第3話 程々にしてもらいたいものだ

切符の買い方、改札の通り方、ホームの位置、何から何まで分からないなんて

愛さんがいなければ僕までこんがらがってたところだ


「愛!外見て!外!」


「はいはいw乱くん、電車では静かにしようね?」


「はーい」


すんなり言うことを聞いた?!

すごい!まるで猛獣使いだ!


「どうしたのだい?敦。ずっと私の方を見ているが」


「え?あ、えと、太宰さ…愛さんは本当にお兄さんにそっくりだなと思って」


「ふふっ。そりゃ、私と治は異能や趣味は違えど一卵性双生児だからね。似るのは当たり前さ。」


「そう、ですよね」


似ているけれどやっぱり違う。僕の呼び方だってそうだ。太宰さんは敦くんと呼ぶけれど、愛さんは敦と呼び捨てで呼ぶ。

仕事も完璧だし、乱歩さんのお守りもしてるし

国木田さんとの相性はいい方だし…でも、異能力は何なのか知りたい


「愛さんの異能力ってなんなんですか?」


「私のは御伽草子オトギゾウシと言ってね、触れた物の異能、そのほかの能力を底上げする異能力。まぁ、治の対の異能力とでも言っておこうか」


双子だから対なのかな

御伽草子…見てみたいなぁ


「はぁ、本当なら水飴を食べている頃なのに」


「仕方ないよ。乱くんの力を必要とする事件なのだからね」


「そうだね、僕の力が必要なのなら仕方ないよね!」


扱いが上手いなほんと

どんな事件なのだろうか


今回の事件は

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