第7話 第1章 ピアノ姫は森で惑う⑤
「・・・・・というわけで、三門先生とヒナコの家に行くアポイントを取ってきました。」
屋上にてキョースケが昨日の内容を共有してくれる。
「いい仕事をしたじゃない。これで下準備はまあまあできたわね。あとは、ヒナコの友人から最近のヒナコの話とかなにか変わったことはないかとかすごい些細な話を聞ければいいんだけど・・・これだけ成果があれば要らないかもね。」
「そうか。実は今日少し昼休みとかに話には言ったんだけど、とくに目ぼしい話もなくってさ」
もう行ってるんか!行動がはやいこと。
「ヒナコは自分のことより人に心配をかけさせないみたいな性格だから友人からは何も得られないと思ってたし。なにより私がその友人ポジションとしては適任だと思うから。」
「昨日もヒナコと話してたの?」
「そうよ。今日も今から音楽室に行くの。次にキョースケが動くのは、三門先生とご両親に会いに行く日だから平日はやることないわ。そろそろサッカーしにいったほうがいいんじゃない?」
「・・・! 確かにそうだね。そういえばヒナコのことでいっぱいでサッカーの練習のことなんてすっかり忘れてたよ。」
「サッカー部のエースなんでしょ?よくわかんないけどがんばってきなさいよ。」
「んん~やっぱり今日はやめておこう。帰って一人で練習するよ。なんか人と話すよりも考えたい気分だ。」
へえ。キョースケにも悩むような繊細な心があったのか。
「今の状況を整理する時間は確かに必要だと思うわ。ああじゃあついでに、三門先生とご両親に会うのに必要な手土産でも考えておいてもらえないかしら?」
「ああ、わかった。なんか悪いな・・・ヒナコのこと」
「何言ってんのよ、仲間でしょ?悪いとかそういうの思うのはなしよ。それにヒナコけっこう面白いから私としては関わって良かったなと思っているところよ」
これは本心である。友達少ない勢としては、こういう貴重な機会はものにしておきたいところだ。
「ところでセーラ、連絡先教えてくれない?」
「突然なんだ!?」
「いや先生とヒナコんち行くの休みの日でしょ?連絡とれないと不便だなって思ってさ。」
「くっ・・・不覚。男の子から連絡先聞かれるの初めてだから動揺してしまった。許せん。」
「そんな睨まないでよ!変なこと言ったわけじゃないからさ。」
「・・・・・・まあいいわ!教えてあげる。」
こうして私の連絡先に男の子が入った。珍しい貴重レアである。
さて時は流れ三門先生に会う日になった。待ち合わせ場所にてキョースケを待つ。
よくよく考えたら、休日に男子と二人で私服で会うってこれもはやデートじゃね?いやいやいやいやこれはヒナコのためよ。友人の一大事なんだから。
・・・・・・・今日の服装大丈夫かしら?
それに・・・気づいてしまった。こんなところをもしヒナコに見つかったら大変なことになる。どうする変装しておくか?眼鏡かけておくのと髪を結んでおくか?
悩んでいると視界の端に背の高い男が小走りで来たのが見えた。
「ごめん、待たせた!」
ベージュのチノパンに黒いジャケット、白インナーの背が高いシュッとした男子。くそう。シンプルだけど似合うな。
「全然待ってないわよ。それより手土産買ってきてくれてありがとう。」
お金を払おうとすると
「お金はいいよ。それより今日はよろしくね。」
「ええ、こちらこそよろしくお願いするわ。あと、お金は受け取りなさい。仲間なんだから。」
そう言ってお金を渡す。
「ああ、ありがとう。じゃ行こうか。」
三門先生に会いに行くのには理由がある。聞いてみたいことがあるのだ。
「着いたよ。ここが三門先生の音楽教室。」
「おおっ!なんか白いピアノが似合いそうな感じね。」
「よくわからん例えだね。じゃ押すよー」
キョースケがインターホンを押す。なんか緊張してきた。
「はーーーい」
扉が開く。きれいにパーマのかけられた茶色の髪、小柄で優しそうなでいて、芯の強そうな女性が現れた。60歳くらいだろうか。
「・・・あら?もしかしてキョウスケくんの彼女さん?」
「違います!」
男女が一緒にいるからって全員が付き合っていると思うなよ!
