第9話

「ついた!ここが教室だよ。このクラスはちょっと特殊な人たちの集まりだけどすぐ慣れるよ」

龍牙は教室の中に入ろうと扉を開けた。

「え、開かないんだけど」

「なにいってんの、自分の鍵で解錠しなきゃ教室に入れるわけないじゃん」

「え、俺鍵なんて持ってきてないけど・・・。まずい?」

龍牙の言葉を聞いたカインは急にめっちゃ深刻そうな顔をした。

そして、龍牙にとっての死刑宣告をしてきた。

「それは・・・かなりまずいよ。この学校は全教室鍵がないと入れないんだよ。しかもうちのクラスの先生は遅刻に厳しくて、遅刻したら5時間は補修だよ」

「まじか」

「マジ」

カインは龍牙のことを憐れむような目で見てから、鍵を取り出し解錠した。

「じゃ、俺は遅刻したくないんで、おっさき~」

「は、そんなのありかよーー」

龍牙がそう叫ぶやいなや、カインはさっさと教室に入ってしまい、龍牙は一人取り残されたのであった。

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