狂恋

@himazintarou

第1話 狂い始め

11月21日

僕には彼女がいた。奏という名前だ。


小さい頃からずっと仲が良かった。幼馴染と言うやつだ。

僕は小さい頃から彼女に恋をしていた。

そして僕は1月ほど前に勇気を出して告白し、成功した。


しかし奏が先日死んでしまった。原因は廃ビルの屋上からの飛び降り自殺らしい

大好きな彼女が奏がいる生活から彼女がいなくなり絶望する生活が続いた。


僕は泣いて泣いて泣きまくった。

彼女との思い出が蘇ってくる。小さい頃からの記憶が

僕にとって彼女は人生で一番大切なものと言っても過言ではなかった。

喪失感がすごく何もやる気が起きなかった。


そして僕は引きこもった。

ただベッドの中にいるだけだった。

そんな月日が1、2ヶ月ほど続いた後僕は決心をした

彼女が死んでしまった時からずっと考えていたこと。

自殺だ。


そして僕は彼女が自殺した場所の廃ビルへ向かった。

多くの人は大切な人が亡くなった悲しみは時間が経つにつれて薄れていくみたいだが、僕はそうじゃなかった。


僕は彼女が死んだ場所で死ねば、彼女と同じになれるような気がした。

だから僕は彼女が飛び降りた廃ビルの同じ位置から飛び降りる

僕は狂っている普通の人なら自殺すれば同じになれるだなんて考えないだろう…

ビルの屋上から地面までは20mほどある飛び降りる即死だ。


そして僕は飛び降りた。彼女と同じになれるというそんな希望をいだきながら。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る