後会(さいかい)

 カッミラ

 貴方様、仮面をお取りあそばせ。


 見知らぬ男

 もうかね?


 カッシルダ

 もう頃合いですわ。貴方様を除いて、みな仮装を解いております。


 見知らぬ男

 仮面は着けておらぬ。


 カッミラ

 (怯え、カッシルダと並んで)仮面ではない? 仮面ではない!


 ――『黄衣の王』 第一幕第二場

 ※ロバート・W・チェンバース著 BOOKS桜鈴堂編・訳 より引用








西暦2301年、6月28日。


<…………現在 東南失地領域:R地区旧ルーマニア戰遺都市ブカレスト第1459番前哨基地上空6000メートル。コレヨリミッションエリアニ入リマス、現在当該エリアハ緊急クエスト発生中、柔靭隊ハシシレベル4オペレーター、アダン。出撃準備ト着陸地点ノ指定ヲ>


 VC400M「Cumulus」輸送機、機内に定型的アナウンスがおれの耳に届く。届いているのはその音だけではない。

 下から突き上げてくる振動。横から機体を引っ叩く爆音。がなり立てる無線チャット


<おい援軍はまだかよ⁉>

<クソ、またDEADかよこのステージムズすぎだろ!>

<救援要請、救援要請、救援要請‼>

<おい左翼、もっと踏ん張れよ、あと10秒で航空支援がくるからよ>

<いつにも増してキモイ奴だだな>

<あっ――ッチ、まじかよ! 全隊に通達、異形生命体の一軍がモリイ湖より出現! このままだと挟み撃ちになる、支給砲兵支援を>

<さっき全滅してたろ馬鹿野郎!>

<援軍はまだか、と聞いている!>

<輸送機で順次送ってくるだとさ>

<マ? 100人1000人じゃ話にならねぇもっと持ってこい!>

<おお~朗報っす、ベオグラード第3624番兵站基地から60万の支援が来るっすよ~1時間後ぐらいに>

<おっせーよ!>

<またNEWGAME? 嫌なんだよなロード挟むのさぁ>



<だいぶ荒れてるね>

「だな。ここまでのも珍しいというか。聞く限りだとFPSで戦っている奴が大半か。帝国貢献録スコアボード低い連中ばっかだからアテにできなさそうだ」

<じゃあいつも通りソロプレイだね。着陸地点はどうする? ワタシはここがいいと思うな>

ティネレトゥルイTineretului 公園か。程よく前線から離れているようだし、よしそうしよう」

<あいあいさー>


 なにせ前線のど真ん中に降下すると場合によってはフレンドリーファイアされるからな。恨むなよ、前線の諸君。尤もおれと違って本当の意味で死ぬことはないだろうから恨むもクソもないと思うが。

 格納扉の前まで移動して暫くすると扉が重々しく外側へと開いていく。こちらの準備は完了済み、うし行くぞ!

 床を強く蹴り上げ四肢を大の字に伸ばし、外に飛び出した。





「なぁ、部屋でおとなしくしていると思うか?」

<んーどうだろ。でも外出ると色々とヤバいのはあのもわかっていると思うし多分大丈夫だよ――っと。高度3000メートル!>

「よしきた」


 HFGシステム『ブラード』を起動。おれの周囲に不可視の単焦点電磁気フィールドが出現、内部の地磁気を上向き増幅させ急減速をかける。

 そして着地。

 即座にVUS超広帯域レーダーで観測された情報が飛び込んできた。



〉現在地状況。

 場所:戰遺都市ブカレスト、ティネレトゥルイ湖湖畔、カトリック・ベル臨時感染者疑い収容施設跡。

 天気:曇り(雲量10)、色は極彩色ごくさいしき

 気温:13℃

 備考:大規模な異形生命体の規模発生アウトブレイクを確認。



 ふむ……一応ベオグラードにはつい最近ノード・タワーが建設されたと聞くから、備考欄はもっと詳しい情報があると思ったんだが。先の無線といい、戦況は相当混乱しているのだろうか。

 さて、この後どう動くべきか。ここに来た目的――デュークA13の救援要請をもう一度HUDに表示してみる。



タイトル:ヘルプ、プリーズ、ミィ!