簡単に自己紹介をし、部屋に上がらせてもらう。
「ふふふっごめんなさい。てっきり男の子が来ると思ってたらこんなきれいなお嬢さんを連れてくるなんてびっくりしたわ。」
「いえ、キョースケがしっかりと説明していないのが悪いので。」
「うふふ、しっかりものねセーラさんは。買ってきてくれたケーキみんなで食べましょう。おいしい紅茶もあるわよ。」
ケーキを食べながら、ヒナコの話になる。
「セーラさんから見ても、ヒナコさんは辛そうにピアノを弾いていますか?」
三門先生は少し悲しそうな顔をして訪ねてきた。
「私はヒナコと知り合ってまだ間もないです。キョースケや三門先生が言う楽しそうにピアノを弾くヒナコがどんな感じかわかりませんが、たしかに辛そうではあります。けど、伸び悩んでいるときってそんなものじゃないかなという印象が強いです。」
私は正直に答えた。三門先生とキョースケはかなり驚いているようだった。
「私はそういう大会とかコンクールとかそういうものに真剣に取り組んだことはないんですが、伸び悩んでいるときってだいたい辛くて楽しくないと思うんですよね。」
「そうよね・・・たしかにその通りだと思います。私もコンクールに出場しては涙を呑む生徒を何人も見てきました。必ずしも努力が結果に表れないということも承知しています。」
「実は私がお邪魔させていただいのはいくつか聞きたいことがあったからなのです。」
多分私はこれから三門先生を傷つけてしまうだろう。出禁になったりしてもおかしくはない。けれど、聞かねばならない。
「三門先生。ヒナコがなぜコンクールに勝つことにそんなにこだわっているのかご存じですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
どうやら三門先生には思い当たる節があるようだ。
「たしかにコンクールに出て活躍するのは素晴らしいことだと思います。ですが、音楽というのはそれだけではないと思います。そしてヒナコもそのことはわかっているはずなんです。」
とりあえず自分の保身のために言っておくが、なにも三門先生をいじめているわけではない。
「・・・・・・・・・・・・・・それは・・・・・わかりません。」
三門先生は何かを隠してしまった。うーむ、残念。
「そうですか。ヒナコのことだからなにか理由でもあるのかなって思ったんですが勘違いだったみたいです。」
「あのセーラさん、ヒナコさんに直接聞いたことはありますか?」
「いえ、ヒナコはあまりコンクールとか音楽の話をしたがらないので聞いていません。」
「そうですか。あら、紅茶が切れましたね。淹れてくるのでちょっと待っててね。」
「セーラ!なんかよくわかんないけど、先生なにか言いたいことあったみたいだったね。」
キョースケが小声で言った。
「そうね。先生には隠されちゃったけど、これはどこかで知らなければいけないことだと思うわ。」
「セーラは本当にすごいな。それなのに俺ときたら・・・」
「落ち込んでんじゃないわよ。まだあんたにもやってもらうことあるんだから。」
三門先生が戻ってきた。おいしそうなクッキーまで用意してもらってしまった。
「このクッキー貰い物だけどものすごくおいしいのよ。ぜひ食べていって。」
「ありがとうございます。いただきます。」
「さきほどは答えられなくてすみませんね、セーラさん。ほかにもなにか聞きたいことあるかしら?」
だいぶメンタルを整えてきたな。紅茶の力は偉大だなあ。
「ええ、では。先生自身の考えを聞きたいのですが、ヒナコはこのままピアノを続けた方がいいと思いますか?」
「私は・・・続けた方がいいと思います。ヒナコさんは素晴らしい技量を持っています。仮にヒナコさんがコンクールを諦めたとしても辞めないほうが彼女の人生のプラスになると思うの。」
先ほどとはうってかわってすんなり回答が来た。しかしこれで先生の考えはわかった。
「先生は本当にヒナコのことを大切に考えていらっしゃるのですね。」
「そうですね。幼いころからヒナコさんを見ていますからもう親心みたないなものです。」
「たとえばヒナコをコンクールに勝たせるために厳しく指導するってことはないんですか?」
「必ずしもスパルタ的な指導が良いというものではありません。特に、ヒナコさんは一度嫌な目にあっていますから。」
