第168話 ジェイソンとパメラ
(今度こそニコルの事を話すぞ。今すぐ会わせられなくても、王立学院入学後に、興味を持って会いに行ってくれるかもしれない。原作で二人がどんな出会いをするかわからないが、俺のせいで色々と変わってるんだ。少しくらい会うのが早まってもいいだろう)
家族と話したあと、アイザックはニコルの事を考えていた。
仮にも侯爵家の人間が、ニコルの事をとんでもない美少女扱いをしているのだ。
会う前からハードルを上げておいても「思ってたより可愛くなくてがっかり」という事にはならないはずだ。
(それにしても、金を渡した効果があり過ぎだよなぁ……。家族の反応を見る限り、ニコルは魅力がマックスになってるような感じだった。ノベルゲームならともかく、学力とか魅力が関係する恋愛シミュレーションゲームで入学前から数値カンストとかズルすぎる。魅力のパラメータ……、あれ? パラメータってあるのか?)
ここでアイザックは、一つの疑問を持った。
ニコルの目が可愛いというのなら、それは生まれつきのもの。
ゲームのようにパラメータを上げて、どうにかなるようなものではない。
――では、魅力や学力といったパラメータは存在しないのか?
(学力や体力は、パラメータがなくてもわかる。でも、魅力はどうなんだろう? シンデレラみたいなものなのかな?)
アイザックは、魅力のパラメータを
シンデレラも、ドレスに着替えてパーティーに出たら、王子様に見初められるような美しい少女だった。
そんなに美しい少女なら、普段から噂になっていてもおかしくない。
だが、靴を履くまでシンデレラがその美しい少女だったとは、誰も気付かなかった。
家族ですらだ。
(薄汚れた娘など誰も見向きもしない。ニコルも親父のせいで貧しい暮らしをしていたから、身なりを整える余裕がなかった。だから、本来の美しさに誰も気付かなかったとかかな?)
ニコルは王立学院に入学してから、自分でアルバイトをして装飾品を揃える。
そんな状態だったからゲーム開始時点では魅力が低く、ジェイソン達に見向きもされない状態だったのかもしれない。
(いや、違うな。それはゲームだからだ。俺は魅力が低い状態から知っているが、魅力が高くなった今も印象は変わらない。……ゲームとは違い、現実では魅力のパラメータなんて関係ないって事か。そうだとすると、他にも変わっている事があるかもしれないな)
もしかしたら、この世界ではゲームとは違い、パラメータなんて関係なくなっているのかもしれない。
(もしそうだったら、俺はなんて無駄な事を……)
パラメータに関係なくニコルが可愛い女の子だというのなら、ちょっと周囲に可愛いと思われる時期を早めただけだ。
ニコルに資金援助をしたのは無駄だったという事になる。
それどころか、ニコルに強い好意を向けられるきっかけになっている。
国を乗っ取る足掛かりとなるどころか、自分を攻略する足掛かりを与えてしまった。
とんでもない大失敗である。
それでも、アイザックは落ち込まなかった。
(まだだ。まだ落ち込むのは早い。ニコルが可愛い? 上等じゃないか。可愛ければ可愛いだけ、ジェイソンと会わせた時の効果が期待できるって事だ)
前向きになるために「俺に向かってこなければ」の一言は意識して抑え込んだ。
(それに、エッセンシャルオイルとかいうのも作ってくるくらい頭も良い。きっと体力も鍛えているだろう。つまりそれは、ジェイソンを攻略する下地はすでに作られているという事。決して悪い事ばかりじゃない)
キャラを攻略するには、イベントをこなせばいいというわけではない。
そのキャラを攻略するのにふさわしい女になっていなければならない。
フレッドは体力、チャールズは学力といった具合にだ。
王子であるジェイソンを攻略するには、全能力を高水準で兼ね備えておく必要があった。
侯爵家の人間にすら好印象を持たれているニコルは、きっとジェイソンを攻略できるくらいに成長しているはずだ。
(だから、こっちに来ないでくれ。王子様との結婚って女の子の夢なんだろ? あっちに行ってくれ。お願いします)
ジェイソンを攻略してくれるのならば、ニコルが美少女かどうかはどうでもいい。
――いつ爆発するかわからない不発弾のプレゼント回し。
ただひたすらに「自分に回ってきた時に爆発しないでくれ」と願うばかりだった。
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それからしばらくして、ジェイソンと二度目の面会日が訪れる。
王宮に向かい、通された部屋で待っているとジェイソンがやってきた。
彼の隣には、予想外の人物が同伴していた。
「パメラさん……」
ジェイソンの隣に、パメラが立っていた。
先日、ドリルヘアーが生まれつきのものではないかと考えていたが、本人を見ても笑う事はなかった。
