またもや女装やんけ!2

 女装メイド喫茶を文化祭でやるという話が出て、そして目をつぶって心の中であやまっているところを4人から写真を撮られていた。

 いつの間にか撮られていた写真を拡散しないように釘を刺しといた。

 そして、一回部屋を出てもらいメイド服を脱いでいるとどこかから視線が──

「じぃ〜」

 扉の隙間からスマホがスーッと出されていた。自分はその徹底的瞬間を見て。今までの普通の回避速度の約5倍でスマホの死角から外れた。

「あれ?見えなくなったすっよ?」

「おかしいわね?さっきまで見えてたのに」

「あいつ死角に逃げたな」

 と、近くの人しか聞こえないくらいの声で喋っているが。こちとら地獄耳なんでね!聞こえるわ!

 見えなくなっているらしいから見つけられる前に着替え、いつもの姿に戻り扉を開けた。

「何やっているんですか?」

「いやぁ……何もやってないよ?」

「今の間は何?あと、何やってるか知っているから」

「知ってるんだったら聞く必要はねぇんじゃねぇか?」

「聞き間違えだったらやばいから一応確認したんですよ〜だ」

 そんな事をしていると朝日が服を渡してきた。

「兄さん、次はこの服です!ささ、早く部屋に戻って着替えてきてくださいね〜」

 朝日はうちの背中を押して部屋の扉を閉めた。

 なんなんだよ…で、次の服は──

「巫女服?……巫女服だよなこれ、それとウィッグ?何故?──ん?また紙が入ってる」

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 兄さんへ、そこにはウィッグがありますよね?時雨さんがウィッグを付けた先輩を見たいっす!という事で買ってきました。ちゃんと付けてくださいよ?

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まじか……ウィッグの付け方が分からない……後で朝日に言うか。

てか、スマホあるやん!そしてスマホを使い着方やウィッグの付け方を動画などで見ながらやってると少し時間が過ぎていたようだ。

「兄さん?もう開けていいですか?」

「ん?あっ、ちょっと待って」

慌ててスマホをしまい、何故か部室にある鏡で確認してから「良いよ」と、言い四人が入ってくる。

うちの姿を見た瞬間にみんな口を揃えて

「おぉ〜」と言っている。その反応にどう対応すればいいか分からないからあわあわしてたらいつの間にかスマホを構えられていた。

「えっ、ちょっ、待っ──」

パシャパシャパシャという音が鳴り驚き、転んでしまった。そこには不運にもコップがあり水がかかった。

「あっ……」

転んだ時に気づいた……ヤバいこれ水で白衣が濡れてるし緋袴の中がッ!

だけど立とうとした時にはもう遅かった……

朝日が連射機能を使っているから絶対に写っている。

もうダメだ……そう思っているといきなり目眩がした。ヤバ……い

バタッと勢いよく倒れた。


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五月雨、朝日、時雨が心配して救急車呼ぼうとした所を私はそれを止めた。

「先生!なんで止め──」

「大丈夫だ。それに巫女服で病院送られたら恥ずかしくて家に籠るだろ?」

「それはそうですけど、でも先生──」

「このぐらいの症状だとまだ軽い方だ、時雨、何か毛布でも持ってきてくれ」

「了解っす!」

時雨に毛布を持ってきさせる間に対処するか。私はバックから薬を取り水を持ってきて楓に飲ませる。

「今回は簡単に飲んでくれたな」

私は少し驚いたがそっちの方がいいなと思い一旦そこで片霧(妹)と五月雨の方を見る。

「さて、2人に質問するぞ。まず1つ目だ。こいつの症状は知ってるか?」

「いや、知りません」

「私は兄さんが貧血とか言ってるのは聞いた事があります。実際に貧血に効く食べとか食べてましたから」

2人の話を聞き、片霧(妹)はまだしも五月雨まで知らないのか…この様子だと楓も知らないのか。

「先生、先輩に毛布かけたっすよ」

「分かった。じゃああいつの症状について話す。くれぐれも今寝てるあいつに言うなよ?」

2人とも頷いたのを確認して私は話し出した。


「あいつはさ、過去に事故があったんだよ。その時一部の記憶が無くなっているんだ。」

2人とも驚いた様子だった。

「いつ、いつですか!?その事故が起きたのは!」

「お前1回だけ旅行行ったろ?その時だ。」

「嘘、だったらッ!なんで連絡来てないんですか!?」

「それは、こいつの父が情報の流出を止めたんだ」

「どうして──」

「──あいつの事を思ってだ。だからこの事を知っているのは少ないんだ」

「それはどうして……」

「あいつ自体は事故にあってはないんだ。ただ、あいつと仲良かった女の子が目の前で轢かれたんだ」

2人ともどんな顔をすればいいか分からなそうだな。

「話の続きをするが、あいつさ、急いでその女の子の所に行ったんだよ。女の子はな事故の影響であいつの事を忘れてたんだよ。」

少しの間を空けてこう言った

「あいつさ、大親友に名前、顔、色々忘れられた事と目の前で轢かれたのが原因でその女の子の記憶だけが消えてるんだ。だからあいつが倒れた時は、消えた記憶の一部が戻ってきたのが影響しているんだ。」



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作者

すいません今年の投稿は以上となりますm(_ _)m

年が明けるまでに色々準備などをするため投稿が出来ないです。

一度ここら辺で区切って、おかしなところがないのか確認したいと思います。

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イケメンな義姉、可愛い義妹、女装させられる僕!? 音月 @hakuneduki

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