「昔、ヒナコに大手のものすごい力のあるピアノ教室からスカウトがあってさ。体験レッスンに何度か行ったみたいなんだけど、かなり厳しかったみたいで泣きながら戻ってきたんだよね。」
キョースケが説明する。そういえばそんなこと言っていたような。
「まあ私の性分的にあまり怒ったりできないのもあるんですが。でも人によっては量をたくさんやらせたりとある意味では厳しいのかもしれませんね。しかし、ヒナコさんは言われなくても量をこなしてきますから、私は細かい部分の指導に専念するだけですね。」
理にかなっている。こういう指導者はもっと増えた方がいい。
「ヒナコにコンクール以外にもピアノを活かす術はあるといった話をしたことはありますか?」
「実は高校生になったときに一度だけ話したことがあります。そのとき、ヒナコさんは3年間今まで以上に頑張ってコンクールで結果を残したいと言っていました。私はヒナコさんの意思を尊重したいと思っています。」
「もし・・・3年間結果が出なかったらヒナコはどうするんですかね?」
少々意地悪だが言わねばならない。
「それは・・・そのときヒナコさんがどう思うかが大事だと思います。」
「意外ですね。ヒナコさんのことをよく考えているのかと思っていたんですが、そうでもないんですね。」
「セーラ!先生にそういう言い方は失礼だろ!」
キョースケが怒る。私は構わず続ける。
「果たして、ヒナコの意思を尊重することだけが適切な指導なのでしょうか。ヒナコはたしかに聡明ですし、間違った方向には進まなそうですもんね。でもそれではヒナコはいったい誰を頼ればいいのでしょうか?一人で困難な道を歩まなければならないのでしょうか?」
場が沈黙する。ああ、やだなあ。別に私だって好きで言っているわけじゃないのよ。
「・・・・・・・・・それでも私はヒナコさんがやりたいと言っていることに全力で手助けをするだけです。」
ああ、引っかかってしまう。三門先生に悪気はないんだけどこれは言っておかねば。
「ヒナコに必要なのは手助けではなく、一緒に歩いてくれる人なのではないでしょうか。」
先生は沈黙する。キョースケも何も言わない。
それから少し紅茶をいただき、他愛もない会話をした。
「それでは本日はここらで失礼いたします。紅茶とクッキーごちそうさまでした。」
「先生、なんかすみませんでした。」
「いえ、いいのよ。私も色々答えられなくて申し訳なかったです。」
「では、また来ますね先生。」
「ええ、ヒナコさんも私も喜ぶわ。セーラさんもまたいらしてね。」
「お気遣いありがとうございます。失礼いたします。」
2人の帰路を見送り、1人になった。
「私は指導者失格なのかしらね・・・。」
「なあセーラ。だいぶ踏み込んだ質問をしていたけど、さすがにやりすぎじゃないか!」
「ねえキョースケ。あんた先生が隠していることって何だと思う?」
キョースケの文句は無視して、聞いてみた。
「いやさっきから考えていたんだけどさっぱりで。セーラはわかったのかい?」
「いや私もさっぱりで。」
嘘である。確証がないだけでだいたいわかった。おそらくコンクールに行けばすべてが判明するはず。
「そうか、セーラもさっぱりか。おれの予想では来月のコンクールに行けばなにかヒントが掴めるんじゃないかと思ってるんだ。」
「あら?わかってるじゃない。じゃあどうやってコンクールに行きましょうかね。」
「たしかにヒナコも、多分先生もコンクールには来てほしくなさそうだしね。」
「できれば裏の方にも行きたいわよね。」
「そうだなぁ・・・ああ!香織さんにお願いしてみようか!」
「ああ、ヒナコのお母さんね。じゃあ会いに行きましょうか。」
そろそろヒナコのレッスンの時間になる。私たちはタイミングを見計らってヒナコの家へと赴いた。
「大きい家ね~。キョースケんちも近くにあるのよね?あとで見に行くわ。」
「ええっ!?いいよ来なくて。ヒナコの家が特別大きいだけでうちは普通だから。」
「あんたちょっと感性ずれてれるから信用ならないわ。」
「そんなこと思ってたの!?じゃあ押すよ。」
キョースケがインターホンを押す。
「はーーーい」
扉が開く。ヒナコをそのまま大人にしたような女性が現れた。ゆるーくパーマをかけててそれはそれは綺麗。遺伝子って大事なのね。
「・・・あら?もしかしてキョウスケくんの彼女さん?」
「違います!」
くっ・・・みんなしてからかいやがって!
