第11話

(騒がしい。周りで何か音がしている。機械音か?)

「う……ん」

 龍牙は周りの音に耐えきれず、目を覚ました。

「ここ、どこだ」

 周囲は見覚えがなく、学校の中なのかすらわからない。

「起きたか」

「へえっ」

 背後から突然声をかけられ自分しかいないと思っていた龍牙は思わず変な声を出してしまった。

 龍牙が勢いよく振り返ると、そこには一応知り合いがいた。

「おい、アリス。これはなんのまねだ」

 

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