またもや女装やんけ!1

 先日の件で何でもする権利を四人が所有している。

そして、その内の全てが決まったとき、またしても固まってしまう。

────────────────────

先生・時雨・五月雨・朝日

【女装】

────────────────────

それを見てすぐさま返信をした。

「全部まとめて一回ということで──」

「ダメだ」

「ダメっすよ」

「ダメよ」

「ダメですよ兄さん。諦めて下さい」

と、四人に却下されたので計4回女装しなければ行けなくなった。

そして、日時と場所が決まった。なんと、信じたくないけど女装する場所がなのである。


それを見た時、頭を壁にどんどんぶつけていた。ぶつけていると、父さんにうるさいぞ〜!、と言われ。衝動を抑えられた。

父さんナイス。


そんなこんなでいつも通り学校に行き授業を受けた。授業が終わり昼になった。その瞬間自分が出せる本気で屋上に向かって走った。

走った理由は単純、後ろからリア充絶てぇ許さへんマン達が熟練の兵士みたいな身体の動きで追いかけてくる。

「来るんじゃねぇ!!!!!」

そう言って屋上に向かっていると通りすがりの月が居たのでついでに巻き込んだ。

「おい、てめ!巻き込むなや!」

「月!ヘルプ!」

「何があった!?」

「前に後輩と買い物してるの写真で撮られてた」

前というか昨日盗み撮りされた写真が後ろのヤバいやつに回ってきたらしい。


「バッカやろ!おまっ、ヤバい!ここからは上と下だ集合はあそこだ!生き残れよ!」


そう言って月は階段から飛び降りた。受け身をとってすぐに走り出した。そして例のやつらは壁走をして追いかけている。


その間に屋上での階段で熟練の兵士らしき2人の相手をしていた。そして、1人が息切れした瞬間、階段をのぼり屋上に居る例の人に任せた。そう思い扉を開けるとそこには──

ぼっち飯をしている先生が居た。

「よぉ、片霧。一緒に食うか?──ってか後ろのやつは…あの馬鹿どもか…」

「先生!ヘルプ!」

「OK、後ろは任せた!」

そう言い、先生は熟練の兵士らしき2人を瞬殺した。ちゃんと峰打ちで。

「ふぅ〜。これで貸しを一つ作ったな」

最近、貸しという言葉がこの世で最も嫌いになったかもしれない。

「じゃあここで貸一つ消化するか。女装して、写真撮ってもらったやつを私に送ってと言ってくれ。」

「な、何故女装写真を撮る前提!?」

「だって撮るんだろう?私も撮るし」

嘘だァァァァ!!!ワァァ!、

「あっ、」

先生は時計を見ると時間が過ぎていたのに気付いて、僕に教えてくれた。僕は先に行った。そして、後ろを見るとさっき倒したヤツらの首根っこ掴んで引きずっている。

先生には逆らっては駄目だな……


────────────────────

部活

「始まりましたー!兄さんの女装パーティー!ぱちぱちぱちぱち 」

何故か実況解説風に言い始めたが無視をする。

さて、今何故か動けないのである。何故なら押さえ付けられているからだ──それも3人がかりで、だ。

「は☆な☆せ☆」

「動くんじゃない、片霧。まだ死にたくはないだろう?」

「そうよ楓!さっさと諦めなさい!」

「先輩〜諦めは悪い事じゃないんですよー」

その言葉を聞き諦めた。先生、怖いですよ…


────────────────────


「さて、皆さん衣装の準備は出来ましたー?まず、あみだくじで決めますね。」

そう言って朝日は自分のバックからあみだくじを取り出した。

「このあみだくじは私が書いたので私が1番最後に決めますね」

朝日はあみだくじに順番に名前を書かせて最後に自分で書いた。

「では準備ができたので発表です!」

そう言って隠されていた順番が発表された。

1・五月雨 2・時雨 3・片霧 4・先生

発表された順に服を渡された。 まずは唯から服を渡された。

コレって──渡されたのはメイド服だった。

聞こうと思ったけどもう部屋の外に出ていった。


さっき諦めは悪い事じゃない、そう言われたからもう抵抗を諦めた。

諦めて着替えを始めた……

着替え終わった。やっぱりスカートは恥ずかしい…そんな事を思っていると紙がヒラヒラ落ちてきた。

「これは...」

その紙を拾い見てみると──

────────────────────

もし見せる時はご主人様か、お嬢様でよろしくね!

────────────────────

「は?」

思わす声が漏れた。唯がこんな事するか?と、思いよーく紙を見ると小さい文字で

朝日より。そう書かれていた。

その紙を見終わり、呼ぼうとした時、扉が叩かれ──

「兄さーんもういいですか?」

「あぁ、良いよ」

そして、扉を開けてうちの姿を見た時それぞれ反応が違かった。

「おう、可愛いじゃねぇか」

「可愛いくなりましたね先輩〜ほれほれ〜」

「やっぱり似合うわね!」

先生はニッコリこっちを見てくるし、時雨は凄くニコニコしながらほっぺたをぷにぷにしてくる。唯は当然みたいな反応をしている。

「兄さん兄さん。紙見ましたか?」

「あぁ、見たけど──」

「よろしくお願いしますね?」

例の紙についてやっぱり朝日がやってくれと言ってきた。

羞恥心を捨ててやらなければ……ふぅ〜…やるか。そう、覚悟を決めた時朝日がこう言った。

「兄さんが私たちにサービスしてくれるそうです!」

朝日がそう言うと視線が自分に集まる。

「いらっしゃいませ、お嬢様」

と、自分は優雅に挨拶をする。その後に、先生は呟いた。

「今年の文化祭、女装メイドカフェにするか……」

やってしまった……男子たち済まない……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る