差出人 :デュークA13

宛先  :アダン

本文 

 ハイ! 元気か最近付き合いが悪すぎるマイ・ブラザ? こっちは最悪DA☆ZE! 今な、ブカレにいるんだがさっき超大物と遭遇して付近のヤロと一緒にレイド討伐しているんだが、マヂ強いの。超強いの。弾一発も当てられねぇの! 愛銃が泣いちまうってな!! こんままだとDEADしちまう、ここ3年は無敗をキープしてたんのに! てなわけで……ヘルプ、プリーズ、ミィ!

 ※この辺におるで。



 まったく、なんだこの頭悪い文章。頭痛くなってきたぞ。あの野郎こんなキャラだったのか? 前はもっとこう、ザ・無口、って感じだったのに。というか現在位置ぐらいちゃんと書け。


<あれでしょ、メールだとキャラが変わる、的な>

<かもな……ん? こんなの最後にあったか?>


 「この辺におるで」という場所をタップすると地図が表示される。ここから南下して約30キロ。「ミハイ・ブラブ」とかいう旧時代の宿泊施設群がある付近だ。ここから2時間ちょいか。……最後の部分、見落としていたのか?

 首を捻りながらもおれは出発した。



[🥎Ludwg von Bethovn、2301、試作戦闘組曲第1番『キメラ』]




 ブカレストを出て1分もしない内に戦場が特有の挨拶を申し上げた。

 轟々と、甲々たかだかと響き渡る――爆発音。

 地に延々と広がる双方の――破壊跡。

 名状しがたき肉々いぎょうが叫ぶ――断末魔。

 それらは三位一体となり、全ての五感を通して脳に溢れ出る。両者共に死を恐れず、撤退の概念は無きに等しく。破壊の力はそこかしこでぶつかり合い巨大な曼荼羅を形成する。


――でももう慣れたな。


 おれは瓦礫を死体を避け踏み台とし戦場を駆ける。『ブラード』によって発生した単焦点電磁気フィールドを進行方向に傾けることで、常械人じょうにんではマネできない爆発的な推進力を生みだす。

 だが戦場で快適な移動という概念は無縁のもの。

 このように。


、KYsYAjAaZ;;!!


 数メートル程の瓦礫の上から飛び降り、着地――のタイミングで予想落下地点が大きく陥没する。そこから大顎を二重に歯噛みしながら異形生命体が現れる。その姿は「よく見る」という前書きがついたキメラ・タイプ。

 アノマロカリス――ラディオドンタ類の基本となるドーム状の口器、生える歯はサメ――軟骨魚によく似て、頭部から突き出る眼はトンボもくのそれ、頸は嫌な剛毛に覆わた土竜モグラ、体はぶよぶよと肥えた蚯蚓ミミズのそれ、からワニ――正鰐類せいがくるいの如き肢が馬陸ヤスデのようにびっしりと生えている。

 色は全体として蛆の様な白を基本として薄き極彩色ごくさいしき。体長は見える範囲だけでも2メートル。恐らくもっとあるだろう。

 短い感想としては異形生命体、となる。


。OyqqZCAaBgll!!


 まともな生命とは思えぬ悍ましきき声と共におれの足を喰らおうとする。


「そんなにうまくいくかよ」


 おれの右足が即座に変形する。つま先が二つに分かれ、その両端には強力な発光ダイオード。くるぶしの奥から助燃性気体である三フッ化窒素とエチレンが燃焼、生じた励起状態のフッ素ラジカルが「Y」字となった右足の中央からノズルを通して射出。と同時に足の甲からヘリウムと重水素の混合ガスが射出。それら三者は瞬時に混ざり合いフッ化重水素分子となる。これを両端のダイオード内で増幅、前方の空間へと誘導射出することで――強力なパルスを発生させた。PEW(Pulse Energy Weapon)システム『エクルズ』だ。

 おれの義体アバターは垂直方向へ、異形生命体はノックバック。結果、両者は瞬時に仕切り直しとなる。

 もちろんそのスキを逃す事はない。

 夜子ヤコ戦で披露したようにナノブレイドを「<」状にさせた矢じりを左腕に生成、それと同時に二本のレールを左腕に生やし電磁加速砲レールガンとする。

 射出させた矢は異形を正面から垂直方向に切り裂き、分断させる。


NDcVVVXAAUI,?!!?!