彼女と会えて嬉しいという思いで胸が一杯だったからだ。
「お久し振りです。アイザックさん」
だが、パメラは落ち着いた声で返事をする。
(なんで? 俺の事を嫌いに……。違う。ジェイソンの前だからだ。だから、口調も違うんだろう)
彼女の喜びが混ざらない声を聞いて戸惑ったが、ジェイソンの前だという事を思い出して、アイザックも心を落ち着かせようとする。
今はまだパメラとジェイソンとの間に何も起きていない。
ここで熱い視線で見つめ合ったりすれば、何を言われるかわかったものではない。
彼女はその事がわかっているので、場に合わせた態度を取っているのだろう。
あらかじめ、アイザックが訪れるという事を知っていて、落ち着く時間があった事が大きいのかもしれない。
「殿下、お久し振りです。なぜパメラさんがここに?」
(いや、聞くまでもなかったか)
アイザックは、質問を口に出してから気付いた。
――フレッドのせいだ。
前回、フレッドが「パメラのためにジェイソンを狙っている」と言っていたから、パメラを連れてきて反応を見ようとしているのかもしれない。
それは正解だ。
今、アイザックは平静を保とうとしているが、心が大きく揺れ動いている。
この奇襲は成功だったと認めざるを得ない。
「久し振りだね。アイザックの事をパメラに話したら、長らく会っていないというのでね。良い機会だから同席してもらったんだ。さぁ、座ってくれ」
ジェイソンとパメラが座ったのを確認してから、アイザックも椅子に座る。
柔らかいクッションの上質の椅子。
それなのに、今はまるで電気椅子に座らせられているような気分だった。
(先手を打った方が良さそうだな)
ここで、ジェイソンから質問をさせるわけにはいかない。
守るよりも、攻めてジェイソンの疑惑を晴らすべきだと考える。
本当にパメラが会いたいと言ったから同席させただけだった場合、そのせいで余計な疑念を抱かせる結果になるかもしれない。
だが、状況がわからない以上、自分から有利な状況を作るために動くべきだ。
そう思ったアイザックは、自分からパメラとの関係を白状する事に決めた。
「パメラさんと話す機会を作ってくださって、ありがとうございました。実は、祖父からパメラさんと会わないように言われていたのです」
「ほう」
ジェイソンは鋭い目でアイザックを見つめる。
フレッドが当てずっぽうで言っていた事が当たっていたからだ。
「もしかすると、他の事も?」という考えが、ジェイソンの脳裏をよぎる。
この時、パメラは感情を出さないようにしていたが、まばたきの回数が増えていた。
彼女は明らかに動揺している。
幸いな事に、正面に座るアイザックには見えていたが、隣に座るジェイソンからは見えなかった。
ジェイソンがアイザックに注視していたという事も、パメラの動揺に気付かなかった一因である。
「殿下は僕の幼少時代の事をご存じでしょうか?」
「……噂程度だな」
パメラとの事ではなく、自分の事を語り出したアイザックを、少し不思議そうにジェイソンは見ていた。
「兄上に年の近い男友達を独占され、僕には数少ない女友達しかいませんでした。パメラさんと会ったのもそんな時です。王都で新しい友達ができたと喜んでいたのですが、パメラさんは殿下の婚約者。あまり親しくなって良からぬ噂が流れるとパメラさんが困る事になると言われ、会う事を止められていたのです」
――嘘を吐く時は、完全な嘘では却って見抜かれる。
――真実を混ぜる事で、嘘を嘘だと見抜きにくくする。
前世の友達から聞いていた雑学が今世で役に立つとは思わなかった。
個性の強い友人を持っていて良かったと、改めて友人のありがたみを実感する。
「そうか。そういえば、今は亡き兄が政治的優位に立っていたのだったな」
ジェイソンは、アイザックの言い分を信じ始めた。
噂で聞いた内容にも「ウェルロッド侯爵家傘下の貴族はネイサンに媚びを売っていて、アイザックはなおざりの対応だった」というものが含まれていた。
未来の当主となる事が有望視されている者に、自分の息子を遊び友達として差し出すのは当然の事。
将来、側近に取り立てられる可能性が高いからだ。
今までにジェイソンが聞いていた噂は、アイザックに男友達がいなかったという事の信憑性を高める内容だった。
「男友達がいないから、女の子と遊んでいた……か」
「はい。パメラさんとも仲良くしたかったのですが、様々な事情でできませんでした。先月お会いした時に言えなかったのは、フレッドが他にも色々と言っていたからです」
「確かにそうだな。もし、あの時パメラと会わないように言われていると言われていたら、フレッドの言っていた事を全て信じていたかもしれない」
――ジェイソンが納得し始めている。
その姿を見て、アイザックはもう一押しだと思って攻め続ける。
