第8話
謎の美少年とは走っている間にすぐに打ち解けた。
「僕の名前はカイン・フォンダート。カインでいいよ。一年生だよ」
「俺の名前は龍牙。わけあって名字は言わない。よろしく」
「へー。いい名前だね。でも珍しい」
カインはそう言いながら颯爽と走っている。龍牙は息切れがすごくて今にも力尽きそうになっていた。
「もうすぐだよ」
カインはそう言うと急に歩き出した。
「うをっ。なんで急に歩き出すんだよ」
「えー、だって廊下は走っちゃだめなんだよ。教室にいる先生に怒られたくないから歩くの」
「ずいぶんだね」
「何が」
「いや、なんでもない」
カインは龍牙の言葉に不思議そうな顔をしていたが気にしないというような顔をして廊下を歩き出した。
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