三日目
第一試合
デンマーク王国 vs アッシリア
対戦形式:動物王
ヘロドトス「デンマークがヨーロッパの広い範囲に領土をもっていたのはデーン人の時代だからこのデンマークは該当しない」
ハルドゥーン「ヴィンランド・サガの時代だね。ただ、デンマークは要所要所で文化人を出していて学術系では侮れないし、女性も少なくはない」
ヘロドトス「逆にアッシリアは武に傾いた感じではあるな。メソポタミアを統一したというのは伊達ではない」
実況「作者がサイコロを振りました。海戦」
クリスティアン4世「やりたい! やりたい!」
実況「デンマークがものすごくやりたがっていますが、アッシリアは海戦データがありませんので…。動物になりました」
司馬遷「動物ばかりはどうなるか分からんなぁ」
第二試合
ヴィジャヤナガル王国 vs アッバース朝
対戦形式:料理王
司馬遷「南インドの国は地味だが、ヴィジャヤナガル王国もそうした範疇を出ないだろうとは思われる。ただ、現在までヒンドゥーが強いのは、デリー周辺がイスラーム勢力に支配されていても中部以南が頑張っていたからだから、無視できることではない。ヴィジャヤナガル王国は中世の強国でもあったし」
ハルドゥーン「一方、ウマイヤ朝を倒した黒き軍団アッバース朝。千夜一夜の世界でも知られるアラビアのイメージを体現する国家だね。強かったのは最初の頃だけど、残りの時代は権威のみ利用されていた戦国や江戸の天皇みたいな存在だったけれど」
実況「対戦形式は料理になりました。インド料理対アラブ料理は楽しみです」
第三試合
スコータイ朝 vs バルト帝国
対戦形式:幸運王
司馬遷「タイもミャンマーと同じく代表的な王朝が三つある。そのうちの一つがスコータイ朝で、タイ人による最初の王朝とも言われている。元やクメール王朝やらの攻撃を受けて、勢力拡大は難しかったようだが、タイ人国家の基礎を築いたという点では無視できない」
ヘロドトス「デンマークが文化系なら、スウェーデンは武力系の傾向が強い。特にグスタフ・アドルフの時代からカール12世の時代まで次々と名将を出してきているから侮れない。クリスティーナという文系女王もいるから、初戦では当たりたくないところだな」
実況「対戦形式は三度目となるジャンケン! 総合的に有利なバルト帝国は不運ですが、果たしてどうなるでしょうか?」
第四試合
ナポレオン帝国 vs インカ連合軍
対戦形式:攻城戦(攻城側:ナポレオン帝国)
ハルドゥーン「フランス革命から一人の英雄が生まれた。ナポレオン・ボナパルトだ。ただ、彼の時代だけだと数年だけになってしまうので、後のルイ・ナポレオンの時代も合わせてフランス19世紀全体でチームを組むことになった」
ヘロドドス「王政復古時代の面々はびっくりだろうが、大臣などは共通していた連中も多いからなぁ」
司馬遷「南米クスコの地を中心に栄えたインカ帝国。スペインのピサロに滅ぼされてしまったが、王位継承争い真っただ中の漁夫の利を取られたという面もあり、平時ならもう少し頑張ることができたのではないかと思う」
実況「対戦形式戦闘はインカには厳しいですね。スペイン相手に籠城しても全然ダメでしたし。今回戦力は揃っているし、武器のハンデはないようにしますから頑張ってほしいものではありますが…」
第五試合
エフタル vs ドイツ帝国
対戦形式:野戦(ホーム:ドイツ帝国)
ヘロドドス「サーサーン朝にグプタ朝、エフタルに悩まされた大国は多い。地味めな遊牧民と馬鹿にしてはいけない」
ハルドゥーン「ただし、ドイツ帝国は強い。ヴィルヘルム1世、ビスマルク、大モルトケのトライアングルを崩すのは容易ではない。ただ、時代が短いので少し人数が少ないかもしれないが、プロイセンと一緒ならもっと強かったろうに…」
実況「対戦形式はドイツでの野戦。平原ですので、エフタルの機動力も活きる展開になりそうです」
第六試合
マラータ同盟 vs サーサーン朝
対戦形式:女王・文
ハルドゥーン「世界史の中で勢力名が『~同盟』となっているのは、世界大戦以前だとこのマラータ同盟くらいではないだろうか。かなり特殊な国だ」
ヘロドドス「元々は王国だったのだが、宰相一家が有力となり、乗っ取ってしまった結果こうなった。北インドではないから名前くらいしか聞かない人も多いと思うが、ここも侮れない勢力だ」
ハルドゥーン「サーサーン朝というとイスラーム相手の噛ませ犬というイメージがあるかもしれないが、ローマ帝国の税金が物納だった時代に金銭で納めていたくらいに商業が発展していた国家だ。中東全域を支配した国家を舐めてはいけない」
実況「対戦形式は文系女性の対決となりました」
シヴァージー「武なら楽勝だったのに…」
実況「そうですね…。サーサーン朝はシーリーンさんでしょうか。マラータはその人か、あるいはマスタニさんでしょうかね」
第七試合
戦国日本 vs サファヴィー朝
対戦形式:個人戦学術
司馬遷「戦国日本については説明不要だろう。果たして彼らがどこまでやれるか。ワールドクラスにチャレンジできるかといういい機会だ」
ハルドゥーン「一方のサファヴィー朝はペルシアなのかアゼルバイジャンなのかという国家アイデンティティな問題もあるけれど、やはり強国だ。一応、あのオスマンと正面から殴り合いをしていたし、ごくわずかとはいえ優勢だった時代もあるのだしね」
ヘロドドス「対戦形式は個人戦学術か。どちらもレベルの高い人物を擁しているし、中々面白い戦いになるのではないだろうか」
第八試合
アメリカ合衆国 vs プロイセン王国
対戦形式:野戦(ホーム:プロイセン王国)
ハルドゥーン「独立から19世紀までのアメリカだ。第二次大戦まではイギリスが最強国だったから、今のアメリカのイメージでは見ることができない。ただ、もちろん有力候補だ。人数も豊富だしね」
ヘロドトス「プロイセンは18世紀以降、オーストリアと戦闘するなどして次第に頭角を現してきた。ナポレオン戦争ではいいところがなかったが、最後のワーテルローの戦いではブリュッヘルも勝利に貢献したぞ」
司馬遷「対戦形式は野戦でホーム。三つ前のドイツ帝国と全く同じパターンになった」
ハルドゥーン「ホームということを考えればプロイセン有利とも取れるけれど、アメリカの方が層は厚い。初戦からある程度投入するというのはトーナメント全体を考えるとリスクもあるけれど、ある程度本腰を入れてくるのではないだろうか?」
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