「今は男友達もできましたが、まだ数えるほどしかいません。ですから、殿下と友達になれるかもしれないと楽しみにしていました。新しい友達が増えるのは嬉しいですから」
アイザックは「王太子と仲良くなっておこぼれをもらう事を狙っているのではなく、ただ友達になりたかった」という事を強調する。
これには、ジェイソンも疑いの目から同情の目へと変わる。
彼は男友達も、女友達も不足する事などなかった。
望めば望むだけ友達を用意してもらえる立場だったからだ。
「ですが、殿下にはその気はないようですので諦めようかと思います」
「いや、そんな事はない。僕もアイザックと友達になりたいと思っている」
「そうでしょうか?」
アイザックはパメラの方をチラリと見る。
彼女もアイザックをしっかりとした目で見返した。
動揺も落ち着いているようだ。
「前回はフレッド、今回はパメラさん。僕と二人で話そうとしてくれません。これは僕の事を警戒されているからではありませんか?」
二人で話すといっても、周囲には使用人達がいるので本当の二人っきりというわけではない。
だが、彼らはいないものとして扱われる。
この場合の二人というのは、テーブルについて話をする人数の事だ。
ジェイソンはどう返事をしようか悩んでいる。
「……確かにそうだ」
しばらくして、ジェイソンが真実を告白する。
「やはり、そうですか」
「だけど、僕が警戒しているわけじゃないんだ。周囲の者の一部が君を警戒している」
「フレッドの言葉を信じてですね?」
「そうだ。……いや、完全に信じているわけではないだろうが、万が一を考えていると言った方が正しいかもしれない」
――嘘も100回言えば真実になる。
フレッドが熱心にアイザックを批判するので「もしかすると」と思ってしまった者がいるのだろう。
アイザックにとっては、いい迷惑だ。
早めに対処しておかねばならない。
「実は、今日はフレッドの事をご相談しようと思っておりました」
「どういう内容だい?」
深刻な表情をするアイザックに、ジェイソンは心配そうな顔をして聞き返した。
大体の内容は想像できるが、やはり本人の口から聞いておきたい。
「殿下からフレッドに僕の悪口を言わないよう注意していただけませんか? せめて人前では言わないでほしいんです。自分で対処しろと思われるかもしれませんが……」
パメラの前でジェイソンに頼るような情けない事は言いたくはなかった。
だが、フレッドの問題はジェイソンに解決してもらうのが一番良い結果を導き出せるからだ。
恥を忍んで彼に頼まねばならなかった。
そのために、今日彼を訪ねてきたのだから。
「自力で対処するなら、ウィルメンテ侯に頼むという事になるな。……確かにそれではダメだな。わかった、僕から強く注意しておこう」
フレッドを黙らせるなら、ウィルメンテ侯爵にチクればいい。
アイザックがフレッドの行動を伝えれば、すぐにフレッドを黙らせてくれるはずだ。
しかし、それは悪手だという事は、ジェイソンもすぐに察した。
そんな事をすれば「やっぱり本当だったんだ! だから、口封じに動いたんだ!」と、フレッドが自分の考えに固執してしまう恐れがあった。
より狡猾に、より悪辣な方法で噂を広め始めるかもしれない。
それならば、親友であるジェイソンに「いくら何でも言い過ぎだ」と、たしなめられた方がいい。
前回もそれで静かになった。
それに、ジェイソンに「恩を売ってやった」と思わせる事も目的の一つでもある。
人は「借りができた相手」よりも「貸しを作った相手」の方に心を許す。
「自分が優位に立った」という安心感が心を開かせるのだ。
今回の件はフレッドを黙らせるだけではなく、ジェイソンを油断させるのにも利用するつもりだった。
(一時の恥くらい我慢するさ)
アイザックには夢がある。
夢をかなえるために、今はパメラに情けない奴だと思われてもいい。
いつか、必要な事だったんだと理解してくれれば、それで良かった。
「ありがとうございます。よろしくお願い致します」
「気にする事はない。将来的に軍はフレッドに、政治はアイザックに頼る事になるかもしれない。国家の重鎮となる二人が仲違いを続けるのは僕としても避けておきたいからね」
ジェイソンは、笑顔で答えた。
(いくらなんでも、フレッドに軍を任すのはねぇよ)
辛辣な事を考えながら、アイザックも笑顔を返す。
そこへ、パメラが話しかける。
「アイザックさんは大変な人生を送られていたんですのね。お兄様の事以外は順調な人生を歩まれているものかと思っていましたわ」
パメラの顔には驚きの色が見えた。
アイザックが女友達しかいなかったという事にでも驚いているのだろう。
内情が詳しくわからない他家の者にすれば、家督争い以外は特に何もなかったかのように見えていたのかもしれない。
「ええ。ですが、人とは違う人生を歩めるという事は貴重な体験です。決して悪い事ばかりではなかったと、今では思っています」
