第3話

「以上か」

 目の前の美少年は少し疲れたような顔で聞いてきた。

「うん。とりあえずは大丈夫」

「そうか」

俺は美少年に聞きたい放題聞き、聞いたことを頭の中で整理した。

まず、ここは私立ブラック学園という4学年制の学校で、日本ではない。(夢の中でもない)

そして、俺は正門の前で倒れていたところを助けてもらったということ。

目の前の美少年はアリス・サイフォードという名前で、最上級生の4年生だそうだ。

「それで、お前の質問に答えたから、こちらからも少し伝えなければいけないことがある」

「伝えなきゃいけないこと?」

「ああ。驚くかもしれないがよく聞いてくれ」

「うん」

アリスは急に真剣な顔をして話し出した。

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