 きたなく叫ぶ異形。だが、これで倒したとは言えない。勢いよく矢の後を追い回転しながら体内へと飛び込む。

 うねうねと色彩が蠢く臓物を気に留めることなく、おれは体中に小さな孔を出現させる。回転する義体アバターはその孔から大量の何かをばら撒く。


 ――仕込みは終わりだ。


 義体アバターの表面を磁石粉末で装甲化させながら、おれは叫ぶ。


ぜろ、『パトリシア・エクスプロシブ』!」


 ばら撒かれた何か――直径2センチの炸裂弾「パトローネ」が一斉に起動した。極彩色の臓物と体液が周囲にまき散らされた。この間、僅か10秒にも満たない。

 毒々しい蒸気と共におれは這い出る。その姿は中世の甲冑を鋭角的にしたもので覆われたもの。この状態を維持するのはエネルギー消費が激しいのでとっととことにする。


<ったく、驚かせやがって。この先こんなのばかり待ち受けているのか?>

<エネルギー消費を抑えるためにもなるべく避けて移動した方がいいね>

<そうだな>


 おれは再び歩み始める。

 その歩みは残念ながら100メートルも経たずに停止するハメになった。


 何十体ものがおれを見つめていた。


<おう……こりゃあどうゆうこったよ>

<多分、表皮に電波吸収体を塗布しているんだと、思う>

<最近の生き物ってステルス化するのが流行りなのか?>


 そうだな、ザリガニ――十脚目じっきゃくもくを想像して欲しい。そいつの鋏を縦にして、上部をぐぐっと伸ばす。ヘラクレスオオカブトみたいな感じだ。それが頭部。鋏の間からちろちろと無数の突起がついた粘つく舌を出し入れしている。

 鋏のブツブツは全て大小混合の目で……様々でたらめだ。ヒトのもの、イヌのもの、ネコのもの、ヤギのもの、トカゲのもの、タコのもの。それぞれあらぬ方向を向く。

 頸から下は概ねさっきと同じ。土竜、蚯蚓、馬陸。ただしその肢は――珊瑚。さらにその一本一本から気持ち悪いほどのヒドロ虫がうねうねとダンスをしている。ヒドロからはヒトの毛髪の如き触手が宙に伸びていた。

 そして陰茎のように屹立した上半身を支える下半身。これは――海牛ウミウシか? 常軌を逸した色彩がロイコクロリディウム――寄生虫のようにうねる。

 …………珍しくとも何ともない、異形生命体だ。

 静かに背中に背負っていた散弾銃とグレネードランチャーを取り出す。安全装置は解除済み。


TT8-NNVVN!#

.QQQhPLPLHHG?

、、ASsxZXVG44w@#$!


――おう、見世物じゃねぇんだぞこっち見んな、ひそひそしゃべるな


 総勢、50超えの愉快過ぎる異形共がじぃっと湿り気のある目線でおれを見つめて。数秒後、一斉に飛びかかる!