簡単に自己紹介をし、部屋に上がらせてもらう。部屋にはトロフィーだったり賞状だったりとヒナコの栄光がたくさん飾られていた。
「まさかキョウスケくんが女の子連れてくるとはね~。私としてはヒナコをもらってほしいんだけどなあ」
「私もヒナコとキョースケはお似合いだと思います。」
「あらやっぱりそう思う?2人とも高校生なんだから勉強とかだけじゃなくてもっと恋愛したほうがいいわよね~。セーラさんは彼氏いないの?」
「いませんね。どうもいい男には縁がないようで。」
「お姉さんもこう高校生の初々しい感じに飢えているのに、みんな真面目ねえ。」
「ああでも、ヒナコとキョースケはめちゃくちゃモテますよ。何人にもコクられてます。」
「あら~そうなの?キョースケくんかっこよくなっちゃたもんねえ。あ!昔の写真見る?ヒナコには内緒よ」
「見ます!」
「やめてくれー!恥ずかしいから!それにヒナコに悪いでしょ!」
などとテンション高めなヒナコのお母さんと楽しい話をしたのち、本題に入る。
「ん~私たちはヒナコが好きなようにやってくれればいいと思っているのよ。ヒナコって私たちよりもよく考えているし、特に心配してないのよ。」
「ああでもお父さんはピアノ続けてほしいって内心思っているみたいだけどね。私はどっちかといえば、ピアノはほどほどにしていろんなことをやってみたほうがいいと思っているけどねえ。」
「ヒナコとそういう話ってするんですか?」
「あんまりしないわね。ヒナコって中身がお父さん似でね、自分でなんでもかんでも抱え込んじゃうのよ。息抜きって大事なのにね。」
さすがお母さん。ヒナコのことをよくわかっている。
「ああでも最近はセーラちゃんの話をするようになったわよ。今日実際に会ってみて、セーラちゃんが一緒なら大丈夫だって確信したわ。」
「ヒナコと話すの楽しいんですよ。なんていうか、かわいいんです。ちょっと抜けているところもあって・・・今度休日に出かける約束をしています。」
「うんうん、いいねえ。高校生ってのはそういうんじゃなきゃ。放課後とかも遊んできていいのよ?」
お母さんは信用できるな。こちらも本音をぶつけた方がいいかもしれない。
「ヒナコのお母さん。私はヒナコのコンクール出場を次で最後にしたいと考えています。ヒナコと一緒に楽しいことをしたいなって。ヒナコをどうにか説得しようかなと思っています。」
お母さんは優しそうな顔でこちらを見ている。キョースケはめちゃくちゃ驚いていた。
「セーラちゃん、ヒナコのことお願いね。キョウスケくんも。」
「それで、実は1つお願いがあります。」
「いいわよ~。ただし条件があるわ!」
「まだお願い言ってないんですけど・・・条件ってなんです?」
「私のことは香織さんもしくは香織ちゃんって呼ぶこと!」
「わかりました、香織ちゃん。」
「順応早すぎないか、セーラ!」
「いやでもお母さんって感じしないじゃん?めっちゃ若いしきれいだし。」
「まあ~~~~!!!セーラちゃん本当にいい子ねえ!これはキョウスケくん取られちゃうわ。」
「「だから付き合ってないですって!」」
「息ぴったりね!妬けちゃうわ~。私もキョウスケくん狙っちゃおうかしら。どうキョウスケくん?まだまだいけると思わない?」
「いや・・・ちょっと・・・」
「ちょっとなによ!?ふえええんセーラちゃん、慰めて~」
「香織ちゃんこんなきれいなのに・・・キョースケあんたひどいやつね。」
「おれが悪いのか!?」
「それで、お願いってなんなの?」
「実は、来月のコンクールを見に行きたいんです。それも裏から。」
「ん~なるほどねえ。ヒナコと三門先生には内緒でってことね。いいわよ。私が手筈を整えておきましょう。」
「香織さんそんなことできるの?」
「あらキョウスケくん、私だってすごいのよ?」
香織ちゃんが自信満々にキョースケを見る。
「私にお任せあれ~!」
ちょっと不安を覚えるなあ。
それからヒナコやキョースケの昔話をして、いい時間になってしまった。
「それでは、今日はありがとうございました。」
「ううん、こちらこそ。ヒナコにもいいお友達がいたことが知れてよかったわ。また、いつでもいらしてね。今度は夕飯食べていってね。」
「ありがとうございます。失礼します。」
「いいお母さんだった。」
「いやそれよりもセーラ!ヒナコのコンクール出場をやめさせたいってどういうこと!?」
「あんたもヒナコの才能知っているでしょ?そのためにはそっちの方がいいのよ。」
「いやでもヒナコはコンクールで勝ちたがっているし・・・」
「まあそのあたりはコンクールに行けばわかるでしょ。今日はありがとうね、私はこのまま帰るわ。」
「送るよ。もう暗くなっちゃし。」
「いいわよ、あんたの方が家近いじゃない。あ、家見に行こうかしら?」
「いいよ来なくて!じゃあ気を付けてね。」
「うん、ありがとう。じゃまたね。」
キョースケの帰路を見送り1人になる。
「さて、状況を整理しながら帰りましょうかね。」
ヒナコはなにかしらの理由からコンクールで勝つことを望んでいる。がしかし、本音はおそらくピアノをやめたいと考えているという相反する感情がぶつかって辛くなっているんだろう。
そして三門先生。おそらく先生が隠していることがヒナコのコンクールにこだわる原因になっている。
香織ちゃんも三門先生もヒナコの意思を尊重してくれているけど、根本的になにかが違う。
そしてヒナコの【ギフト】・・・・
「あとはキョースケに期待しようかな。あいつなら最後の一歩に勝手に踏み出してくれるでしょう。」
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