第7話

 眠い・・・

俺は結局ほとんど眠れず朝を迎えてしまった。

「つうか、正門ってどこだよ」

龍牙はぜっさん道迷い中だった。昨日アリスに道を教えてもらうのを忘れてしまった。

そのため龍牙は一人では寮から出られない状態なのだ。

「今何時だ。腹減った・・・・・」

龍牙は果てしなく続く長過ぎる廊下を恨みながらしゃがみこみ、ため息をついた。

すると急に龍牙の頭上に影ができた。龍牙がなんだと思い顔をあげると、そこにはアリスと同レベルのイケメンが立っていた。

「君、授業はどうしたの。もうすぐ始まるよ」

「え・・・。そもそもどうやって行けばいいのかわからないので始まるも何も」

「ふーん。じゃ、俺と一緒に行こっ」

そういうや否や、謎の美少年は龍牙の手を取り、長い廊下を駆け出した。

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