第2話 既視感
眩しい…
僕は自宅で目を覚ました。
「もう7時か…」
もうすぐ学校に行く時間なのでベットから出た。
頭がズキズキする。体調不良か
僕は頭の痛さを我慢しながら学校に行く準備をした。
「行ってきます」家には誰もいない。そのため「いってらっしゃい」と帰ってはこない
僕の両親は共働きで現在は海外で働いている。
そのため僕の家はどちらかと言うと裕福な方だ。
衣食住で困ることはないし、趣味でほしいものなども買える。
そんな恵まれた生活だった。
でも、そんな僕にも唯一恵まれていないところがあった。
それは親からの愛情を受けられないことだ。
親は僕が小さい頃からずっと多忙な人だったため親と話すことはほぼなかった。
僕には好きな人がいる。名前は上野 奏
小さい頃からの幼馴染で14年ほど片思い中だ。
僕はそんな彼女に僕は今日告白と決めていた。
学校に着いた。授業は退屈だ。面白くない。先生が喋って黒板の文字をノートに書く
だけで面白くない。そのため僕は普段授業中は寝ているのだが、今日は告白するための言葉を考えたり、緊張したりしていたので寝なかった。
そして放課後僕は奏を呼び出し。告白をした。結果は成功。
僕は嬉しさのあまりその日は寝れなかった。
ベットで横になりながら僕は成功したことの余韻に浸っていた。
それと同時に僕は何か既視感を感じていた。しかし僕はきっと何か気のせいだろうと思いあまり気にしなかった。
それからの日常は薔薇色そのものだった。
彼女は僕に甘えさせてくれるし、とことん話しを聞いてくれる。そしてさらには
髪型やメイクを僕の好みに寄せてきてくれるのだ。
そんな日常が一ヶ月ほど続いた。ある日一つのメッセージが届いた。
彼女からだ。そこには時間と場所が書いてあった。
時間の方は納得いくのだが場所がおかしかった。
なぜならそこは廃ビルの屋上だったからだ。
僕はそこによくわからないがが強い恐怖があり行きたくないと思った。
そこで僕は何かを感じた。頭に何か強い引っ掛かりがある感じだ。
僕は場所を変えるよう提案したのだがどうしてもそこが良いらしい
そして僕は11月21日廃ビルへ向かうのだった…
狂恋 @himazintarou
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