だ。戦闘系は不安だが、文学系は人が多い。特に女性を引ければ有利ではないかと思ったが」
実況「対戦形式は個人学術ですので、ある程度平安以前も勝負が出来そうですが、対戦相手はハンムラビ法典…バビロニアが有利でしょうか」
第二試合
ジョチ・ウルス vs メキシコ
対戦形式:野戦(ホーム:ジョチ・ウルス)
ヘロドドス「いくつかあるモンゴルの後継国家の中でも、ジョチ・ウルスは強い方に入るのではないだろうか」
ハルドゥーン「確かに、フレグ・ウルスにしても元にしても、建国時点がピークであとは弱くなる一方だったけれど、ジョチ・ウルスは立ち直った時期もあったし、しぶとく後の時代まで残っていたからね」
司馬遷「一方のメキシコはどうだろう? 南米よりは人が揃っているような気はするのだが、正直言うと同じような人が多い印象もある」
ヘロドドス「そもそもメキシコという国が中々統一できなかったのは、支配しきるだけの実力者がいなかったということがあるからな。もっとも、四分五裂していたからフランスが乗り込んできてもうまく行かなかったということもあるのかもしれないが」
実況「そんなメキシコの状況に鑑みれば、アウェーの野戦は厳しいかもしれません」
第三試合
南米解放軍 vs オランダ海上帝国
対戦形式:幸運王
司馬遷「シモン・ボリバルを代表とする、南米国家を独立させていった集団だな。ここも先ほどのメキシコと同様、似たような軍閥の首領みたいなタイプが多い。変則な対戦形式だと太刀打ちできない可能性がある」
ハルドゥーン「一方、オランダ海上帝国は、陸も良し、海も良し、アムステルダムは芸術も栄えたよということで非常に守備範囲が広い。インパクトのある女性が若干欠けることくらいだろうか」
実況「そんな両国の対戦形式は…ジャンケンです」
ヘロドドス「オランダ、ついてないな」
第四試合
三国 vs 十字軍
対戦形式:個人戦学術
司馬遷「三国連合も言ってみれば軍閥同士ということで、イマイチパンチに欠ける印象はある。もちろん、屈指の人気を誇るということは間違いないがね」
ハルドゥーン「対する十字軍は、文字通り十字軍に参加した人達の連合軍だ」
ヘロドドス「神聖ローマやカペー・ブルボン、プランタジネットあたりとの二重所属の人も何人かいるだろうから、できれば早い内に使っておきたいな」
実況「対戦形式は個人戦学術です」
ハルドゥーン「十字軍は全体として野蛮というしかない連中だったけれども、いざ学術戦となれば”彼”がいる」
司馬遷「三国は魏の親子のどちらかということになるだろうか。ただ、”奴”に勝つのは簡単ではないだろうな」
実況「あの人使ったら、フィリップ2世くらいしか頭使う人がいなくなるんですけどね…」
第五試合
アユタヤ朝 vs 遼
対戦形式:攻城戦 (攻城側:アユタヤ朝)
ヘロドドス「タイ人王朝の二番手がアユタヤ朝だ。ミャンマーにほぼ支配されていたところから復活させたナレースワンがいるし、一時期日本人町があったことでも知られているな」
司馬遷「契丹の名前でも知られる遼は、満州地域から乗り込んできて華北を支配した。後に宋と戦って勝利し、貢納金を取るようになった」
ハルドゥーン「宋が弱いイメージがあるのはこの辺りの話があるからだね」
司馬遷「のちに金に追い払われるが、耶律大石が西遼を作ってしばらく抵抗していた。一応、西遼も入れることにしよう。人数が足りないからな」
実況「対戦形式は攻城戦です。遼は守りに入ると弱いイメージがありますが、果たしてアユタヤ朝の攻撃を防ぐことができるのでしょうか?」
司馬遷「このクラスの地味な対戦で攻城戦は面倒くさいんだがな。作者はサイコロを振り直ししたいことだろう」
実況「そういうことを言ったらダメです」
第六試合
匈奴 vs シュリーヴィジャヤ王国
対戦形式:動物王
司馬遷「匈奴だ。私の大嫌いな匈奴だ。こいつがいなければ、私はあんな目に遭うことはなかったのに!」
ハルドゥーン「いや、君がああなったのは匈奴より、君主の短気の方に問題があるんじゃないの?」
ヘロドドス「シュリーヴィジャヤ王国はインドネシアからマレー半島を支配した海洋国家だ。この地域はイスラム化した後は小国が入れ代わり立ち代わりになってしまったから、選抜するならこのあたりしかない」
実況「対戦形式は動物王です。何となく何が出てくるか予想はつきますが…」
第七試合
パルティア vs オスマン朝
対戦形式:個人戦武術
ヘロドドス「遠征能力はなかったが、迎撃するだけならパルティアはローマとも互角に渡り合うことができた。情報は少ないものの、侮ってはいけない国家だ」
ハルドゥーン「とはいえ、中東ではサラセン帝国と並ぶ歴代最強候補のオスマンは相手としては厳しい。14世紀末から17世紀くらいまで世界最強だったということもあって、選手層が厚すぎる」
実況「対戦形式の個人戦武術。オスマンの強さは個人というより組織力でしたので、パルティアにとってはジャンケンの次に勝てる可能性の高い対戦形式かもしれません」
第八試合
ドゥッラーニー朝 vs 古代ギリシアポリス連合
対戦形式:個人戦学術
ヘロドドス「アフガン代表ということでドゥッラーニー朝が登場だ」
司馬遷「こいつがすぐにアフシャール朝から独立してしまったので、アフシャール朝は人員がカツカツになってしまったとも言えるかな」
ハルドゥーン「何といってもパーニーパットでマラータ同盟を倒したのが大きい。もっとも、どうせ全部イギリスに負けるのだから、そんなに違いはないとも言えるけれど」
ヘロドドス「対するギリシアポリス連合は、アテナイとかスパルタとかテーベとか、要はマケドニア以外の古代ギリシアの連合軍だ。単独のポリスでは中々厳しいからな」
ハルドゥーン「そうは言っても、アテナイだけでもそれなりの数はいるから、他も入ってくることでダークホースになれる可能性はある」
実況「対戦形式は個人の学術。これはギリシアが圧倒的に有利といっていいでしょう」
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