「ッ!」


 システム『アルベルト・E』を発動して視界をスロー状態に。どいつから各個撃破してやろうかと思案したその時。






善き美しき芸術となりなさい。大乱電離流サイクロトロン・ストーム


――螺旋を描くプラズマの嵐が、一帯を薙ぎ払う。


「それじゃぁいっくよー! マジカル☆二ドル!!」


――無骨な大針の驟雨しゅううが、一帯に降り注ぐ。


「フハハハハハ……我の力をとくと見るがよい、PKキネシス・ハンマーァ!」


――不可視の念動エネルギーが、一帯を押しつぶす。


 上空から現れた三者三様の攻撃は一瞬で異形を殲滅し、極彩色の体液すら残さず、代わりに破壊の跡を大地に刻み付けた。

 虐殺後、彼らはおれの前へ堂々と降り立つ。その装いは実に多種多様。

 例えば、銀と金をベースとした極めて派手な色合い、縦に並ぶ4つのカメラアイ、肘より枝のように分かれた計4本の腕。

 例えば、下半身がなく、常に上半身のみで浮遊するし、顔面の大半を赤々と輝くハエのようなバイザーで覆い真っ白な下顔面かがんめんが幼さを表す。

 例えば、右半身を紫、左半身を青に染め拘束衣から完全に解き放たれた単眼重瞳たんがんちょうどうと大口。


主天使キュリオテス、G・ランジュランにアスラか。お前らもこの緊急クエに参加していたんだな。ったく、横殴り(※1)しやがってよ」

「これは失礼、失礼。あれ程の大群でしたからね、稼ぎ時――ではなく旧知窮地の弱者を援護した方が良いと思いまして」

「本音漏れてるぞ」

「おっとこれは失礼、失礼。」


 肩を(4つある)竦めながらうわべだけの詫びをしやがって。そのナチュラルに下に見る態度、いつも通りで逆に安心するわ。


「まぁまぁ二人とも仲良くしようよ? アダンくんには今度何か奢ってあげるね! 何がイイ? バフアイテム料理? 衣装スキン? ってあそうだ主天使キュリオテスくんも一緒に行こうよ!」


 おれと主天使キュリオテスの周りをブンブンと跳ね飛びながらランジュランがきゃっきゃとはしゃぐ。相変わらずのようだ。


「それはいい機会である! 何せここ最近アダンは付き合いが悪いであるからな! クエが無事終えたら居酒屋デートとしゃれこもうではないか」


 肩を念動力キネシスで作った大手でバシバシと叩きながらアスラが笑う。お前はまた喋り方変えたな。


「ところでお前らはデュークの姿を見なかったか? 救援要請があったから急いでここに来たんだが」

「彼が、救援要請を?? これは、これはなんと珍しい」

「だろ」

「んっとね、1時間ぐらい前だったっけなあ。ブカレの南の方へあっちに行ってたよ。なんか興奮してた」

「我も見たぞ」

一人ソロでか?」

「ううん。100人ぐらいといっしょ。多分臨時パーティを組んだんだと思う」

「そうか、情報ありがとよ。そっちはこれからどうするんだ?」

「我らはこれより北北西のモリイ湖に向かうのだ。チャットで言っていただろう、そこより異形が湧き出した、と」

「あぁー降下する前にそんなんあった気がする」

「というわけで失礼、失礼するよアダン。戦いの果てに善き芸術があらんことを」


 三人は飛び立ち(浮遊装置を装備していた)、別方角へと去っていく。……ふう。なんか妙に疲れたな……ただ友人フレンドとあっただけなのに。もっと以前は心地よかったはずなのに。仮面をし続けているせいだ。おれだけが、被っているからだ。いや、逆に外しているのがおれだけだからなのかもしれない。


 そこから先の移動はパルクールを主体とした。大地を跳躍し、破壊された兵器や建築物の残骸を掴み、上へ上へと飛び、崩壊した壁面を昇り頂点に辿り着いた後、思い切って下へ。大地と接触する前に垂直回転を応用して、磁力制御を巧みに操り、全体としてアップダウンするグラフのような軌道を取る。異形は基本的に空を飛ばないから、こうすれば接敵を可能な限り防ぐことができる、というわけ。

 しかしあれ以降全然異形の姿を見ないな。この都市に生息しているのはさっき倒したヤツみたいに地面に潜る待ち伏せアンブッシュタイプが主流なのだろうか。




[💿Franz Peter Schubert、1797~1828、作品1 D 328『魔王』]