この言葉に嘘はなかった。
だが、これまでの人生に関してだけではない。
乙女ゲームの世界とはいえ、違う世界に生まれ変わった事も含めて言っていた。
「確かに普通の人とは違う人生を歩めるというのは貴重ですわね」
パメラはアイザックの言葉に納得してくれた。
だが、ジェイソンは不思議そうにしていた。
「僕の人生は普通と言ってもいいのかな?」
「いえ、殿下の人生は普通ではありません。誰よりも特別な人生だと思います」
「なら、みんな貴重な体験をしているって事だね」
この場にいる者達は、普通の人生とは縁遠い者ばかりだ。
アイザックの人生だけが特別ではない。
ジェイソンのように王太子として生きるのも、非常に珍しい人生と言える。
パメラも侯爵家の令嬢であり、普通の人とは違う人生だ。
――普通の人の人生。
そんなものを知るはずのない者達が、普通の人生を知っているかのように語っている。
その事がおかしく思えて、ジェイソンはフフフッと笑う。
アイザックとパメラもつられて笑った。
「そういえば、エルフのお話を聞いて見たかったんです。教えてくださいますか?」
パメラの言葉から、軽い雑談が始まった。
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世間話のネタがなくなった頃、名残惜しいがアイザックは帰る事にした。
結局、パメラの前なのでニコルの事を話せなかった。
「ニコルという可愛い女の子がいる」と、ジェイソンの耳に入れたのが自分だと知られるのが怖かったからだ。
代わりに、パメラに一言だけ言い残しておく。
「パメラさん。もし、これから先に何か辛い事があっても、僕があなたをお助けします。僕を頼ってください」
「アイザックさん……」
パメラは感動で目を潤ませる。
その反応は、アイザックの予想より強いものだった。
アイザックは「ジェイソンの前で言うのは失敗だったか」と後悔した。
だが、パメラとは今度いつ会えるかわからない。
自己満足ではあるが、アイザックはこの気持ちを今のうちにパメラに伝えておきたかった。
「おいおい、僕は助けてくれないのかい?」
当然、ジェイソンがアイザックに「自分はどうなのか?」と尋ねる。
「殿下にはフレッドがいるではありませんか」
口ではそう言うが、アイザックは肩をすくめておどけてみせる。
そうする事で「冗談です。ちゃんと殿下の事もお助けしますよ」というアピールをする。
「まったく、困った奴だな」
ジェイソンはそう言って、フフフと笑った。
そこに不快の色はなかった。
パメラを交えての会話で、ある程度は親しくなれたからだ。
男友達が少ないというアイザックへの同情が、二人の距離を縮めるのにも一役買っていた。
「それでは、またお会いしましょう」
別れの挨拶をしてからアイザックは退出する。
長い廊下を歩きながら、アイザックは今回の事を思い返していた。
(今回は意外と悪くなかったな。パメラとも再会できたし。でも、どうせならパメラとだけ話したかったなぁ……)
モーガンが決めた事なら、泣き落としでも何でもしてパメラに会いに行く事ができた。
だが、アイザックとパメラを会わさないというのは、当主同士が決めた事。
モーガンだけを説得すればいいというわけではないので、パメラに会うのは困難だった。
彼女と会わせてくれたジェイソンに感謝すら感じる。
(ジェイソンも物分かり良いし、性格も良い奴だよなぁ。ニコルがいなけりゃ、普通に友達になっていたかもしれないな)
前世の記憶があるアイザックとは違い、ジェイソンは純然たる十三歳の子供だ。
なのに、アイザックの事を心配して、フレッドに注意してくれるという。
自分が十三歳だった時、そんな仲裁の真似事ができただろうか。
「よくできたいい子だ」と、アイザックは感心する。
(いやいや、感心してどうすんだよ! そんな事を考えていたんじゃあ、ジェイソンを陥れる事なんてできなくなるぞ!)
アイザックは、自分が考えていた事をすぐに否定する。
(ちょっと親しくなったからって、簡単に心を許してどうする。俺は前世と違う生き方をすると決めたんだ。金も、権力も、女も。全て手に入れるって決めたじゃないか)
唇を強く噛み、痛みで自分を叱咤する。
(多少親しくなったからなんだ! ジェイソンはニコルの生け贄だ。いや、あいつだけじゃない。フレッドやマイケルもだ。俺は平穏な人生を選ばない。例え後世の人々に後ろ指を指されようとも、望むもの全てを手に入れる人生を歩むんだ!)
パメラと直接会った事の影響もあるかもしれない。
最近の安穏とした生活で鎮火しつつあった決意を、胸の内で再度燃え上がらせる。
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