第2話 まさかの男の娘でしたぁ💖 てへっ

「実はーん、天使の学校でひきこもりの子供たちを利用してスターになろう!! 的な? そういうキャンペーンが流行っていてーん。だからぁーん、みーくんもまぁくんを利用してやろうと思って」


 うん、雑だ。こういう雑なところは間違いなく男だ。だが、見れば見るほどかわいいのに、そっかぁ、残念だなぁ。


「みーくんも残念だなぁ。だってまぁくん、ちっとも趣味じゃないから」


 おまえが言うなっ!!


「そういうわけで、みーくんといっしょにスーパースターにならないん♬」

「なるわけないだろ。なるんなら自分一人でやりゃいいじゃん」

「うーうん」


 残念天使のみーくんは、さみしそうに睫毛を伏せて、顔を左右に振った。


「むしろブサイクなまぁくんが横にいてくれた方が、みーくんの魅力倍増、的な? っていうかぁ、踏み台は必要っしょ?」


 天使なんてウソだっ!! 鬼か悪魔だろっ!! だれがブサイクだっ!! こう見えても、中学まではそこそこイケてたんだからなっ。


「だからぁ、いっしょにスーパースターをめざそう♬」


 そして、さらに問題を抱えたままつづくのだ。

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