 約1時間後。おれの目の前には異様な光景が広がっていた。さっき言った通り「ミハイ・ブラブ」は元々旧時代の宿泊施設群だった。もう少しワールドペディアで調べてみると21世紀後半には臨時野戦病院が置かれるなどしたらしい。なのでその戰遺跡は名前の通り、とある。

 今、その物々しさは、切り裂かれていた。


<何だこりゃあ……誰かが光線でも薙ぎ払ったのか?>

<うわ、地面にもあちこち亀裂が。光線と言うより、巨大な剣を振り回したという気がする>


 異様なことに戰遺跡の全ては切断によって破壊されていた。さっきまでは爆発とか衝突とか、カオス無秩序な破壊であったが……目の前の光景は何処か――


<試し切り?>

<え?>

<いや、なんかそんな気がするんだよ。得物がどの位の切れ味が確かめるために、目に入ったものを所かまわず、みたいなさ>

<ん~その仮定だと、剣の主は大地を切り裂くことが出来るってコト? 見てよあれ、パックリと地割れが……建物ごと>


 ブレインの指し示す方向を見ると……うわ、これじゃあまるでマンガだ。とある一点から発生した亀裂がまっすぐに伸び、建物を巻き込んで更に後ろに続いている。

 ところでその大地には、大量の染みが残っていた。しゃがんで、掬ってみた。まだ温かく、黒々と、ドロリとしている。これは機械油だ。械人かいじんだ! ならばおかしいぞ。血を流した械人かいじんはどこに行ったというんだ。見渡す限りどこにもいな




♪"Du liebes Kind, komm, geh mit mir!

(可愛い坊や、私と一緒においで)

Gar schöne Spiele spiel ich mit dir;

(楽しく遊ぼう)

Manch bunte Blumen sind an dem Strand,

(キレイな花も咲いて)

Meine Mutter hat manch gülden Gewand."♪

(黄金の衣装もたくさんある)




 気が付くと、おれは教会の前にいた。キリスト教バプテスト教会「フィラデルフィア」、とHUDには表示されている。これもやはり屋根から斜めに切り裂かれ、内部が露出した格好となっている。屋根裏にあったのであろう十字架が逆さまになって地面にめり込んでいた。壁面には大量の弾痕。ハンドガン、アサルトライフル、マシンガン、ライフル。実に様々な口径のものがそこにあった。

 肝心の入り口は鉛玉の暴風によるものか、完全に破壊されている。おれはまるで蜜に吸い寄せられる蝶のような感覚の元、中へと入る。

 

 やはりと言うべきか中は襤褸ぼろのような有様。薄っすらとした極彩色の曙光しょこうがポツンと残る講壇アンボを照らす。



「…………ッ――――!!!」

<うそ、でしょ……>



 ああ、どうして気付かなかったのか。どうして気づけなかったのか。



 彼? 彼女? それ? どう呼べばいい? 



 わからない――いや。思いついた。



 、だ。



 しゅは顔を上げる。主の触手には一冊の本があった。



 タイトルが見える。



 『黄衣の王』。



 主とは信仰の対象であり、頂点であり、神であり、王であった。



 纏う衣は、極彩色。



 極彩衣の王。御名は知る必要はない。理解わかってしまうのだ。




♪"Ich liebe dich, mich reizt deine schöne Gestalt,

(「お前が大好きだ。可愛いその姿が。)

Und bist du nicht willig, so brauch ich Gewalt."♪

(いやがるのなら、力ずくで連れて行くぞ」)






 Haxszthulrハスターは告げる。



【こ ん に ち は。 ず っ と、 逢 い た か っ た で す よ】









 


 ※1オンラインゲームの用語。迷惑行為の1つで他のプレイヤーが戦っているモンスターに攻撃する行為のこと。トドメを刺したプレイヤーに取得経験値や報酬ドロップの権利があるものでは迷惑となる場合がある。

 それ以外にも「1人で倒したかったのに」という理由も。援護したかった、という善意からの理由で上記の行動をとる者もいて互いの認識の差によりトラブルになりやすい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る